懐かしい友だちからの便り

ベルギーに暮らし始めてすぐ、何かの手続きでブリュッセルに出かけ、ついでに立ち寄った、大使館に付随する日本文化センターの図書館で、うちの長女より数ヶ月年上の子どもを連れた女性と知り合いました。

その人とはものすごく気が合い、赤ん坊連れで身動きしにくいということや、あちこち移り住んでいるため、どこででも臨時的な仕事ばかりで貧乏ということや、いろいろと共通点も多く、お互い行き来して、とても仲良くしていました。

そのうち子供たちが少し大きくなり生活のペースが変わると、夫婦ともニッポン人の彼女と、あまりニッポン人社会と縁のない私は、なんとなく「共通点」を失ったカタチで、会うことも少なくなり、私が家族でスペインに実験移住をしていた数ヶ月の間に、ニッポンに完全に帰国してしまっていました。

たいへん親切な人で、赤ん坊3人かかえて髪の毛振り乱していた時期、どれだけ助けられたかわからないくらいなのに、どこにいるのか、それ以来知りませんでした。

夫婦とも絵を描く人たちで、パートナー氏はギターの腕前もプロ並みだったんで、mixiで彼らの実家のある土地に暮らす芸術関係の仕事をされている人などとすれ違う時は、メッセージを送り、もしかして彼らのことを知らないか、たずねたりもしましたが、それでもわからずじまい。

ところがつい先日、その彼女からメールが来ました。

ときどき思い出しては、家族で「どうしているだろうね」と懐かしんでいたので、メールを見たときは信じられないくらい嬉しかったです。

彼女には、うちの長女より6ヶ月年上の女の子と、うちの次女と3女の間に生まれた男の子の二人の子供があり、上の子がオーストラリアに留学、そこに遊びに来ているところ、という話で、その子が登録したばかりのFacebookで遊んでいるうちに、「shohojiさんを検索してみようよ」と、それで見つけた、とのこと。
こんなのでは若者しか遊ばないだろうから、どうせいないだろうけどね、と思っていたんで、「うわー、いたー」と嬉しいやら可笑しいやらで大笑いしたというメールでした。

それで連絡先がわかったんで、メールをやり取りすることができるようになりました。

今朝も彼女からの嬉しい便り。

公立中学校で臨時の美術教員として働いていると、正規と全く仕事は同じ、違うのは給料だけよ、とのこと。

彼女の便りにも、

>日本は民主党政権になったことでこれから大きく変わりそうな気配です。今までがおかしかったとしか思えないような実態が国民にもわかってきて、ニュースを見るのが楽しくなりました。

の1節が・・・。

今度ニッポンに足を運ぶ時は、必ず会いに行こうと思います。