さっき3女から、1次試験パスした、との連絡あり。
めでたい。
彼女は結局大学には行かず、コンセルヴァトワールで演劇をやることに決めたのはいいものの、入学試験の準備を、何をしないといけないかわかっていたにもかかわらず、ほとんど何もしないまま、試験の日が目前となっていたのです。
例によって、頭で考えるばかりで、動きがともなわない。
(これ、間違いなくクマからの遺伝です。こういうことも遺伝するのね・・・。)
こちらには日本のような「大学受験」はありませんが、志望校によっては、適正を見るような試験を通ることを課せられることがあります。
たとえば、工科大学に入るための数学の試験とか。
演劇を学ぶためにも、古典と現代のシナリオから、自分でひとつずつ選んで、誰かきちんと演劇の素養のある人に手伝ってもらいながら練習、試験ではその助っ人とともに、先生の前で演じて見せないといけないのであります。
これはもう2ヶ月以上前からわかっていたのに、なかなかきちんと練習できないのよね、彼女。
思うに、ナルシシストの度合いが強く、力以上のものを見せようと、あれやこれや考えすぎで、けっきょくは持っている力すらちゃんと発揮できぬまま、いたずらに時間のみ過ぎていくんじゃないかしら。
月曜日が試験だったんだけど、「練習できていないから、とても試験に臨めない、だからいかない」と言い出す始末。
私は怒りました。
どんなに練習したって、先生の好みその他で受からないこともあるだろうし、受かりたいから受かる、というものでもないでしょうが、試験に臨む、というのは、他の誰も代わりにやることができないこと、言い換えれば、そこまではぜったい本人ができることですから。
よい友人たちに恵まれ、みんなが彼女の試験のために力を貸してくれているのに、それに対する敬意もみせるべきでしょう。
それに、こうやって今回この試験を避けてしまえば、それこそ何もしないまま、死ぬまで生きるかもしれない。
ガミガミガミガミと説教しました。
私だけでなく、友人たちも説得。
そうやってむかえた試験でした。
通ってよかった、と、心から思います。
2次試験の準備に入ったようです。