いろいろ

もう8月も半分過ぎちゃいましたね。
世界中であまりにもいろんなことが起きているので、ついつい考え込んでばかりなのと、とりあえずクリアするべき日々のことにかまけているうちに、時間だけはどんどん過ぎていきます。

いろいろと「なるほど・・・・」と考えさせられる記事もいっぱいあったんで、忘れないうちにメモとしてブログに記しておこうと思っていたところに、ロビン・ウィリアムスの訃報、またまたがっくりと力が失せてしまって数日経過。
久々のオフである今日こそは、と、今PCに向かっています。

ロビン・ウィリアムスは、この人が出演しているならいい映画に違いない、と、予備知識がなくとも観てみようと思ってしまう、そういう俳優さんのひとりでした。
寂しいことです。
今日アメリカ在住の令泉彰彦さんの書いたロビン・ウィルアムスの死に関する記事を読み、とても考えさせられる部分があったので、それも記したいのだけど、それより前のことを忘れたらいかんので、それはまたの機会(があればの話だけど)にということで・・・。


というわけで、メモその1.神保哲生×佐藤優×萱野稔人 特別対談「新・世界地図」フル2013.01.01

https://www.youtube.com/watch?v=SzrS1bQaWVM

去年のお正月のラジオ番組ですが、聞いてみると、その時点で懸念されていたことが、そのまま少しずつ今展開しているじゃないか…、と。
怖いことです。
それにしても、本当の意味で歴史に学ぶというのは、簡単ではありませんね。
この番組では、私の小さな脳みそでも少しは理解できる言葉で、過去の説明と未来の予測がなされました。


そして、メモその2.先々週のビデオニュースドットコムのマル激トークオンデマンド

http://www.videonews.com/marugeki-talk/694/

その1とも通じる内容。
第一次大戦によってひどい目に遭った市民が、国家というものを疑い始めたということで、この大戦はヨーロッパでは大変な出来事。
今年は開戦100周年の記念行事が、あってこっちで行われています。先日8月3日は、ベルギーが戦争に突入した日でもあり、各都市で式典もいろいろと行われました。

番組では、国家は非戦争経済に向かい、そこに生まれた余裕で社会学が生まれ、そうして「民主主義」というものが生まれことになったこと、そう考えるなら、この100年足らずの(先進国に限って言うなら)富の分配が比較的うまくいった時代こそ、実は非常に例外的な時期で、人類の歴史で見るとフツーではないのであろうこと(この指摘はショッキングです)、さらには、冷戦後の、ある意味特殊な世界の経済のあり方に、日本が異常に適応してしまったこと、そしてその構造が大きく変化していこうとしている今、ある環境に過剰に適応してしまった種が環境の変化の際には終わるように、日本も終わるのであろうこと、などなど、目からうろこの話がされました。
あちこちで話題となっているらしいフランスの経済学者ピケティの本の内容なども引用しつつの、興味深い話でした。


さらにメモその3.三好千春(援助修道会/南山大学)「罪は戸口で待ち伏せている(創世記4:7)­–過去を見る眼と反知性主義

https://www.youtube.com/watch?v=Q8LFaFrGHYc

日本にいる、いつもいろいろ教えてくれる友人が紹介してくれた動画です。

日本語では同じ「力」という言葉で訳されるforceとpowerというふたつの力の違いなど、なるほど、と思いました。
ムリに力で思い通りにしようとするのはフォース、内からあふれてくる愛で自らを動かすのがパワーであると。美しさで人を立ちどまらせる、そして自ら種を生み出す花に譬えて説明されていました。
そして、社会には閉じた社会と開かれた社会があり、国家というものは閉じた社会で、私たちが目に見える形で生きているのはそういう閉じた社会。
開いた社会というのは目に見えないもので、私たちの中に、「わたし」と「あなた」との関係性の上で現れるものというのも、おもしろい話でした。。

この講演の中で、入江昭という国際政治学者の話を引用されます。日本の近代の外交思想を研究された結果、日本の外交思想というものが「ない」というか「外交思想がないというのが思想」という結論に達したという話など、おもしろいというかなんというか・・・。やっぱり、「なるほど」と・・・。

そして、自らのPTSDを語るアレン・ネルソンさんというベトナム帰還兵の話を紹介され、日本は第2次大戦というあれだけの体験をしてPTSDがないはずはない、歴史に向きあおうとしないのは、国自体がPTSDにくるしんでいるのではないか、そして、歴史的事実にしっかり向き合わない限り、このPTSDから脱せないのではないか、という話にも、「なるほど」と思わされました。

話を聞きながらメモしたことをチョコチョコと書きましたが、まとめにも何にもなってないので、この記事を読んでくださった方のお役にはたちませんが、ま、私用のメモがわり、ということなので勘弁してくださいませ。

もっともっといろいろ考えたり、気づいたりしたと思うのだけど、なんだか疲れたのでこの辺でやめておこう・・・。