昨日参加した、NO NUKES のデモのフォト、昨夜アップしました。
ブリュッセルで行われるデモは、いつも多言語なんで、それも特徴的で楽しいと思います。
長女とそのボーイフレンドであるローランもやってきてくれ、楽しく歩いてきました。
マイミクのnoixさん親子にもお会いできて、これも嬉しかったです。
長女とローランは、自由大学の使っていない建物に住み強制退去させられそうになっている、不法移民の人々の支援や、フリー・チベットの活動もしています。
フランス語を教えたり、アドミニストレーション上のいろんな書類の提出を手伝ったり・・・。
一昨日の土曜日は、フリー・チベットのデモで、彼らはそれにも参加。
今回はいつもよりずっと参加者も多かったのよ、と言っていました。
というのも、焼身自殺で抗議する人が、今年に入ってもう14人になるなど、チベットの人々の絶望がより大きくなっているという背景があるのだそうです。
大学で撤去されそうな不法移民の人々も、もうハンガーストライキに入って58日になるのに、社会的な注目がされないままの状態が続き、長女たちが話してくれたことによると、ハンストをやっているうちのひとりで20歳の若者は、さらに注意をうながそうと、自ら口を針で縫ったということ。
ブリュッセル市内には、使用されていない建物がたくさんあるし、彼らが住み着いていたところも、現在つかわれていないというのに、そうやって追い出す必要はないのではないか、と言っていました。
考えてみれば、どこに生まれたか、それだけのことで、こういうひどい目にあう、というのは、まったく理不尽ですよね。
昨日もデモで、高級ブティックなんかが並ぶところなんかを歩くとき、なんともいえない気持ちになりました。
同じ街に、抗議で口を縫う、移民の若者がいるかと思うと、何百ユーロもする服を買う人もいる・・・。
id:eireneさんに以前教えてもらった聖書の話ですが、神がカインの穀類は受け取らず、アベルの子羊を受け取った、その理由、神学者の長い研究のその結論は、「理由はない」なんだそうです。
たまたまアベルのものは受け取り、カインのものは受け取らなかっただけ、という・・・。
前述したような理不尽さを思うとき、いつもこのカインとアベルの話を思い出します。
私が日本という国に生まれ、飢えることもなく、学校も卒業できた、それだって、別に私が偉いからでもなんでもなく、たまたまそういうところで生まれた、というだけの話ですもんね。
けっこうラッキーだったと思うので、なんとかできることで「お礼」をしていきたいものです。