人権宣言60周年

昨日も記しましたが、12月10日は国際人権デー、今年は人権宣言60周年です。

お気に入りに入れている竹下節子さんのブログをみると、人権宣言60周年の話題について記事がアップされていました。


http://spinou.exblog.jp/d2008-12-11


60年前の人権宣言執筆者のひとり、ステファン・エッセルは、トリュフォーの「突然炎のごとく」のジュールのモデルになった人の息子なのだそうです。


http://fr.wikipedia.org/wiki/Stephane_Hessel



>こういう人がいるから、あらゆる誘惑に負けてとても人間的な展開をしてしまったフランス革命の価値ですら信じてもいい、と思えるのだ。

まったくそのとおり、泣きたいくらい共感します。



このエッセル氏をはじめ、人権のために闘う5人の人物にインタビューしたものが、arteのHPで視聴できます。


http://www.arte.tv/fr/2334880.html

他の4人は、
Boutros Boutros Ghali 元国連事務総長
Geneviève Garrigos アムネスティ・インターナショナル・フランス代表
Jean Ziegler 国連人権委員会メンバー
Jean-François Julliard 国境なき記者団

3つの質問は、

1・人権を勝ち取るための戦士としての最高の思い出は?
2・最悪の思い出は?
3・明日の人権について

ステファン・エッセルがインタビューに答えているもの、それぞれの問いに30秒ちょっと、ヴィデオをクリックしてみてください。

http://www.arte.tv/fr/2334880.html

1・60年前の12月10日の人権宣言に至る日々。
私は当時まだ31歳と若く炎に満ちていました。

2・先月8日間パレスチナを訪ね、イスラエルによって植民地化され虐げられている様子を見ました。イスラエル建国のときはナチに他あ逸する勝利と喜んだのに、今はそのイスラエルが、とても許されない人権侵害を行っている、これが私の最悪の思い出です。

3・米国がひどい時期にピリオドを打った今、人権を取り戻さなければならない。デモクラティックな国は増えているし、若者達は人権にめざめそれを守るためにアンガジェしている。なんとしてもこの動きが成功しないといけない。

というようなことを言っています。



昨日の夜は、EUROPEANAのコンセプトをスタートさせたジャン=ノエル・ジャンヌネ氏のコンフェランスに行ってきました。
わかった分50パーセント、20パーセント曖昧、30パーセント居眠り、というとこでした。
早寝・早起きおばさんには、ワイン飲んだ後フランス語を集中して聞くというのは、ほとんど睡眠剤的効果を持ってますね。わはは。

インターネットをグーテンベルグ印刷機の発明と対比させていましたよ。
あとは表現の自由を守りつつ、このネットを通じての情報の氾濫、しかも質の悪い情報がその大半を占めるという状況をどうするべきか、といった話でした。
で、どうするべきか、というと、ある程度のコントロールは止むを得ない、というようなことを言ってたような・・・・、ううう、すみません、曖昧です。

印象的だったのは、2004年にこのプロジェクトをスタートさせたとき、当時のシラク大統領が協力的だった、という話。
シラクは文化的なものにけっこうポジティヴだった印象です。
このジャンヌネ氏以外にも、そういう話をときどき耳にしますから。


というわけで、たいした報告もできず、ごめんなさい。>みなさん