ブザンソンの数学少年

もう4年前のことですが、年末に我が家にブザンソンに暮らす数学少年がやってきたことがあります。
ネットを通してうちの娘たちと仲良くなり、彼にしてみれば自分の家を離れて他所に泊まるのはそれが初めてでした。
当時17歳で、なんで数学少年かというと、数学が大好きで得意だからというだけのことだったんだけど、11人きょうだいの末っ子くんで、なんでも今数学の先生をやっているお姉さんのひとりはバカロレアの数学では、フランスで2位の成績だったそうで、本人もうちへやって来たころは、バカロレアでフランス1になりたい、なんて言ってました。

その彼も成長し、大学ではロボット工学を学び、今度の夏にはヨコハマに研修で2ヶ月ほど行くそうです。
うちの子供たちと仲良くなったことが縁で、もう4年前からずっとニッポン語の勉強もしているんで、かなり読み書きも上達したらしく、なんだか嬉しいことです。

その頃は長女も、アイヌ音楽の研究の関係でニッポンにいるかもしれないし、向こうで会うこともあるかもしれない。

人の縁が、こうやって展開していくのを感じると、生きているのが楽しくなります。
それに、子供たちがそれぞれに成長していることを知ると、もう嬉しいという言葉じゃ足りないくらい、むちゃくちゃ嬉しい。

長女と次女の大学では、3年生のなったときに、1年外国の提携大学で学ぶチャンスがあるわけで、しばらく前にここの日記でも書いた、次女くんの希望するコレヒオ・デ・メヒコは、次女の所属する社会学科は、修士コースしかないようで、まだ3年生の次女くんは資格なしということが判明。
ニッポンのワセダとICUは授業は英語だそうで、仏・西・日語の次女くんにはちょっと敷居が高そうで、スペインの大学へ行くことになりそうです。