今週はめずらしく忙しかった

今週は、コロナ禍に突入して以来一番忙しい一週間だったかもしれない。

って、毎日何かひとつ用事がある、くらいの意味ですが。

(こんなんで忙しいなんて言ってる私は、もう社会復帰はほんとにムリです)

 

 

先週予定されていた自由大学の音楽史のコンフェランスが、講師の都合で昨日早朝に変更されたので聴いてきました。

早朝8時からの講演で、テーマは映画音楽。

ものすごい霧でした。

大学キャンパスで7時40分ころ撮ったフォトです。

まるでシンボリズムの画家の作品みたい。

(また自分の影が映りこんでいる…)

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昨日は月1回の友人とのランチの予定でした。

その友人、今はテレワークが基本で、モンスから週に1回、金曜日だけブリュッセルのオフィスに車でやってくるんだけど、霧がすごくて危険なんで出て来なかった。

それでキャンセル。

命かけてまで仕事やランチに出てくることはありませんからね、当然の判断。

いつものレストランは大学からそう遠くない、講義のあと中途半端に時間があり、いったん帰宅するにはちょっとバタバタするし、そこらへんのカフェで時間をつぶすには長すぎるし、どうしようかな、とずっと考え中だったんで、「おお、これも神さまのご配慮か!」と思っちゃいました。

月に一回のご馳走日がなくなったのは残念でしたが。

 

 

 

14日には3回目の対Covidワクチンを接種してきました。

私より数日早く3回目を接種した友人から、最初の2回は私と同じファイザーだったけど3回目はモデルナで、接種後一日経ってから頭痛と全身の筋肉痛に苦しんだという話を聞き、異なるワクチンということもあるんだなあ、と思いつつ行ってきました。

 

(例によって)予約時間よりずっと早くセンターに着いちゃったけど、前と少しシステムが変わり、到着順にどんどん前進できるようになっていて、本来の予約時間にはもう全て終了。

こんなことならもっと早く来てもよかったな、と思ってしまった。

私の場合は3回目もファイザーで、原始の力と鈍感力に加え年寄り、という私の持つ3つの要素のおかげか、望まぬ反応は何もなく、万が一の場合はパスするしかないな、と思っていたその日の夕方の美術史概論の前期最後の講義にもめでたく出席できました。

そして昨日でまるまる3日、なにごともなく経過。

 

 

 

最近FB上で見かけて読んだ記事。

globe.asahi.com

この記事に、
 
>「平等」精神を重んじる北欧では、競争社会であるアジアよりも他人を信頼する傾向が強い。信頼でなりたつ仕組みが、ここにもあった。
 
と書いてあるんですが、「信頼」というより、他人は他人、という「個」の問題じゃないかしら、と、私は長いベルギー暮らしの経験で思いました。
フィンランドでは、もしかしたらほんとに「信頼」かもしれないが…)
Aさんはこうだ、Bさんがこんなことした、と、「世間」が一人の一般人を攻撃するような場面を見たことないんです。
(もちろん政治家が不正や失言をしたら攻撃されます。3日で首がとぶし、場合によっては刑務所行きです)
何らかのシステムに甘える人や悪用する人はどこにでもいるけど(もちろん見つかったらすごい罰金が待ってる)、その人たちの存在を理由に本当に困っている人を切り捨てるわけにはいかない、それに、じゃ自分自身はどう生きたいか、そちらの方がよほど大切ですから。
悪用する人を見て「羨ましい」と思うなら、自分もそうすればいい、それをしないのは自分が望むものはそんなことじゃないから、ですよね。
 
学校でも子供たちに順番をつけるようなことはしないし(成績表は順位ではなく自分がゲットした点数)、受験もないし、塾もないし、競争社会じゃないってのは確かに大きい、と思います。

勉強に励むのは、集団の中での自分の「位置」を確保するのが目的ではなく、自分が目指すものに近づくためにクリアする必要がある課題だから、です。

どんなに高い点数をゲットしても、目指すものを持たない人は尊敬されることもない。

 

と、そういうことを考えたりしました。

 

 

1年ぶりにモンスに行ってきたこと&スコッターのクリスマス・マーケット@ブリュッセル

毎年12月、年に1回のガン専門医とのアポで、金曜日は早起きしてモンスに行ってきました。

私にとっては1年の終わりを告げるイヴェントです。

この日はけっこう冷たい日で、風と雨のイヤなお天気でしたが、医者の用事が終わった後はミュージアムをふたつ回り、その後は友人とカフェでおしゃべり、楽しい1日でありました。

 

 

 

まず訪ねたのがモンスの美術館BAⅯです。

フェルナンド・ボテロ展をやっていたので。

www.bam.mons.be

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アートって形を変えること、真にリアリストの作品なんて存在しない、と。

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充実したよいエクスポジションだったと思います。

ラテン・アメリカの人らしい色使いも好きだったです。

キャンバスに鉛筆と水彩のこの作品 ↓ 真似してみようと思っちゃった。

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この美術館はグランプラスのすぐ傍にあります。

歴史的な地区なんで、この建物の大きな窓からこういう風に見えるように作ってある。

天気が悪かったのもよくわかりますね。

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BAMの後はMundaneumへ。

このミュージアムは、もともとアンリ・ラ=フォンテーヌという弁護士とポール・オトレという公証人の、「紙上に書かれた世界中のもの」コレクションを保管するところでした。

www.mundaneum.org

 

常設のアーカイヴの他に、現在「プロパガンダに抵抗する」というテーマの特設展をやっていて、月に1回一緒にランチをする友人のおススメだったのです。

 

建物の内部はこんな感じ。

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戦争になると敵国のトップを悪役として描く大衆向けのものが出回る、というところで、日本の大政翼賛会が発行したマンガの表紙が展示してありました。

私はこういう刊行物があったことすら知りませんでした。

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私がモンスに住んでいた頃は、Mundaneumは入場無料でしたが、今は有料。

もう亡くなったフランスの哲学者ミシェル・セールの講演会もここで行われ、講演後の著作の販売は私の大好きなアンドレ・レト書店のレトさんがやったんだった。

そのときはミシェル・セールともちょいとお話できたりで、モンスにいた頃のよい思い出の一つです。

 

私はミュージアム・パスを持ってるんで、訪ねたミュージアムはふたつともフリーでありました。

このパスはほんとにありがたい。

Mundaneumの受付には、雑誌のモデルさんのようなオシャレな若いイケメンくんがふたりいて、なんで?客寄せ?なんて思っちゃった。笑

 

 

8月にブリュッセルに来たついでにうちに立ち寄ってくれた友人に「今モンスにいるよ」と連絡したら、仕事を早めに終えて飛んできてくれたんで、グランプラスにあるカフェでおしゃべり。

楽しかった。

朝から何も食べてなかったんで、私は軽く食事もしたんですが、安い!

やはりブリュッセルと比べると何でも安いんで、毎回ちょっとビックリです。

 

ベルギーに暮らし始めて何回も引越ししましたが、いつもモンス近辺だったんで、なんだか故郷に戻ってきました、みたいな懐かしい気持ちになりました。

 

 

ブリュッセルに戻ると、雨は霙になっていました。

トラムを待つルイーズの電停、16時30分ころ。

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霙のたびに、脳内では宮沢賢治の「永訣の朝」が甦るのである。

アメユジュトテチテケンジャ

 

あ、そういえば最近ちょっと見始めすぐに見止めた日本のアニメで、高校の国語の授業のシーンがあり、先生がこの詩の「アメユジュ」を「雨と雪」と説明していて、「え?私はアメユジュ=アメユキ=霙だと教わったよ」と思っちゃった。

教科書の注釈の位置まで記憶にあるのだが…。

記憶違い?

 

国語の教科書ってけっこう好きだったなあ…。

真面目な生徒ではありませんでしたが、今でも心に残っている記述がいっぱいあります。

 

小学生の時の「めもあーる美術館」、中学生のときの大岡信の「純粋について」、高1のときの谷川俊太郎の詩「鳥は空を名づけない、鳥は空を飛ぶだけだ…」などなど。

 

 

 

昨日土曜日は、次女も出店してるというんで、クリスマス・マーケットに行ってきました。

普通のクリスマス・マーケットには特に興味ないんですが、これはスクワットしている建物で行われるものということでおもしろそうだったんで。

LAMB(=La maison de Bruxelles)という、昔託児所だった建物を5年以上も前からスクワットしているアーティストのグループがいて、その主催でした。

ja.wikipedia.org

スクワットのあり方も様々、建物の持ち主にとっても、完全な空家で放置するよりは都合がよかったりするんです。

占拠されているとなると、固定資産税が免除されたりもするらしい。

 

Illegalというビールを飲みました。

不法滞在者を応援するビールです。

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壁紙の模様やペンキの剥げかけた天井もスクワットらしい。笑

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ミュージックのヴィデオを貼り付けてオシマイにしよう。

 

しばらく前に、メスケレム・メースというシンガーのヴィデオを貼り付けました。

先週の日曜日に長女がコンサートを聴きに行きましたが、「とてもよかった」そうです。

このシンガー、うちの子供たちの友人の友人だと記しましたが、その友人というのがこの3人のユニット、ラス・ジョローナスです。

www.youtube.com

 

 

朝寝坊の日々 (追記あり)

ものすごく早起きしないといけない木曜日の音楽史の講義が、先生のエレーヌがカナダにイヴェントのために出かけたことで休講、翌日の早朝に変更された(本来11月26日のはずだった)病院のアポも、まだその医者が出てこられないということで今月24日に再度変更された、というわけで、先週は早起きしないといけない日がありませんでした。

 

まるでヴァカンスのような1週間だなあ、なんてヘラヘラしながら毎日夜更かししていたせいで、ここ数日朝寝坊ばかりしています。

明日こそは早起きを…と昨晩は少し早めにベッドに入ったものの、朝寝坊のせいで当然ながらなかなか寝つけず、結局今朝も起きたら9時でした。

情けない。

 

ま、明日は7時にはうちを出ないといけませんから、その早起きで一挙に調整するしかあるまい。

明後日は年に1回のガン専門医とのアポの日、午前中のアポのためにモンスまで移動ですから、ここでも早起き必須。

2日間の早起き、がんばらねば…。(苦笑)

 

今日12月8日は真珠湾攻撃の日ですね。

今朝のラジオでは、この日が米国のポップカルチャーにも大きな影響を与えた、というんで、この日をモチーフにした米国映画の数々を紹介していました。

 

日本にいると、この手の映画はあまり話題にされないのかもしれないですね。

私にとって一番心に残っているのは、今は知りませんが私がまだ日本にいる頃はNHK教育TVで古い名画がたくさん放送されていて、そのひとつだった「地上より永遠に」です。

ja.wikipedia.org

 

 

 

昨日の夕方、帰り道、フォトを数枚撮ったので貼り付けておきます。

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雑貨屋さんのウィンドウ、かわいらしいクリスマスツリー。

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美術史概論の講義は、来週で前期終了、です。

中世編に入ってから、ところどころ聞き取れないところがあるとはいえ、血が騒ぐほどおもしろい。

昨日はフランスのルシヨンに中世から残る修道院をいくつも見ましたが、ああ、行ってこの目で直に見たい!と心から思いました。

11世紀に大きなテクノロジーの進歩があり、受け継がれているものがあると同時に、建築法などに大きな変化がもたらされているんです。

ルシヨンには山奥で自給自足の生活をしている友人がいたので、家族でよく訪ねては滞在していたのになあ、と、今ならずいぶん違った見方もできるのに、と悔やまれます。

車がないとたどり着けないようなところにあるので、一人じゃ難しいし、これは少しお金をはたいて運転手を雇ってでも行こうかな、ここんとこ旅行にも行かないし服や靴を買ったりもしてないし、その分いっぺんに使ってもバチは当たるまい、などと考え始めています。

 

たとえば、ここ ↓ 

stmartinducanigou.org

 

 

 

 

前回の記事にサン・二コラのことを記しましたが、私もプレゼントをもらいましたよ。

 

スぺキュロースというベルギーのビスケット。

人型のスぺキュロースは、伝統的なサン・二コラの日の贈り物のひとつです。

ご婦人の姿の大きな方は3女クンとレオくんから。

サン・二コラの姿の小さな方は、うちの扉のノブにかけてありました。

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うちの扉にかけてくれたのが誰かわからなかったんだけど、建物に入ることができる人となると、大家か、あるいは、こういうことをしてくれそうな上の階に住む女性だろうと推測。

お礼を言わなければ…と、両者にSMS送信したところ、大家の息子からは、「僕たちじゃない。みんなおりこうさんだったから4Fのサン・二コラがプレゼントしてくれたんだと思うよ」というレス、4Fの女性からは「サン・二コラからよ」のレス。

というわけで、推測どおり4Fのディアナさんであると判明。

で、彼女に「サン・二コラにでっかいありがとうを」と伝えたことでした。

彼女はハロウィーンのときも、子どもたちが「いたずらかボンボンか」とやってきたらあげられるように、と、お菓子を用意するような方です。

(去年と今年はコロナ禍のせいでそういうことはなかったけど。)

私は、ハロウィーンブラックフライデーといった以前はなかった行事は、売らんかなという商法だからと「ケッ」と思っていて、子どもたちがハロウィーンのときにやってきても知らんぷりしてるいじわる婆さん。

でも今回ビスケットが嬉しかったので、少しはディアナさんの優しさを見習わなければ…とちょいと反省しました。

 

 

コロナ禍の状況は、ここんとこ感染者は減少していて、ニュースの記事によるとRtも昨日から1を切り始めています。

でも病院の状況は時間差があるのでまだまだタイヘンで、ICUの患者数は800を超えています。

医療従事者へのワクチン接種義務とそれに伴う罰則への反発から、昨日はデモがありました。

ただでさえ人手不足で医療現場は困ってますからね。

ワクチン未接種の人は仕事に出てきてはいけない、となると…。

 

全ての人が「よし」と思える政策はないし、政府にとっても初体験で、その政策の良し悪しをジャッジするにはまだ時間が必要、と私は思っていますが、たしかに、医療従事者へのワクチン義務化ってのは、彼らだけに負担を強いている気がしています。

 

レオくんのママのマリーは、ワクチンとか好きじゃない派なんですが、ICUの状態がひっ迫している様子に、自分がもし感染して入院みたいなことになり、それで他の病気の人の治療が後回しになって…みたいな罪悪感を味わいたくない、という思いから接種した、と言ってました。

また、彼女がアルデンヌに買った今住んでいる家のモトの持ち主は、絶対にワクチン受けないぞ、と、ワクチン反対デモに参加するような人だったそうですが、3か月ほど前にCovidで亡くなったとも言ってました。

 

 

先週会議が行われていた原発の延長ですが、この可能性はないようです。

2025年で終わり。

電力会社自身も延長はムリ、と訴えたようです。

www.rtbf.be

 

 

 

今朝FB上でみつけた、ダニエル・バレンボイムが若い頃の演奏のビデオを貼って今日はオシマイにします。

 

www.facebook.com

 

追記・原発の件、政府の一部、具体的にはMR(首相が属するリベラル政党)がまだ7つある原子炉のうちの2基の延長に執着してるんで、2025年で完全に廃炉ということにたどり着いていないとのこと。

 

 

 

12月に入ってからのメモ

あいかわらず暗い日々です。

12月2日の朝、雪がいっぱい降りました。

ぼたん雪

気温も氷点下ではなかったし積もるようなものではありませんでしたが、気がつけばものすごい雪でビックリしてしまいました。

おおお、と思ったので「フォトを…」と試みましたが、目で見ているようには撮れなかった。残念。

 

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(窓ガラスに自分の影が映っていることに今気づいた。)

 

しばらくの間、屋根は白かったです。

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昨日土曜日の昼前、窓の外を見たらサン・二コラが歩いていました。

おお、と思った時はもうフォトを撮れるタイミングではなく、すごく残念。

で、ネットで検索して拝借。

(あの歩きっぷりから見て、けっこう若いサン・二コラさんだったと思う。)

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子どもたちの守護聖人、12月6日にプレゼントを持ってきてくれる聖人です。

 

前日の夜に、彼がまたがる白馬のためにニンジンやカブをお供えしておくと、翌日はそれがなくなり代わりにプレゼントが…という風です。

ずっと前、すごい田舎に住んでいた時、ジョゼフというおじいさんが隣に住んでいて、サン・二コラの日にはうちの子供たちにビスケットをプレゼントしてくれていました。

私はよく彼のうちに行ってコーヒーをいただきながらおしゃべりしていたんですが、12月6日も近いある日、彼が子どもの頃はプレゼントはオレンジ1個だったこと、自分自身で「サン・二コラは実在しない!」と見破った話をしてくれました。

自分ちのうさぎが食べていたニンジンが、自分がお供えしたものだったので見抜いたんだそうです。(そのニンジンに何か特徴でもあったんですかね。笑)

かわいい。

 

そういえば大学時代、サンタクロースをいつまで信じていたか、みたいな話になったとき、サークルの先輩が、クリスマスの日、起きたら枕元にプレゼントがなかったんで大急ぎで「かあちゃん、サンタクロースが来ていない!」と訴えたら、「あ、忘れてた。置いてきて。」と自分が置くことになり、「サンタクロースはいないよ。」とお兄さん・お姉さんに教えたのは自分だ、と言ってました。

これもかわいい。

 

うちの兄は、「サンタ・クロースは好かん。僕の髪を踏んでいったんで痛かった」と言ったことがあったそうで、プレゼントを置く際に父親が知らずに踏んづけたらしくて、両親はこっそり笑っちゃったそうです。

うちは貧乏だったんで、クリスマス・プレゼントと言ってもちっちゃなドロップスの缶カンひとつ、みたいな感じでしたが、とても嬉しかった。

前日までに用意できなかったんでしょうね、「そこでばったりサンタクロースに会ってプレゼントをあずかってきた」なんてこともありました。

かあちゃんばかり会ってすごい、子どもは会えないのか?会いたい!と、ものすごく羨ましかったことです。

 

そういえば去年は、老人ホームを訪ねたサン・二コラがコロナウィルスを持ち込んだ、なんてこともあったなあ…。

さすがコロナの時代…。

 

 

 

あと目に留まった記事など、貼り付けておく。

 

speakupoverseas.com

まだうちの3人の子供が幼かった頃、フランスのTV局が「日本人女性と結婚したフランス人の男性が子供を連れ去られて会うことができないケースがいっぱいある」というドキュメンタリーを放送、それを見た親戚のおじさん・おばさんたちがものすごく心配して、うちのモト夫に「どうする?!」と言いまくったことで大騒ぎになったことがありました。

その当時、まだ日本はハーグ条約を批准してもいなかったし。

 

 

 

globe.asahi.com

快適な生活をしながら自分のわかる言語でオフィスで仕事をしていても、現場の問題の裏側がなかなかみえてきません。飢餓なり栄養失調がただの数字や統計でなくて、生きた人達の顔とつながるためには流暢でなくてもその国の言葉でその国の水(沸かしてお茶にしたもの)を飲みながら場と時間を共有することが大事だと思うからです。
快適な生活をしながら自分のわかる言語でオフィスで仕事をしていても、現場の問題の裏側がなかなかみえてきません。飢餓なり栄養失調がただの数字や統計でなくて、生きた人達の顔とつながるためには流暢でなくてもその国の言葉でその国の水(沸かしてお茶にしたもの)を飲みながら場と時間を共有することが大事だと思うからです
快適な生活をしながら自分のわかる言語でオフィスで仕事をしていても、現場の問題の裏側がなかなかみえてきません。飢餓なり栄養失調がただの数字や統計でなくて、生きた人達の顔とつながるためには流暢でなくてもその国の言葉でその国の水(沸かしてお茶にしたもの)を飲みながら場と時間を共有することが大事だと思うからです。
快適な生活をしながら自分のわかる言語でオフィスで仕事をしていても、現場の問題の裏側がなかなかみえてきません。飢餓なり栄養失調がただの数字や統計でなくて、生きた人達の顔とつながるためには流暢でなくてもその国の言葉でその国の水(沸かしてお茶にしたもの)を飲みながら場と時間を共有することが大事だと思うからです

流暢ではなくとも、その国の人たちとそこの言葉で直接にコミュニケーションを…というところに好感を覚えました。

忙しいということもあるんでしょうが、海外に駐在していても全くその土地のことに関心のない方、いっぱいですしね。

うまくいかないことの経験だけで悪口言いまくる人も多いし。

それに、僅か3年くらいでは何もわからないままだろう、とも思います。

以前、海外にも進出する大会社の上層部の方と仕事をした際、「3年で移動させるのは、それ以上そこに暮らすと日本に帰りたがらなくなるから」とおっしゃっていました。

 

 

 

ピエール・ラビが昨日亡くなったそうです。

www.rtbf.be

 

 

ちょいと試し読みしたけど、おもしろそう。
もう本は増やさない方針なので、ゲットすることはないけど。

hanmoto9.tameshiyo.me

 

 

カフカがデッサンを残していたことを知りませんでした。

www.facebook.com

 

ランボーが文学を捨てた後、アフリカで撮ったフォトの話。

www.facebook.com

 

 

これ ↓ 後で聴けるように貼り付けておく。

www.franceculture.fr

 

 

しばらく前にイチョウの落ち葉のフォトをアップしたら、それを見た姉が、彼女も近くのイチョウの落ち葉のフォトを撮ったと送ってくれました。

イチョウの葉っぱは末広がりでめでたく、お財布に入れてたら金運が…みたいな話があるのだそうです。

そういえば、困ったクンである父のせいでずっと貧乏だったうちの母、お財布の中にはお金は入ってないのに、金運お守り的なものだけはいっぱい入ってました。

姉が「ああいうお守り、効力ナシってことよね」と言うんで、「あのお守りがなかったらもっとひどい目にあってたかもよ」と返事し笑ったことでした。

亡くなったあとの銀行の通帳には500円くらいしか残ってなかったんじゃないかな。笑

彼女の「どうにかなるさ」という楽観ぶりには、ずいぶん救われたなあ、といつも思います。

ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

 

今日のメモ  3回目のワクチンの予約を済ませたことなど

昨日はお日さまが少し顔を出しましたが、今日はまた悪天候

暗い…。

 

既に始まっている対コロナワクチンの3回目、ブリュッセル首都圏では今週から18歳以上の全ての人が、招待状が届いてなくともオンラインで、あるいは電話で予約ができるようになったんで、さっそく予約を入れました。

 

オンラインでやろうとしたら、一時的にか、それとももともとそうなのか不明だけど、最寄りのセンターについては「オンラインでは不可なので電話してください」という表示が出てきたので電話をかけ、12月14日の午後で予約済、です。

せっかちなんで、できるとなると速攻でやらないと気がすまない。

 

 

 

ここんとこニュースの見出しでよく見かけるものをいくつか貼っておこう。

 

そのひとつが、フランスの大統領選にEric Zemmourが出馬することになる、というニュース。

そしたら、いつも読ませてもらう竹下節子さんのブログでも取り上げてありました。

www.rtbf.be

spinou.exblog.jp

 

 

今日から始まる原発に関する政府の会議。

金曜日に決定、ってことらしいけど、原発を延長したい側は、やはり「温暖化防止」を理由の一つにしてるっぽい。

www.rtbf.be

 

 

ジョゼフィーヌ・ベーカー、今日パンテオン入り。

女性としては6人目だそう。

それにしても、すごい人生ですよね。

www.rtbf.be

 

FB上でもビデオを見かけました。

www.facebook.com

 

 

 

もうすぐIDカード上の性別の表記がなくなることが決まったらしい。

www.rtbf.be

 

 

 

昨日の朝、ラジオでロッド・スチュアートを久々に聞いちゃった。

昔、ほとんど「歌詞がわかりやすい」ってだけの理由で「いいな」と思っていたことを思い出した。

 

www.youtube.com

 

 

 

最近知って「いいなあああ」と思った、ベルギーオランダ語圏のシンガーソングライター、メスケレム・メース。

アディスアベバ生まれの22歳。

www.youtube.com

 

子どもたちはすでによく知っていて、長女クンはこの日曜日コンサートに行くとのこと、「ママも一緒に来る?」と誘われましたが、「引き籠りなので」と断っちゃった。

 

(出かけるのが面倒ってのが大きいけど、人がいっぱい集まるところはできれば避けたい、というのもある。今年はグランプラスの光と音のショーももういいや、と思ってるくらい。)

 

なんでもこのシンガー、またまたちっちゃい国らしく、彼女の友人の友人、なんだそう。

好み・興味・関心・価値観が似てると、おもしろいくらいつながってるんですよねえ。

そういう共通点がないと、どんなに近くにいてもつながっていない、とも言えるのだが…。

 

今回の対Covid対策で、コンサート会場では全員お座りしていないといけないことになったし、会場のバーもテーブルについていないといけない、そのテーブルも人数制限があり…、などなど、いろいろとタイヘンです。

そういうキマリもめんどくさい。

 

 

 

明日から12月ですね。

 

 

年の終わりを感じる私の「病院日」

毎年12月にガン専門医のところに行くので、それに先立って各種検査を済ませるために病院に行きます。

昨日がその検査日。

病院の予約日は動かしたくない、でも働いてナンボのフリーランスの身としては、「この日は仕事できません」というのを最小にしたい、というわけで、1年前から全部同じ日に予約を入れ、その日がやってくると、「ああ、また1年経ったなあ、もうすぐ今年も終わりだなあ」と感じます。

 

なんでも早く済ませたいせっかちオバサンは朝一番に予約を入れていて、まず血液検査からスタートなんですが、遅れてはいけない、と余裕たっぷりでうちを出ます。

この辺が自分でもやや病気っぽいと思うんだけど、「もしトラムが時間通りに来なかったら…」などと考えてしまい、その余裕にさらに余裕をのっけてしまうので異常に早く到着してしまいます。

毎回、もっと後のトラムでも大丈夫だったなあ、と思うんだけど、でも「そうやってちょうどいい時間に出た時に限ってトラムにトラブルが起こるかも…」なんて考えるんですよねえ。

ま、うちで時間をつぶすのも、約束の場所で待つのも、同じですからね。

時間をつぶす本(昨日はバルバラ異界)を持参すれば済むし。

 

そういうわけで、またまたものすごく早く到着しそうだったんで、トラムを下りてからはフォトを撮りながらゆっくり病院に向かいました。

 

 

プチサブロン公園を囲むスタチューは、それぞれがギルドを代表してます。

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道を渡ってサブロン教会。

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そしてグランサブロンを下りていきます。

広場には Nocturne という冬の特設バーが設置されてました。

時刻は朝ですが、まだまだNocturneでありますねえ。

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と、ブリュッセルがうんと小さかった頃の13世紀の城壁だった道まで下りると、ちょっとしたスペースにベンチが置かれ、そこの壁には青空が描かれていて、なんだか「かわいいなあ」と思っちゃった。

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こうやってフォトを撮りながら歩いていると、どこかに出かけて朝帰りか、これから仕事に出かけるところなのか、アラブ人の男の子二人と目が合ったんで「ボンジュール」と言うと、「ボンジュール、よい1日を」と返した後、「マダム、あなたはキレイな人ね」と付け加えてくれたんで、お世辞とはいえ朝っぱらから(って、まだ夜だけど 笑)いい気分になっちゃった。

単純な性格ってホントにメデタイわ。

(そういえば、最近上の階に住むマダム ‐中等学校の仏語の先生- に、いつもエレガントですね、と言われめちゃくちゃ嬉しかったことでした。お世辞とはいえ、還暦過ぎのオバサンにとってこれ以上の誉め言葉はないよね、と思うのである。)

 

で、さらにその13世紀の城壁だった道を渡り、有名なエスタミネ La fleur en papier doré の前を通って病院に到着。

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lafleurenpapierdore.be

 

病院に入って最初に目に入るのが、予約不要で無料ワクチン受けられます、のポスター。

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と、これだけゆっくり歩いても、まだまだ時間がたっぷりでありました。

 

で、予約を入れていたセクションのひとつ、担当のお医者さんが病気で出てこれないというんで来週また出直すことに。

こればかりはコロナ禍のおかげで、仕事などないヒマ人の私には全く問題なし。

 

月に1回の友人とのランチ日だったんで、病院からうちに戻る時間はないなあ、と思ってたんだけど、想定してなかった時間の余裕ができたんでいったん帰宅。

 

うちの最寄りのトラムの通りはイチョウ並木。

落ち葉がきれいでありました。

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今回は忘れずにランチのフォトも撮りました。

 

今回はテーブルについてまずいただく泡はベルギーのRuffus。

すごくおいしいんです。

でも今年の悪天候はここのブドウに大きな影響で、しばらく前に、生産量が4分の1になるようなことをニュースで読みました。

 

スターターは秋のサラダ。水菜(仏語でもMizuna)がたっぷり使ってありました。

メインはブタの肩ロースでありました。

おいしかった。

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今回はポワチエの話で盛り上がったのであります。

というのも今週の美術史概論中世編の講義で、ポワチエの中世の建造物のフォトをいっぱい見て感動したので。

彼女のお母さんはポワチエ出身のフランス人なのです。

ポワチエというと、私の脳みそは、ポワチエの戦い、そしてそこ出身のミシェル・フーコー、って反応しかしてなかったんだけど、おお、こんなものが遺っているんだ!と、訪ねてみたくなりました。

fr.wikipedia.org

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そういえば、前にも記しましたが、よく読ませてもらっているブログのひとつ、風の旅人で最近読んだ記事 ↓ 

第1198回 エチオピアが、ユーゴやアフガンのようになってしまう。 - 風の旅人 〜放浪のすすめ〜 (hatenablog.com)

私は訪ねたことはありませんが、エチオピアが長い歴史が脈々と流れている場所だ、というのは、そうだろうなあ、と思います。

でも、

人々が歴史の街として憧れるパリなんか、実際は、19世紀の都市計画によるもの(京都の祇園と同じ)だし、エジプトのピラミッドも、ギリシアパルテノン神殿も、過去の遺物にすぎず、博物館の陳列品のようなもの。

というところは、それは違うんじゃないか、と思いました。

エジプトもギリシャも行ったことありませんが、少なくともパリについて言えば、何層にもなって歴史が生きており、それはそこで生活している人たちとともにあるので。

ブリュッセルも同様です。

 

 

 

 

今朝読んだ記事でおもしろかったもの。

多数の難民を受け入れたスウェーデンが思い知った「寛容さの限界」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

この記事の

「民主主義社会の基盤は、建国文書に記された抽象的な原則ではない。・・・・・・・・・・・国民の集合的信念に依拠するのだ。」

というところに共感。

ほんとにそうだと思う。

で、ブリュッセルのテロ事件が起こった時に自分が記した記事も読み返してしまった。

shohoji.hatenablog.com

たとえば、あの時の報道はまさしく「国民の集合的信念に依拠」したものだったと思うんです。

 

 

↑の記事でも触れてあることで、ここんところずっと大きな問題になっていることがあって、あまりにもしんどいことなんで一度もここに記しませんでしたが、リンクだけでも貼っておきます。

www.rtbf.be

spinou.exblog.jp

 

 

なんだかんだ言っても無事に今まで生きてこられて、今だって何の不足もなく楽しく暮らせている私ですが、なんでこの私がひどい目に遭って生きてるあの人たちじゃないのか、考えても仕方ないのだけど、考えないではいられないなあ…と思う。

 

 

 

 

心配してもらっているようなので

今週は寒くなる、という予報は大当たり、今朝6時頃、外は氷点下でした。

土曜日は雪だと言ってましたが、ところによっては控えめながら雪がすでに降ったところもあるようです。

この冬は寒くなるのかなあ。

もう何年も「とても寒い」ってことがほとんどなかったんで、大家が年の初めに取りすぎた暖房代の払い戻しをしてくれましたが、こんなに早々と寒いと、しかも燃料費がすごく値上がりしたこともあるし、来年の1月には払い戻しはないだろうな、というか、こちらが足りなかった分を支払うことになるかも。

 

 

ここんところ何人もの友人から、ベルギーでのデモの様子をニュースで見たけど大丈夫?と、心配のメッセージをもらったので、ここでまとめて「いつもの通りの生活よ」と記しておこうと思いました。

 

ニュースって一部分だけを切り取って見せるので、それを見た人はビックリしますよね。

 

少し規模の大きいデモでは、「壊し屋」と呼ばれる人が現れてデモ自体を暴力的なものに変質させることがあって、そういう場面をニュースで見せられるとビックリするのも当たり前、です。

 

とはいえ今回のEU地区あたりでのデモ、3万5千人集まったようなことを言ってました。

 

いっぽう、ポリスはしばらく前から労働条件を、具体的にはサラリーアップのためにストやってます。

前回書いた、医療現場の人のワクチン接種義務化の件、違反者は「解雇」から「停職」という罰則にかわったものの、やはり反発が大きい。

それで、ストするわよ、と言ってます。

 

ICUの患者は600を超えてます。

 

 

ニュースでもCovid-19関係がいっぱいすぎて、さすがにもうウンザリであります。

 

 

 

1930年代のブラチスラヴァの通りで遊ぶ子供たちのフォトとGioraFeidemanのクラリネット、両方ともなんだかじわっと来る。

www.youtube.com