今日でまる5年な話と、子供たちのニッポン貧乏旅行の話

今日でホルモン治療薬を飲むのも最後となりました。
めでたい。
乳がんがひょんなことから見つかり、2回の手術と化学治療、放射線治療を終え、ホルモン治療薬を飲み始めたのが、5年前の7月25日。
今月5日、半年ぶりにがん専門医と会い、血液検査の結果等も上等ということで、晴れてちょうど薬を飲み始めてまるまる5年となる今日で、服薬終了してよいということになりました。

健康自慢で、たたいても死なない、健康の塊、なんて言われていた私、もし癌がみつからなかったら、いろんなことを、「ま、あとでいいや」と、変わらず後回しにする日々を送っていたに違いありません。
癌細胞クンが自己主張してくれたおかげで、今のけっこう充実した日々があると、しみじみ感謝であります。
ガンジーが言ったように、明日死ぬと思って生き、永遠に生きると思って学ぶ、をモットーに、明日からも楽しく暮らしたいことです。


さて、子供たちの話。
昨日長女が、お土産の森岡正博さんの新著「まんが哲学入門」を届けにやってきて、旅行の話もいっぱい聞かせてくれました。
まず、あちこちでお世話になったみなさん、ほんとうにありがとう。
とても楽しく、充実した3週間だったようです。

キャンプ用品を背中に貧乏旅行の彼女たち、うちの長女と次女、そして長女の大学の友人でベルギー・ポルトガル半分半分のユダヤ人ジュディットと3人です。
東京では、サイバーカフェで泊まったり、上野公園で野宿者さんたちと一緒に野宿したり、和歌山の山奥の陶芸家さんのお宅にお世話になったり、温泉につかったり、熊本のゼロセンターにお世話になったり、外国人用JRパスが使えないところではヒッチハイクと、その若さがうらやましいほど。

彼女たちの一番気に入ったのが岐阜、長女がインドで友達になったユウタくんとそのパートナーのあゆみさんの世話になったのでした。
彼らは恵那の牧場で牛の世話をして生活しているのだそうです。
ユウタくんはブリュッセルにも来たことがあるので、私もあったことがあります。

大阪では釜歩きに参加する予定だったのですが、集合場所を見つけるのに戸惑っているうちにもう出発しちゃっていて、参加できなかったらしい…。
ブリュッセルで何かイヴェントがあるときは、集合時間と知らされている時間から30分くらいしないと絶対始まらないので、時間厳守の日本では勝手がちょっと違っていたみたい。

熊本のゼロセンターについては、岐阜のあゆみさんから話を聞いて知ったらしく、私に「ママ、知ってる?」とメールが来たんで、「もちろん、立ち寄る機会があるならぜひ立ち寄って。坂口さんってとてもユニークな人だから」と、私もコーフンしたことでした。
というわけで、熊本に赴いた彼女たち、住所もあいまいにしか記しておらず、なかなかたどり着けないので、そのあたりにいる人たちに聞きまくったけど誰も知らない、電話番号はもっていたということで、おまわりさんが手伝ってくれて。やっと到着。
坂口さんの仕事部屋に泊めてもらい、ペソアが好きというミュージシャンである坂口さんのお弟子さんとお会いしたそうです。
翌朝、阿蘇へいこうとおいとましようとしていたところに坂口さん登場、お会いできて、彼の建築に関するコンセプトや本やアートの話など、いろんな話をしてもらったそうです。

キョーヘイの本を読みたいけど日本語しかないしねえ・・・・、ということなので、私が読んで報告することに。
8月にまた大学時代の友人が遊びに来ることになっているんで、持ってきてもらえるように頼みました。

旅の話いっぱい聞いたのに、書こうと思うとちゃんと具体的に思い出せないわ。
ったく・・・ボケだからなあ・・・>自分