ゆったりの日

珍しく忙しかったのですが、今日はゆったりであります。

しばらくの間人並みに忙しくて、あとゆったり、なんて、なんだか偉くなったような、いい気分であります。(笑)

ここ数日、けっこうおもしろいことを見かけたりしたので、日記のタネにしようと、ちょこっとメモなんかしたのだけど、笑っちゃったのが一昨日、家に帰るバスの中、乗車賃1.4ユーロを払おうとした見知らぬおばさん、2ユーロ硬貨を出したらば、運転手に、
「これ、2ユーロじゃないよ」
なんて言われてるんです。
そのおばさん、それ以外にお金を持っていなくて、乗車していたわたしを含めた他のお客さんから、
「あら、いやだ、物乞いみたい・・・」
なんて苦笑いしつつ、小銭を集めて解決したんだけど、2ユーロと思い込んでどこかで手にしちゃったその硬貨、なんと、メキシコの5ペソ硬貨でした。
なんだか可笑しい。

トルコの硬貨にも、タイかどこかアジアの硬貨にも、2ユーロ硬貨とそっくりのがあって、こちらの自販機やらで使えちゃうそうで、いろいろ出回っているそうです。

要注意でございますね。うふふ。

ブリュッセルからモンスへ向かう電車の中では、25歳くらいの女の子が突然呼吸困難みたいな感じで苦しみはじめ、たまたま同じコンパートメントに居合わせた我々10人くらいが、車掌を呼びに行ったり、励ましたり、扇いであげたり、車窓を開けて空気を入れ替えたりと協力、彼女のボーイフレンドを駅まで迎えに来させるところまで手配し、無事に目的地まで到着させてあげました。

彼女、朝からあまり具合がよくなかったのだそうですが、それまでずっとものすごく冷たい天候だったのが、突然風向きが変わって暖かくなったうえに、電車に乗り遅れまいと走ったそうで、そういうことが重なって喘息の発作がでたらしく、無事に帰りつくことができてほんとうによかったです。

彼女が苦しみ始めるまでみんな他人、彼女が無事降車してからも、何事もなかったかのようにまたみんな他人、なんだか、みんないい人たちだなあ、と、なかなかいい気分だったですよ。


さて、まだまだメモの「タネ」はあるんだけど、今朝読んだ記事で気になったことなど少し。

マイミクさんの日記で紹介されていた、国境なき記者団のメナール氏に関する記事。

http://junquonimura.jugem.jp/?eid=92

へえ、そうなんだ、そういうこともあるだろうなあ・・・、などと思いつつ・・・。

でもね、「国境なき医師団とは関係ない」のはそのとおり、ただ国境なき医師団ノーベル賞とったんで神さまみたいに思われるているかもしれませんが、これをつくったクシュネルだって、サルコに取り込まれたり、自己顕示欲バンバンだし、この前騒ぎになったゾエの箱舟との関係も噂されたりと、いろいろあって、そんないい話ばかりじゃないのです。

「国境なき」というのも、あっちこっちにいろいろあります。
わたしの身近には、国境なき養蜂家たち、なんてのも存在するし、それに、うちの町の老人ホームは入りやすいらしくて、フランスの高齢者たちが国境を越えていっぱいやってくるので、「国境なき爺さんたち」なんて呼んだりしてます、わたしたち。

そういうわけなんで、このメナールがそういう名前をつけたのは、医師団と同じ印象を与えようという意図は特にないはず。


そういえば、けっこう尊敬していたフランスの思想家アンドレ・グリュックスマンが、米国がイラクを攻撃しようとしていて、世界中で反対運動が盛り上がっていた時に、ロシアのチェチェンについての問題を理由に、米国のイラク攻撃を認めるような発言をしていて驚いたのを思い出します。

ネパールがエベレストに警備団を派遣するようなことを記事で読みましたが、つい最近、ネパールで共産党が勝利、王制廃止が決まりましたが、これだって、中国政府がその後押しに暗躍したとも取れるわけで・・・。

イスラエルが、ホロコーストで苦しんだのだからという理由でパレスチナを不当に攻撃することは許されないし(まるでパレスチナ人を皆殺しにするかのような様相の最近のイスラエルです)、パレスチナが苦しんでいるからという理由で、ホロコーストはなかった、なんて言えないでしょう。


とにかく、巨大な力が、力のないものを押さえつける、それに抗議しましょうよ、と言いたい・・・。


どの「力」が正しいとか、正しくないとか、そういうことよりも、そこで苦しんでいる子供たちや老人たちや、そういう人たちを、ひとりでも自由にできるような方向で、抗議しましょう、と言いたいです。

そういえば、いつだったか、ラテン・アメリカでの反米勢力の台頭の話をミクシィの日記で書きましたが、パラグアイでも、何十年も続いた保守を破り、左翼勢力が政権をとりましたよ。


今世界はよく変わることができるチャンスかもしれない。


それか、みんな死んじゃうか、どっちかかもね。