ヒットラーの本棚の話し、その他いろいろ


昨日ネットでヌーヴェル・オブゼルヴァトゥールのサイトを見ていて、興味深い記事発見。

http://videos.nouvelobs.com/video/iLyROoafJFHR.html

アメリカのジャーナリスト、Timothy Rybackという人が2008年に出した「ヒットラーの本棚」という本の話。
ヒットラーは毎日1冊は本を読む本好き・読書家だったそうで、蔵書が16000冊あったということで、そのうち残っている1200冊ほどの分析をしたのだそうです。
本の中には、ヒットラー自身の書き込みが多く残っていて、ディスクールにどのように利用したか、とか、そういう分析もなされて興味深いそうだけど、さらに注目すべき点が、献呈本だと、このヴィデオで話しているヌーヴェル・オブスの人が言ってますね。
本来ヒットラー自身が読もうと思っていたわけでなく、贈られたので読み、そして影響を受けたと思われる本がいっぱいあるんだそうです。
アンチセミティストの本などもその例。

いっぽう、セルバンテスや、ロビンソン・クルーソー、アンクル・トムの小屋などのファンでもあったそうです。

大きな時代的な流れを見ると、最初は軍関係の書物、それからレイシズムといったイデオロギーへ、そして最後には神秘思想へと移っていくのがわかる、と。

なかなかおもしろそうな本ですね。



日曜日に所用でブルージュに行ってきたんですが、用事は昼で終わったので、せっかく来たんだし・・・と、例によっていつも歩かない道を歩いてみました。
そしたら、トーマス・モアについて何か書き込まれているプレートのついた古い建物があったので、なんだろうか?、と・・・。
オランダ語はさっぱりわからないので、書き込まれている文章で理解可能なところは、「トーマス・モア」という名前と「16世紀」というところのみ。
で、通りがかりの人に、「オランダ語がわからないので」と、読んでもらったんだけど、16世紀にその建物を訪ねたことが記されているとのことでした。
ちょいと調べたら、ヘンリー8世の外交顧問としてネーデルランドを訪れているようなので、その頃のものでしょうね。

去年の秋、ニッポンへ向かう飛行機の中で、ナタリー・ポートマンが演じるアン・ブーリンの映画を観ましたが、その時代。

今回は、聖ヨハネ病院博物館にも入ってみました。
何回も前を通るのに1回も入ったことがなかったんで、いつか中を見てみましょう、とずっと思っていて、ようやく実行。
ここにはメムリンクの絵が何点かあって、とくに聖ウルスラの遺物箱は有名です。
何年か前に、ブルージュのグローニング美術館を訪ねた時、聖ヨハネ病院博物館は改装中で、メムリンクの作品がその間グローニングの方に展示してあり、幸運にもそこで観ることができたんです。
そういうことがあったんで、聖ヨハネ病院の方にはなんとなく入らないままだったんですが、入るってみると、メムリンクの絵以外にもいろいろと見る物があり、なかなかおもしろかったです。
メムリンクと同時代、あるいは少し後の絵画もありましたが、やはり多くのことが語られるのは当然ですね、メムリンクの絵は色も構成もプロポーションも、他と比べて群を抜いて素晴らしいな、と思いました。


それから大間違いの訂正をしておきます。

数日前に日記に記した、第2次大戦中、フランス人女性と占領していたドイツ軍兵士の間に生まれた子供たち、ようやく何日か前にもらえることになったのは、フランス国籍ではなくドイツ国籍でした。
いやあ、もうごめんなさい、大間違い。

その日記も訂正しておきましたが、こんなたいへんな間違い情報を流してはいけないと猛反省、ここにも訂正すると同時に、これからは充分気をつけます。


それから、暗いニュース・リンクの記事。

オバマの2枚舌のはなし。

反戦派がオバマ政権のイラク撤退(?)計画に反発 」


http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2009/03/post-ba52.html#more