今日も映画を観てきちゃった。
ベルギー映画で Les Premiers Les Derniers です。
最近見た映画の中で一番好きかも。
美男も美女も出て来ないんだけど、とても味わい深い映画でした。
タイトルの Les Premiers Les Derniers というのは、たぶんマタイの福音書の中のブドウ園の労働者の譬えの「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」という言葉からきているんだと思うんだけど、その言葉とこの映画のかかわりを、さっきから一所懸命考えているのだけど、よくわからない。
誰かこの映画を観て教えてください。
ベルギー人監督のブリ・ランネルス(Bouli Lanners)作品です。
この監督の作品では、本人が主役も演じる Eldorado というのを数年前に観てとてもおもしろかったので、前評判もいいし、監督自身も満足な出来と言っていたので、これはぜひ観ようと思った次第。
Eldoradoは、中年男の主人公が自分ちに泥棒に入った若者と旅をするというロードムービーでした。
今日見た映画は、賞金稼ぎの二人組が、ちょっとへんてこな人物を追っているというところから始まるのだけど、追われる人物とそのガールフレンドが、最初から最後まで、なんというか、あまりにも vulnerable という感じなのですね。
それに、初めはなんで追われているのかもよくわからない、でも見ているうちにすこしずつ解き明かされていきますから、観ていて全然退屈しない。
監督は、現代版のウェスタン映画を作りたかったのだそうです。
ちょっと不思議で、ときどき可笑しくて、心配させられて、という、そういう映画でした。
日本でも公開されるかな?