ヒマなので、またまた更新。
今日の≪やることリスト≫の1番は「掃除」なのだけど、その前に…。
昨日から、それまでのカフェやレストラン、集会の禁止、学校閉鎖に加えて、さらに厳しい制約がスタートしたベルギーです。
SNS上で見かける日本からの発信を見ると、「厳しい指令を出して市民生活が制約されている欧州は、パニクって大騒ぎしている」と見えているらしい、と感じました。
で、そんなことないのよ、ということを記しておきます。
ウィルスを抑え込むことなど不可能、しかし放っておくと医療が追いつかない、だからとりあえず感染のスピードを緩めながら、できうる限り発症者に適切な医療を提供できる環境を確保した上で、全体の免疫が形成されるのを待とう、という作戦なのです。
市民もその方針を理解しているので、別に騒ぎになっているわけではありません。
前回の記事に記したように、英国やオランダは方針が異なりますが、そのやり方だとより弱い人たちが犠牲になると思います。
って、実は私もしばらく前まで危機感うすく、こういう考えだったのですが…。
さっき読んだ記事 ↓ では、このような方針は、政治的にも、医学的にも、倫理的にも、受け入れることができないものであると批判しています。
英国ではこのままだと、51万人の人が亡くなることになるだろう、と。
(ちなみに昨日読んだニュースでは、スコットランドでは学校が閉鎖されます。その状態が夏休みまでつづくかも、ということでした。)
イタリアでも医療の分野の負担が尋常ではなく、それが指摘されていますが、それもある程度は、最近どの国でも多かれ少なかれ、ネオリベ的な方針で医療の予算を削ってきたことのつけでもある、と言われています。
ベルギーだって、その傾向があったわけで、しっかり批判されるべきでしょう。
(私はベルギーが大好きですし、ついつい自分が生まれた国と比較してしまうのでよいことばかりのように書いちゃいますが、もちろん、よりよくしていくために批判していくべきところはいっぱいあるわけです。)
↓ いかにリベラルな政策が医療を壊してきたか、という記事。
(フランス語でリベラルというとネオリベに近く、英語と違います。)
イタリアやフランスと同様ベルギーでも、昨夜から午後8時に、バルコニーに出たり窓を開けたりして、医療従事者へ敬意を表する拍手をし始めました。
ソリダリテであります。
追記・今読んだ、オランダの方針を批判するニュースによると、スコットランド同様、ウェールズでも私たちと同様の方針を取ることになったそうです。
追記その2・メルケルさんの国民への呼びかけ。素晴らしいと思った。