ヴィム・ヴェンダースの写真展@デュッセルドルフ


デュッセルドルフにいる友人が観て、ものすごく感動していたんで、昨日私も観に行ってきました。
友人がつきあってくれるというんで、何の準備もせず、ラクチンな1日でした。
http://www.photo.fr/exposition/wim-wenders-realisateur-et-photographe
8月16日までの開催のはずだったのですが、評判が高かったのでしょう、30日まで延期となったのです。

ブリュッセルからタリス号に乗り片道2時間半足らず、電車のチケットはネットの国鉄のサイトで購入したのですが、なんと、復路、2等車のチケットだったんだけど、システムの問題があったとやらで、1等車に乗ることになるという嬉しいおまけつきでした(笑)。
こういう問題なら、いつでも大歓迎だわ。


ヴェンダースってデュッセルドルフ生まれなんですね、彼が今年で70歳になるのを記念して、これまでの写真すべてを包括した展覧会。
これまでも、いろんなところで彼の写真は展覧されたのだそうですが、すべてを網羅したものは初めてだそうです。
展示のされ方も彼自身が決めたそうです。

展示された写真を観ながら、今まで自分が観たヴェンダース監督の映画を思い出しました。

鳥肌が立つほどショックを受けたのは、フクシマで写されたもの。

フクシマの震災からおよそ半年後に、映画「PINA」のチャリティ上映会のためにフクシマを旅したヴェンダース
旅から戻って写真を現像したら、ネガは腐食したかのようにダメージを受け、しかも、すべてが同じ正弦曲線を示していたのだそうです。

目には見えないけれど、ネガフィルムでは見えるようになっていた…。



先日ブリュッセルに住む友人宅で、日本のTVニュースを見ました。
来年開かれるリオ・デ・ジャネイロでのオリンピックの話題で、トライアスロンが行われるという場所だったか、ごみなどが浮かぶ汚れた水を映し、「こういう汚染は選手にとってたいへんな問題です。どうにかしてもらわないと。」と言っていました。
でも、目に見えないだけよけいに、放射能の方が恐ろしいのではないだろうか…。

ケータイで私が撮った写真、見苦しいけどお許しを。
ホンモノは素晴らしかったです。