今月は走り回っている私ですが、昨日また美術学校へ行ってきました。
24日まで忙しく、それ以降は学校は冬休みなんで、なんとか1日ぐらい行っておかないと・・・、と思って。
学校を終えてバス停まで行き、私が乗るバスがもう出ちゃったなんてことはないかと、そこで待っていた黒人のおばさんに、54番のバスはもう行っちゃったかしら、と聞くと、今日はポルト・デ・ナミュールでデモやっていて、ポリスが道を通行止めしているんで、ここまで来たらバスがあるかと、自分はそこから歩いてきたんだけど、まだ1本もバスをみていない、との返事。
デモというのは、ベルギーに暮らすコンゴの人々が、母国で行われた選挙結果が不正によるものだというんで、抗議するためのものです。
おばさんが言うには、デモは通りを邪魔しないかたちでやっているんだから、通行止めにするのはおかしい、こうやって市民を困らせることで、コンゴからの移民は困ったものだ、と思わせたいのではないか、と怒っていました。
結局そこのバス停にもバスはやってこないということがわかり、さらにもう二つ分歩いて、迂回してきたバスに乗車したことでした。
ポルト・デ・ナミュールのところの、ショーセー・デ・ワーヴルという通りは、黒人の人々がたくさん暮らすマトンゲという地区で、美容院がたーくさんあります。
パリに麗子さんが暮らすところの近くとよく似てる、そのあたりの黒人の人々のデモだったわけです。
数日前に、at+という雑誌の記事をいくつか読みました。
なかなか中身の濃い雑誌なんですね。
見田宗介と大澤真幸の対談と、槌田たかしさんの講演の記録がおもしろかったです。
私はいつも、哲学と社会学は、出発点は似ていても、哲学は自身に向かい、社会学は外のシステムや環境に向かう学問じゃないか、と感じていたんですが、見田×大澤の対談で、哲学者は遠くを見、社会学者は今あるものを見る、というようなことを話されていて、なるほど、それもあるなあ、と思ったり。
槌田さんという人、私は今まで全然知らなかったんですが、その生き方、ものすごく感動的で、特に、
>・・・・不信感や怯えによっては未来は開けません。歴史はそれを身をもって切り開こうという人によって作られます。・・・
という言葉に、むちゃくちゃ感動したことでした。
さてさて、ここまで記して、また走り回り開始でありまする。