今日のフォトなど

今日はよい天気、月に1回のランチの約束の日でありました。

前回、ほとんど毎日何らかの用事がある、と記しましたが、実はこの類のことも多く含まれているのであります。

 

 

暑くもなく寒くもないお昼、まずトラムに乗るためにルイーズ通りまで歩く。

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ヒマ人の私がいつも先にレストラン着。

友だちが来るまでいつものように泡を飲む。

今日は待つ間に読むマンガを持っていくのを忘れてしまった。

 

スターターはムース・ドゥ・カナイ。

Canaille カナイって悪党とかごろつきとかって意味なんだけど、レストランでの食べ物で言えば、ハムとかソーセージとか、上品とはとても言えない類のものを指し、ここでは黒ブダンを使ったムースにサラミを薄くスライスしてをカリッとさせたものが添えてありました。

カナイって日本語の家内に音が似ているんで、ごろつきなどを意味する言葉が「妻」を意味する日本語と同じだというんで、うちのモト夫がそれをおもしろがり、彼が一番最初に覚えた日本語の単語のひとつでありました。

「家内=妻」や「主人=夫」って言い方、今でも堂々と使われているものなのかしら?

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メインはブランケット・ドゥ・ヴォ―。

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おおらかな気分の帰路。

もうすっかりおおらかな気分、でも、最近は全然読書をしない人になっちゃってるので、本屋の誘惑には耐え抜きました。

この本屋、美しい美術書がすごく安く買えるコーナーがあるのだが、いつものようにぐっと我慢。

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でも、その後通ったお店のウィンドウに飾ってあったノアの方舟、かわいらしくてたまらず、フロリアンのとこの赤ちゃんにプレゼントしよう(何回か前に記したドキュメンタリーを作った甥っ子、去年の暮れに男の子が生まれたんだけど、まだお祝いをあげていない)という理由をひねり出して購入。

こんなのあげても迷惑かもしれないのにね。笑

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昨日は、ここに記すのもおぞましいのでローマ字で書きますが、昼うちにKUMOが出たのです。

私にしてみれば大きいのが。

私はこれに関してフォビアでありまして、理屈の通らないものすごいキョーフを感じます。

10年前、一人暮らしを始める上で、最も大きな心配事がこれ、一人でいるときにもしでっかいのが出没したらどうしよう、でした。

モト夫が、そのときは助けに来てあげる、と言ってましたが、モンスに住んでますからね、現実性が伴わない。

怖くない人にとってはバカみたいな話なんですけど。

ついにその心配が現実のものになり、大家の息子に電話したり大騒ぎで、結局うちの向かいの部屋に住んでいるハンガリー人のおじさんに助けてもらいました。

 

しばらく前、自転車でひっくり返ったときに「脳内がスローモーション・モードになった」と書きましたが、こういう問題が起こった時はものすごい早回しモードになりますね。

「どうする、どうする、どうする、どーーーするーーー!」と、脳内超スピードぐるぐる状態でありました。

平常心に戻るには、問題解決後6~7時間くらいかかったことでした。

 

 

 

明日と明後日は文化遺産の日です。

明後日はブリュッセルはノーカーディ。

 

いよいよ・・・というか、ようやく・・・というか

もうずいぶん日が短くなって、朝は8時くらいにならないと明るくならない、ということに気づいてしまった。

目覚まし時計はセットせず、目が覚めるときに起きているんだけど、ここんとこ8時すぎないと目覚めなかったのは、夜更かしのせいだけじゃなくて暗いからだったんだ、と、珍しく早起きして思い知りました。

ああ、暗いのはイヤだ…。今朝なんて外は雨だし。

 

 

毎年ソワソワの9月も半分過ぎ、ついに私の「バカンス」も今日で終わり、明日から毎日ようになんらかの予定が入っています。

あいかわらず仕事はゼロなので、フツーの感覚なら、まだ「お休み」みたいなものですが…。

 

大学の講義もいよいよ来週からスタート。全部教室で、です。

今年度も4つ受講することが認められ、前期に3つ、後期に1つ、となりました。

月曜日に音楽学、火曜日が美術史、金曜日が仏語史、です。

どの講義も20人以上は受講者がいることを祈ってます。

私は講義を聴きたいだけで発言したいわけではなく、絶対に目立ちたくないので。

前年度の後期、学生数が私を入れても10人に満たないマスター対象の文学の講義は、オンラインだったので何とか潜んでられましたが、教室でこの状態だったらとてもじゃないけど堪えられなかったと思います。

何も発言しないちっこい老婆が何故かいつもそこにいたら、まるで座敷童(座敷婆?)じゃありませんか。なにげにブキミ、気持ち悪がられそう。

私はその行動様式から「社交的」「積極的」とよく勘違いされるんだけど、実際は人並に「内気」で「人見知り」なのである。

積極的に見えるとしたら、思いついたらあまり考えずにすぐ動くという、単なる「思慮の浅さ」の現れにすぎない、つまりミーハー。

(それなのに今まで無事に生きてこられたのは、単に運がよかったから、です)

自分の浅薄さを自覚しているので、もう絶対に目立ちたくないのである。

 

 

若い頃はこれでも「自分の未来」みたいな、大きなスパンでいろいろ考えたりもしていましたが、還暦を過ぎた今、これは自分の人生のボーナス部分だと思っているので、一日一日を心穏やかにクリアしていく、というのが最大の願望です。

 

思い起こせば、日本を出る頃、まだ20代だった私は、毎日同じようなことを繰り返す日々、「今死んでも、私のいるこの空間は、私がいないというだけで何も変わらない」という事実に、恐怖や虚しさを感じて怯えましたが、今はそういうのは全くなく、逆に喜びすら感じてるかも。

歳を取ることも悪くないですね。

体の方は自然の定めでどんどん衰えていきますが…。

 

 

あ、今EU委員会のトップのウルスラさんのディスクール(英・仏・独語)が、ストラスブールEU議会で始まりました。

聞きながら記事を書くとしよう。

 

 

そういえば数日前、ベルギーに対するコロナ禍におけるEUの援助金が少し減額されるような記事を読みました。

経済状況が推定されたより好調であるから、というのが理由だったと思う。

もうここに記したと思うけど、この援助金の大部分が環境問題に使われます。

というか、まずどのような経済活動を行うか、それを表明して初めて援助額が決められたので。

例えばうちの子供たちは、「コロナより気候問題の方がよほど大きい脅威」とはっきり言います。

 

 

コロナといえば、極端ではないけど少しずつ増加していた入院患者数がここんとこ減少に向かってます。

Rtもしばらく前から1を切り、昨日は0.89、今日0.9です。

9月5日~9月11日の間の検査数は、1日平均42220件。

(ベルギーって、面積も人口も日本の首都圏くらい)

 

去年9月、大学に講義を聴きに行った初日、雨で濡れた石の階段ですべって転んで膝をケガ、動けなくなりましたが、Covidの第2波に突入で全てオンラインになったんでした。(もう1年経った!)

同じ時期、減少、というのが本当にめでたいです。

 

 

連邦政府からずっともらっていた毎月の援助金は、今月末でオシマイになります。

私の業種は、コロナによる影響が甚大ということで、去年の10月からこの6月までは倍額でした。

フィナーレを飾る、みたいな感じなのかな、この倍額の対象になった者は、オマケとして今月末に500ユーロもらえます。

連邦政府の援助は課税対象。

 

それとは別に、各地域政府の援助(非課税)があり、私の暮らすブリュッセル首都圏のそれを、私は、去年2回、今年に入って既に2回受け取りました。

10月中旬に、これもフィナーレか、また出してくれそうです。

おかげで何の不安もなく暮らせています。

これからもしばらくは仕事は期待できないけど、なんとかなりそうです。

 

ちょっとしたアドミ上の違いで、タイヘンな状況は同じなのに対象になれないケースもありますし、援助金では不足、という人たちもいると思いますから、私についていえば、ということですが。

 

 

 

あ、ウルスラさんのディスクール、今終了しました。

全部で1時間。

(議会での話は続いていますが。)

 

コロナ禍で思い知った最前線で働く人々の重要性、ゆえに彼らの労働に価値を付加していくこと、それには時間を必要とするが、それだけではない、お金の再配分のためには税金逃れと徹底的に戦う、とのこと。

あと、コロナ禍で最も犠牲になった若者たち、若者は欧州の未来そのもの、彼らに投資していく、と。

更に、気候変動問題、アフガニスタンの話、外交の話、経済の話、Féminicide (日本語で何というのか知らないけど、女性という理由で殺されること)の問題などなどに及んでいました。

 

 

 

FBで勝手にアップされた2019年の今日のフォト。

前日から泊ってのブルージュでの仕事だったんだ、と思い出しました。

ブルージュと言えば、今日21時よりブルージュパリサンジェルマンのサッカーの試合があるんで、昨日からメッシが来ていて、ちょっと話題になってましたわ。

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長くなったので、少し気になった記事など貼ってオシマイにしよう。

 

 

www.lesoir.be

www.msn.com

www.paris-arc-de-triomphe.fr

 

www.rtbf.be

 

女性戦士はジャンヌダルクだけではなく、他にもいっぱい存在したのに、ルイ14世の時代以降歴史から姿を消した、という話。

www.facebook.com

 

若き日のマリー・ラフォレ、ギター弾きながら歌ってます。

www.facebook.com

 

 

サロン・ロワイヤル@中央駅

ブリュッセルの中央駅にある、ボードワン国王のために作られたというサロン・ロワイヤルを見に行ってきたのでメモしておきます。

 

王宮でトラムを下り、ボザール宮横の階段をトントンと下りて、

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ギャレリー・ラーヴェンシュタインを通り抜けると中央駅。

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↑ の横断歩道の先、シャッターが下りているところが、本来は王様用に作られたサロンロワイヤルに降りていくためのエレベーターの入り口。

こういう風にいつも閉じられています。

 

シャッターの左横から駅の構内へさらに階段を下ります。

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↑ のフォトの左が、ここからもっと下りていく階段、まずいろんな店舗の並ぶ階があり、もっと下りると1番から6番までの乗り場があります。

サロンロワイヤルは、降りてすぐの階にあります。

 

インスタレーションを手掛けたアーティストであるミリアムさんがそこにいらっしゃって、詳しく作品を一つ一つ説明してくださいました。

 

鉄道駅ということで、旅をイメージ、サロンにふんだんにつかってある大理石と金(色)からインスピレーションを受けた、とのこと。

彼女のサイトで見た方がサロンも美しく撮れているので、光の乏しい場所で私がスマホで撮ったピンボケを見るよりマシ、なのでリンクを貼っておきます。

myriamlouyest.be

ガラスと大理石を使った作品でした。

 

おもしろいと思ったのは、大理石の模様を写した紙で作った地図。

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この地図の広げてあるテーブル

(金箔を貼った石が置いてあるのは、旅先の山の岩のイメージ、こういうのがあっちこっちにおいてあるわけです)

にある椅子のひとつ。

左の手すりにある金の紋章が右の手すりにもあったんだけど、年月の中で破損してしまっていたんで、彼女はそこに、大理石で作った小さな聖杯を置き、そこにガラスで涙の粒をふたつ置いた。

ボードワン国王は、第2次大戦とその後の父王の不幸ゆえに笑うことがなく、「悲しい王様」と呼ばれていたので。

(彼に微笑が戻るのは、ファビオラ王妃と出会い結婚してから、です。そのあたり、日本の皇室関係のTV番組を作るお手伝いの仕事をしたので、いろいろ勉強しました。この夫妻が日本の平成の天皇と大の仲良しだった。)

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シャッターが下りていたところ、内側からだとこういう風。

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エレベーターはこんな感じ。

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小さなエレベーターで、重量制限140キロって書いてありました。

中には入れませんが、そこにもミリアムさんのビデオアートがありました。

アンギアンにお住まいということで、そのビデオの映像は、国鉄でアンギアンからブリュッセルに来るまでの窓からの景色でありました。

 

この前も書いたけど、このサロンを見たくて行ったので、正直なところこの手のアート作品はない方が嬉しかったんだけど、とてもフレンドリーな方で感じがよかったです。

 

またまたピンボケですが、マスクが今の時代らしいので彼女のフォトもアップ。

足元にある大理石の破片は山々のイメージ。

ヒビが入ったり壊れたりしている破片は金継ぎしてあります。

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サロン見学後はグランプラス近くでちょいと買い物をして、芸術の丘を上って王立美術館前からトラムに乗って帰宅しました。

 

夕方から雷雨と言ってましたが、お出かけ中は雨にうたれずに済みました。

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振り返ると少しだけ青空。

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雷雨がやってきたのは20時頃でした。

今日もまた雷雨らしいです。

 

今日もメモ

今日からパリで、2015年11月13日に起こったテロ事件の裁判が始まります。

しばらく前から、この話題も盛んに報じられていました。

ベルギーも深くかかわっていましたから。

裁判所のあたりは、歩道も車道も規制で近寄れないようです。

 

昨日のニュースで、テロの現場にいた人にカフェでインタビューしているのを見ました。

ブリュッセルで既に行われたサラ・アブデスラムへの他の案件に関する裁判で、彼が完全黙秘、何も語らなかった、ということがあったからでしょうか、

「何か語ってもらわないと…。まるでこれに何かを語らせようとしているみたい」

と、テーブルのコーヒーに添えられたスプーンを指して言っておられました。

 

www.lefigaro.fr

 

www.20minutes.fr

 

 

 

昨夜、ブリュッセル首都圏では10月1日からレストランやカフェ、フィットネスセンターetc. ではコロナ・パスが要求される、というニュースを読んだので、今朝早速、私のパスをダウンロードしました。

申請の必要はなく、IDカードでアクセスするとカンタンにゲットできます。

こういった機会ごとに、彼らは我々のことはホントに全て把握してるのね、と驚いてしまう。

財務省のサイトに行ってIDカードでアクセスすると、私のアパートの契約内容まで記してありますから。

 

ブリュッセルフランダースやワロニアよりワクチン接種が遅れており、そのせいでカフェやレストランの規制緩和が遅れているんで、「パスを義務化してでも規制を緩和してくれ」というのは、その業界の声でもあったんだけど、今度は、「ブリュッセルだけ義務化すると他の地域にクライアントを取られる、義務化はベルギー全体でやってくれないと不公平」という不満の声が…。

 

それに、「義務」ってのがキライな人たちも怒るでしょうねえ。

 

ブリュッセルを成す19のコミューンでも、接種が遅れているコミューンというのがいくつかあるのが数値ではっきりしているんで、そういうコミューンにはワクチン・バスを出し、スーパーのパーキングに止まってスーパーのお客さんたちに声をかけ、ワクチン接種を促したりしています。

 

 

私のパス ↓ 

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昨夜観たベルモンドのヴィデオ。

60年前のブリュッセルでのインタビュー。

まだ20代、すごくかわいらしい。

www.rtbf.be

 

今度はジャン=ポール・ベルモンド…

昨日の朝ニュースで知って、ああ、あなたも逝っちゃうの?と悲しくなりました。

年齢とここ数年の体調を考えれば仕方のないことかもしれないけど、寂しいですねえ。

いたずらっ子みたいな、でもとても優しそうな眼がとてもよくて、大好きな俳優さんのひとりでした。

 

先日千葉真一が亡くなったときに、中学校時代の仲良しのナッチャンを思い出す、と記しましたが、ジャン=ポール・ベルモンドというと、自分が観たいくつもの映画その他とともに、ナッチャンを思い出してしまいます。

 

彼女とはよく一緒に映画を観に行ってたんですが、たしか「華麗なる大泥棒」だったと思うんだけど、映画の中の乱闘シーンで、階段のところにあった大きな花瓶(金魚鉢だったかも)ウワーンと前方に倒れてきた、そしたらナッチャンは、「うわあ、倒れる!」と叫んで、立ち上がってそれをくい止めようとしたんです。

もうそっちの方がビックリで可笑しくて、絶対に忘れられません。

彼女、完全に映画の世界に入り込んでいたと思われます。

 

高校からは別々で、その後長崎の花屋さんのおかみさんになりましたが、元気かしら。

 

 

昨日からずっとニュースではベルモンドの話がいっぱいです。

あらためて、すごい人気だなあ、と。

フランスでは9日に、国を挙げての追悼式が行われるそうです。

 

 

今朝FBで観たベルナール・ピヴォ(この方、すごいインテリです)との対話のビデオを貼っておこう。

 

www.facebook.com

 

 

きっともうこれで最後かも、と思われる夏のようなお天気です。

日は容赦なくどんどん短くなってますけどね。

窓を開け放していられるのももうそんなに長くないよね、もう最後の機会だよね、と思い、一昨日から絵(と呼べるか?って感じのものを思いついたので 笑)を描くことに…。

溶剤やホワイトスピリットの臭いが気になるんで、窓を開けていられないときは不可能なんです。

 

 

 

一応ベルモンドが亡くなったことは記しておこうと思ったのである。

 

あ、タイトルのおばさんを「おばァさん」に変えましたわ。

 

9月に入って…

9月に入ったら、今までと同様にうちに籠っているにもかかわらず、予想どおり気持ちだけ忙しい。

バカンスが終わっていろんなことが動き始めますからね。

「気持ちだけ」ってのが情けないですが…。

 

 

先日お昼のニュースで、ブリュッセル中央駅に王家のサロンってのがあるのを初めて知りました。

ボードワン国王の時代に、国王が駅でVIPを接待するようなシチュエーションのために作られたというアールデコのスペース。

 

文化的にはネーデルランド(低地帯)に含められると思うんだけど、ブリュッセルあたりまで南下すると少しは高低差もあるんです。

王宮のあるあたりが一番高い場所で、ボザール宮横を下り、さらにギャレリー・ラーヴェンシュタイン(ベルギーが世界で2番目の経済力を誇っていた頃作られた、アールデコスタイルのアーケード街)を通り抜けつつ下りたら中央駅。

 

ギャレリーを抜けた正面に、いつもシャッターが下ろされたままの場所があるのは見て知っていたけど、そこが王家のサロンに降りていくためのエレベーターの入り口だというのも初めて知りました。

ずっと閉じられたままだったサロン(今の王様だって入ったことがないそう)が、7月から9月中旬まで公開されているとのこと。

 

おお、これはぜひこの機会に、と思ってさっそくネットで検索。

中に入るのは無料ですが要予約、ほとんど空のないない状態でしたが、なんとか隙間を見つけて入場券をゲットしました。

www.vivreici.be

 

毎年9月に行われる Journées du patrimione (私は勝手に文化遺産の日と訳している)の今年のテーマはmeeting points 、↑ のサロンも見学できる場所の一つですが、この催しでは別の場所にも行きたいので。

 

7月からの公開では、そのスペースにアーティストがなんかインスタレーションやってるみたいで、ニュースの映像で見る限りあまり私の好みではなく、申し訳ないけど「邪魔だなあ」なんて感じていますがしょうがない。

 

heritagedays.urban.brussels

 

というわけで、上のチケットをゲットする際に文化遺産の日のことを思い出し、ああ、こちらも行きたいところをチェックしなければ、と思い立ち、いくつか予約を入れました。

これ絶対参加したい!と思ったのがひとつあったんだけど、これだけもう既に満員でスペースなし、残念無念、早く思いついておくべきだった。

みんな考えることは同じなのね。

 

去年も楽しく参加しましたが、早くも1年経過したんですねえ。

それにしても、毎回気軽に文化遺産に触れられるこの行事、ありがたくてたまりません。

去年の体験記。

shohoji.hatenablog.com

shohoji.hatenablog.com

 

 

こんなに欲張っちゃって、すっかり怠惰になっている自分、ほんとに大丈夫か?と思っているところへ、今度はEUからガイドツアーの案内メールまでも届いてしまった。

ううううううと悩みつつも、これもエイッと予約。

EU議会はいつでも見学できるので、仕事でもプライベートでも何回か行ったことがありますが、建築に関する詳しい解説は聞いた覚えがなかったし、この機会に、と思ったのである。

visiting.europarl.europa.eu

 

 

もうすぐ大学の授業も始まりますしね…。

幼稚園から大学まで、この9月から100%教室で、です。

(老婆にとって、オンラインはけっして悪くなかったのであるが…笑)

 

 

 

コロナ禍が終息したわけではありませんが、それなりにみなコロナとの付き合い方もわかってきたし、最初の頃のようなわけのわからない不安はなくなったと思います。

そして、それぞれが「何を優先したいか、しないといけないか」理解したのだと思う。

って、まだまだ問題は残っているわけだけど。

 

 

 

コロナ禍に対するEUの経済援助は、その多くが環境問題対策に向けられるはず。

先日歩いていたら、うちの通りにも電気自動車のバッテリーチャージャーがありました。

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しばらく前のニュースで、9月からブリュッセルで実験的に水素燃料によるバスを導入すると言ってました。

2年間の契約で借りたそうです。

ドライバーは、非常に快適、だけど音を出さないことについては、快適でもある反面、安全面でアブナイかも、と言ってました。

エネルギーのチャージには1分もかからないと。

この燃料、生み出すのに大量のエネルギーを要するってのが致命的なんで、その解決が必要とニュースは締めくくられました。

www.h2-mobile.fr

 

 

 

アフガニスタンの状況についてニュースで語られない日はありませんね。

先日レッド・カイトと名付けられたオペレーションがいったん終了したと書きました。

その翌日か翌々日だったか、オペレーションを担当した兵士たち四十数名が帰国。

そして、まだ230人だったか240人だったか、こちらに連れてこないといけない人たちが残っているそうで、どうやって…、ということを他の国といろいろ話し合っている、と今朝のニュースで言ってました。

 

 

さて、これは観たい!と思った展覧会。

って、日本に行く予定はないので観れませんが。

歌川国芳の作品って大好き。

私の名刺は、この方の作品をパクってます。

もし今の時代を生きていたら、どんな創作をされたでしょうね。

想像するのが楽しい。

www.ukiyoe-ota-muse.jp

 

 

昨日 Zorba le grec の曲を作った方が亡くなりました。

この映画もすごく印象に残ってます。

www.facebook.com

 

今朝見たロマン・ギャリのビデオ。

傑作と言われる作品は、どこのページを開いて読んでも心惹かれる、あっちを開きこっちを開きしながら、最終的には最初からすべてを読まないではいられない、と。

ドン・キホーテの話からそういうことを言っておられた。

www.facebook.com

 

アンネ・フランクのお父さんへのインタビュー。

フランス語もほとんど普通に話せるんですね。

子どものことを何も知らなかった、きっとどこの親もそうだと思うけど、という最後の話に泣けてしまった。

 

www.facebook.com

 

他にもいろいろあったけど、キリがないのでオシマイ。

 

ああ、気持ちだけ忙しくて、なんだか落ち着かない…。

 

一昨日観たドキュメンタリー映画のことなど

今日は曇り、雨が降らないだけマシだけど、気温も15℃くらいしかない。

 

忘れないうちに、一昨日観た甥っ子が作ったドキュメンタリーのことを書いておこうと思う。

 

その前日の展覧会オープニングには、隣のコミューンなのに徒歩で30分かからなかったけど、映画館は同じコミューンだけどうちからはもっと遠くて、歩くと1時間近くかかりそうだったんで途中トラムに乗りました。

 

昔の兵舎だったところで、けっこう広い敷地にある建物は、映画館だけではなく、カフェやアーティストたちのアトリエなどとして使われています。

うちの子供たちも仲間たちと来ていて、ものすごく久しぶりに従妹(モト夫の従妹なので、正確にはもう私の従妹ではないのだが)にも会い、なんだか楽しかった。

ひきこもり生活も快適だけど、人と会うのも悪くないです。

特に子供たちとその仲間、みなかわいくて、オバサンは「幸せ」を感じてしまった。

 

会場はこんな感じのところ。

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トイレの表示がかわいかった。

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久々の映画館でした。

上映前に監督である甥っ子たちがあいさつ。

ピンボケですが、真ん中が監督のフロリアン

コロナ禍対策で、座席は間を空けないといけないんだけど、その中でけっこう広い会場は満員御礼状況でした。

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この作品は、作る前からその構想は聞いていました。

ロリアンはよくアフリカに出かけていたのですが、日本でも一昔前に流行ったプラスティックのサンダル、スタチューまで立っているところがあり、そういう国におけるサンダルの関りにとても関心を持っていろいろ調べたんです。

そうやってできたドキュメンタリーです。

 

半分以上はその歴史でした。

金属でできた型にプラスティックを流し込んで作る、その技術の話、そしてBATAという靴の会社が、生産カンタン、手入れカンタン、コストも安い、っていうんで作っていた。

これが考案された当初は、貧しい国々の貧しい人々のためだったのが、先進国の中産階級の人々の間でものすごく流行った。

でもまあ、他の例にもれず、時が経つとこの先進国の人々はもう飽きてしまうんです。

 

そこからが全然想像もしていなかったんで、おおおっと思ってしまいました。

 

儲かるとなると類似品を生産するところも出てくるわけですが、イタリアのそういった会社から金属の型が切断されて、当時独立戦争の真っただ中であるエリトリアの独立軍に渡り、そこでまた組み立てられ、兵士たちのためにそのサンダルが地下で生産されることとなったのです。

 

30年に渡る戦争を経て独立を勝ち取るわけですが、彼らにとってこのサンダルは独立の象徴でもある。

だからスタチューが立ってるんですねえ。

私たちが海水浴なんかに使っていたサンダルが、兵士たちの足を守るために使われていたとは…。なんだかグッときた。

 

今でもダカールでこのサンダルは生産されています。

生産者がインタビューで、

oui, ça marche bien.

ça ne marche pas très bien mais ça marche.

(うん、うまくいってる、とてもうまくいってるわけじゃないけど、うまくいってる)

と答えてました。

訳すると何も可笑しくないけど、まんま聞くと可笑しくて、みんなが笑っちゃうシーンです。

 

うちに戻ってからエリトリアについて知らべてみたりしちゃいました。

まだまだ問題だらけっぽいですが、そんな中でもサンダルは彼らの誇りです。

 

このドキュメンタリーは、9月11日の夜、RTBFで放送されるそうです。

 

それにしても、「もう落第は許さないぞ」と父親から叱られていた彼が、作品の中ではロラン・バルトまで引用しちゃったりして…、オバサンは嬉しくてたまりません。

 

鑑賞後子供たちの仲間のフォトなど。

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一番右がレオくん、3番目が次女くん、他の4人も同じうちに暮らす仲間です。

真ん中の子がギニアから難民として逃れてきた子。

まだ13歳くらいの頃から、反体制ということで牢獄に入れられたり、タイヘンな目に遭ってきた子です。

左から2番目の子は、数年前に難民の人たちが一挙に欧州に押し寄せていた頃、彼らのうちでエチオピアからの子をあずかった時、英国へ向かう彼らに自分のコートをあげちゃった子。

冬の寒い時期でしたから。

自分だってそれしかもってなかったのに。

一番左はモーリシャスの子です。

彼のガールフレンドの親が大家さんだった、ってのがこの家をシェアするきっかけでした。

 

若者たちの笑顔を見ると、可愛らしくて可愛らしくて、心から幸福感が湧いてくるメデタイおばさんであります。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

8月ももう終わっちゃいますね。

年中バカンスのくせに、9月に入ったらなんとなく気が急いて落ち着かなくなるんだろうなあ…、この夏は全然絵を描いたりする気持ちになれなかったなあ、アニメばかり観てたなあ、模様替えしたいなあ、でももう9月だしなあ…、などなど全く役に立たないことが脳内ぐるぐる状態であります。

 

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