何故におばさんはショックを受けたか、自分なりの分析

この月曜日に無事に終えることができた3回目の化学治療ですが、治療の点滴を受けながら、先週「今日はできませんから、1週間延期です」と言われたとき、なんであんなにグワーンとショックだったんだろう・・・・、と、いろいろ考えてみました。

(それにしても、なんでもかんでもいろいろ考えられる、というのは、ヒマ人の特権でございますね、他にすることないのか、と、自分でもあきれたり・・・)

まずひとつには、乳がんが見つかり、手術を受け、治療中であるにもかかわらず、まだ「わたし健康体」という自負があるのでしょうね。
化学治療なんかに負けないわ、という自負。
だから、「血小板の数値が充分じゃない」というのが、わたしの身体的弱さを指摘されたような気がして、ショックだったのでしょう。

乳がんです」といわれたときはヘイキだったのに、おもしろいといえばおもしろい「ショック」であります。

もうひとつは、この「延期」でもって、自分で決めていたプログラムが変更を余儀なくされたこと、これは「延期」と言われた瞬間に「ああ、○○と××をキャンセルだ」と脳みそ内をよぎりました。
この「キャンセル」というのも、秋に乳がんが見つかって以来始めてだったんです。

ホーム・ドクターが、乳がんが見つかったということは、家庭内のいろんなオーガニゼーションを整えなおさないといけませんね、なんて言っていましたが、実際は家族のみんなに大きな生活上の変更を強いるようなことも、自分のするべきことをナシにするようなこともなかったのが嬉しかったので、いったんやるとプログラムしたことがキャンセルというのも、なんというか、わたしの自負心をつついた、ということでしょう。

こうやって思うと、まあ、なんて石頭の誇り高きおばさんでありましょう。
自然体にはまだ遠いですね、いい年寄りになりたいんだけどな・・・。


ただね、今回は乳がんチームの看護婦さんに、ものすごく嬉しいことも言われました。
他の患者さんには、乳がんというのですっかり気落ちして、おしゃれさえ放棄する人が多いけれど、あなたは違う、だからまるで人生の終わりみたいに気落ちしている人には、あなたを例に挙げて励ましているんですよ、って。

実は、カツラをつけ、ニセモノおっぱいをつけ、ちょっとしたサイボーグおばさんになった時点で、これまでパッパラパだったしなあ・・・と反省して、少しはおしゃれするようにしたんですよ、おしゃれったって、たいしたことするわけじゃないんだけど。
それと、なんでも思ったことは、後で、と後回しにはせず、すぐ実行することにしました。
そういうクリックを、神さまが「乳がん」でもって示してくれたのだと思うわけです。

それは、乳がんというの、放ってはおけない一大事かもしれないけれど、この問題に自分を支配させることはしたくない、自分の一部にすぎない、ということでもあって、わたしはとにかく死ぬまで生き続けるのだ、という自覚ということであります。


そういう気持ちでいることが、この看護婦さんに伝わっていたのが、嬉しかったです。


さて、今朝読んだ記事で、チベット関係のもの。

「中国でフランス製品不買運動 聖火リレー妨害に反発」

http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY200804150349.html

ル・モンドの記事
フランスのオリンピック関係のスポーツ選手たちが、「よりよい世界のために」と記したバッジをデザインして、みんなにつけてもらうように呼びかけていたんですが、オリンピック委員会の方から、この動きを控えるように申し渡されたのです。
非常にがっかりしているようです。

http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2008/04/15/jo-les-athletes-francais-prives-du-badge-pour-un-monde-meilleur_1034313_3216.html


ちべログ@うらるんた

http://lung-ta.cocolog-nifty.com/lungta/2008/04/0415.html