今日はよい天気、月に1回のランチの約束の日でありました。
前回、ほとんど毎日何らかの用事がある、と記しましたが、実はこの類のことも多く含まれているのであります。
暑くもなく寒くもないお昼、まずトラムに乗るためにルイーズ通りまで歩く。
ヒマ人の私がいつも先にレストラン着。
友だちが来るまでいつものように泡を飲む。
今日は待つ間に読むマンガを持っていくのを忘れてしまった。
スターターはムース・ドゥ・カナイ。
Canaille カナイって悪党とかごろつきとかって意味なんだけど、レストランでの食べ物で言えば、ハムとかソーセージとか、上品とはとても言えない類のものを指し、ここでは黒ブダンを使ったムースにサラミを薄くスライスしてをカリッとさせたものが添えてありました。
カナイって日本語の家内に音が似ているんで、ごろつきなどを意味する言葉が「妻」を意味する日本語と同じだというんで、うちのモト夫がそれをおもしろがり、彼が一番最初に覚えた日本語の単語のひとつでありました。
「家内=妻」や「主人=夫」って言い方、今でも堂々と使われているものなのかしら?
メインはブランケット・ドゥ・ヴォ―。
おおらかな気分の帰路。
もうすっかりおおらかな気分、でも、最近は全然読書をしない人になっちゃってるので、本屋の誘惑には耐え抜きました。
この本屋、美しい美術書がすごく安く買えるコーナーがあるのだが、いつものようにぐっと我慢。
でも、その後通ったお店のウィンドウに飾ってあったノアの方舟、かわいらしくてたまらず、フロリアンのとこの赤ちゃんにプレゼントしよう(何回か前に記したドキュメンタリーを作った甥っ子、去年の暮れに男の子が生まれたんだけど、まだお祝いをあげていない)という理由をひねり出して購入。
こんなのあげても迷惑かもしれないのにね。笑
昨日は、ここに記すのもおぞましいのでローマ字で書きますが、昼うちにKUMOが出たのです。
私にしてみれば大きいのが。
私はこれに関してフォビアでありまして、理屈の通らないものすごいキョーフを感じます。
10年前、一人暮らしを始める上で、最も大きな心配事がこれ、一人でいるときにもしでっかいのが出没したらどうしよう、でした。
モト夫が、そのときは助けに来てあげる、と言ってましたが、モンスに住んでますからね、現実性が伴わない。
怖くない人にとってはバカみたいな話なんですけど。
ついにその心配が現実のものになり、大家の息子に電話したり大騒ぎで、結局うちの向かいの部屋に住んでいるハンガリー人のおじさんに助けてもらいました。
しばらく前、自転車でひっくり返ったときに「脳内がスローモーション・モードになった」と書きましたが、こういう問題が起こった時はものすごい早回しモードになりますね。
「どうする、どうする、どうする、どーーーするーーー!」と、脳内超スピードぐるぐる状態でありました。
平常心に戻るには、問題解決後6~7時間くらいかかったことでした。
明日と明後日は文化遺産の日です。
明後日はブリュッセルはノーカーディ。