クマキレ


さっきmixiで、日記でも書きましょう、と、「日記を書く」を開いて思わず画面の上方を見ると、「わたしがクマにキレた理由」という映画のコマーシャルが・・・。

わはは、おもしろいタイトルだわ、とひとり笑ったことでした。

今朝は、こういう

http://spinou.exblog.jp/9878697/

一日を始めるにふさわしい記事を読み、

上述の映画のタイトルに笑い、なんとなく、よいスタートでございますねえ。ふふふ。


さて、金融危機の大騒ぎはまだ続いていますが、いずれにしろ日々の生活はそれでも続くわけで、この「リアル」こそ実は大切なのである。
それを忘れないようにしないとね。

欧州が「株価が下がった」と大騒ぎしている報道に隠れていましたが、キルギスタンチベットあたりでは大きな地震があり、亡くなった人もいっぱいいるようですね。



つい最近、NHKテレビで放送された森達也さんによる『知るを楽しむ』「私のこだわり人物伝―愛しの悪役レスラーたち」4回分録画されたものを、機会あって観ました。
非常におもしろかったです。


ちょうどその少し前に、伊東順子さん著「病としての韓国ナショナリズム」をとてもおもしろく読み終えたところだったんで、いろいろ思うところもあり、自分の中でとても「タイムリー」でありました。
この本は去年ニッポンでいただいてしまった「もう日本を気にしなくなった韓国人」に6年先立って出された本。
去年の読後感想文を日記の中で探したらば、去年12月に入院したときに読んでいました。

先立つ「病としての韓国ナショナリズム」を読むことで、ますますいろんなことが、なるほどと合点がいく感じです。

韓国の近代化がいかになされたか、欧州あたりから眺めると、ニッポンと共通の部分もたくさんあるけれども、その歴史的や地理的背景から、独特の部分も当然ながら多くあり、特に3章以降、コーフンしながら読みました。
伊東さんの知識の広さ、深さ、韓国への愛情に加えそのコスモポリタンな価値観など、感心しないではいられませんでした。

加えて、韓国という国のダイナミズム、これからどう動くのか、楽しみでもあります。


で、「悪役レスラーたち」の話に戻ると、おそらく森達也さんがもっとも心惹かれているであろう「虚と実のふれあうところ」というテーマが、心に迫ります。

フレッド・ブラッシーが、母親に「うちではあんなに優しいお前が、リングの上ではあんなに恐ろしい人になる、どちらが本当のおまえなの?」と聞かれたときに、
「どちらも本当のわたしではない」
と答えたエピソードや、アンドレ・ザ・ジャイアントが火葬を希望した話、大木金太郎の家族とのかかわりの話、などなど、たいへん興味深く思いました。

「虚と実の皮膜こそ真実ではないか」というような話に、「太陽があななたちの神なのか?」というユングの質問に、誰かが答えたという「太陽が上るその瞬間が神なのだ」といった言葉などを思い出したりもしました。


天気が悪いので庭仕事もできないし、けっこうゆったりの日々ですが、ニッポンへ出かけるのも数日後に迫りましたから、留守中に子供たちが困らないように、いろいろ気を配らねばなりません。

東京ではフェルメール展をやっているんですね。
ヨーロッパに暮らしているからといって、フェルメールの作品を7点も観るのはカンタンではありません。
14日は早朝に成田に着くので、九州へ向かう前に上野に足を運ぼうと思っています。