いろいろ

昨日ニースのシルヴィーからメールが届きました。

私が去年10月にニースに行ったとき、カウチ・サーフィングを利用しましたが、そのとき知り合ったふたりのシルヴィーがいます。

ひとりは、そこに泊めてもらった、若い頃に船で世界を回っていて、一文無しでたどり着いた先がニッポンだった、というシルヴィー。

もうひとりのは、ニースに暮らすアーティストで、泊めてあげたいけどちょうどそのとき自分はニッポンにいるので、次の機会に、と言ってくれたシルヴィーです。

昨日メールを送ってくれたシルヴィーは後者。

ニッポンへのお見舞いの言葉と、励ましの言葉と、それに加えて、ニースに暮らすアーティストのみんなで、作品を売りその収益をニッポンに送ることにしている、ということと、自分のところでも、お母さんと子供一人という規模なら、避難先として使ってもらいたい、ということが記されていました。

大使館にもその旨申し出たそうです。
場所がニースと遠いので、簡単に移動はできないでしょうが、大好きなニッポンとニッポン人のために心を痛め、自分にできることを申し出、かつ行動しているのがヒシと伝わってきたんで、ここに記します。


いわきに暮らす友人から、数日振りにメールが届きました。
福岡に暮らす姉が、必要とあればうちにおいで、と言ってくれているので、、その旨知らせたところ、その返事です。

コピペします。

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いろいろとありがとう

先週の16日に子供と私は船橋の実家に避難してきました。

実家ではネットが使えないので
ようやく駅近くのネットカフェに来て
メール見ました。

主人は一人住まいのお年寄りのために
いわきに残って、せっせと食事を作っています。

私の知り合いもほとんど避難しています。

避難したばかりは船橋も買占めが激しく
何もうってない状態でしたが
昨日から食材も普通になりました。

母にはふつうに作っていますが
子供と私は避難所の人のことを考えると
最低限でも十分満足です。

原発も数日前は相当な不安と恐怖が日本中を駆け巡っていましたが
それもほんの少しですが最悪の状態から抜け出せるかもと
希望を持ってニュースを見ています。

このメールも次はいつ見られるか分りません。

でも本当にありがとう!!!

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今すぐ飛んでいって、お父さんの手伝いをしたいくらいです。
私ももう53歳、十分好き勝手して生きてきたんで、それにもうがんの手術・治療も受けたし、今からは人生は「おまけ」の時期として、また思うようにやっていこう、そういうピリオドなので、放射能が累積しつつある人と、バトンタッチして活動できると思う。
もうしばらくして被災地が落ち着いたら、そういうことも自分のプログラムに含めて計画を立てたいと思っています。

いわきのこの一家には、ベルギーに暮らした最初の数年、本当によくしてもらって、ご恩を返さないと罰が当たるくらいなのですから。


先日の日記で、広瀬隆さんの解説する動画をアップしましたが、mixiで同様の日記をアップしたところ、「正しいパニック」という言葉に関して、パニックに正しいも間違っているもないだろう、ということ、またこの広瀬さんが陰謀論を繰り広げたりで、話される内容に多くの真実が含まれていようとも、そこにわずかでもデマを混ぜるのはよくないのではないか、といったいくつかコメントをいただきました。

さらには、マイミクおひとりからメッセージもいただき、



>パニックに陥ってはいけないと思って、なかなか避難行動に踏み切れない世間体を気にする従順な方々を覚醒させるいい言葉だと思います。
 「パニック」そのものに善悪なんてありません。パニックは個々人の精神が錯乱したり、群集が混乱したり、そういった現象を一般に指すだけの言葉でしかない。
 問題はその言葉を語る主体が誰なんだ?ということではないか。




このメッセージを読んでも、またいつものように、「なるほど」と思いました。

たぶんこの「パニック」という言葉や、「正しい」といった言葉を、どう感じどう捉えているか、というところが一人ひとり違っていて、もしかしたら同じことを考えているのに、表現がちがってくるだけかもしれない。

まず、「陰謀論」の類に取り込まれると、わたしも胡散臭さを感じます。
陰謀論」は、すべてを簡単に説明しきるんで、信用できません。

で、そういう意味で、私は実際先日ここにアップした広瀬隆さんの陰謀論を聞いたことも読んだこともないんですが、コメント欄に記された批判は十分理解できます。

でも「正しいパニック」ですが、これを私が最初に抵抗なく受け入れられたのは、「事実に対して怒れ、騒げ」という意味として取ったからです。
だとしたら、そのとおりだ、やはり、怒らないといけない、と思います。

暴徒と化せ、と言っているわけではありません。

でも怒りましょうよ。
なんでも言われたことを、はいはいと聞く必要はないと思います。

うちの母は、長崎の原爆で被曝者の看護に当たったことで自分も被曝、ずっと肝臓障害に苦しみ、最終的には肝臓がんで亡くなりました。
その母が、私が母親になった後、折があるたびに言っていたことが、
「子供たちを守るために、怒らないといけない、いつも注意を払って、何が真実か見ないといけない」
ということでした。



リビアがたいへんなことになりつつありますね。
私は、外国軍がこうやって軍事介入することには、絶対反対です。
おそらく石油がからんでいるでしょうが、それを抜きに、本当に人道的に許せないからだと思っているにしても、絶対反対です。
外国人がそこの民に同情し、心のそこから助けたい、と思うなら、軍事介入という形ではダメだと、思う。

絶対ダメだと思う。