時間がたっぷりあるので、コロナ危機の現在の状況と、ここんとこいろいろ考えたことなどを記録しておこう。
まず、おそらくベルギーでのピークは今週中あたりだろうと予測されていますが、そんな中でのコロナウィルス感染者について。
今朝のニュースです。
www.rtbf.bewww.rtbf.beこれまで検査されたうち、感染者は3743、入院して退院できた人が342、現在入院して治療を受けている人が1380でうち290が集中治療室。
現在空いている集中治療室のベッドが621だそうです。
この24時間で感染と診断されたのが342。この数値は前日より減ったそうです。
これまでに亡くなった方は88人。
* と、ここまで書いた後、さっき見た最新ニュースの記事によると、入院者数1643、うち集中治療室にいる人が322、と変化。
ベルギーでは今のところ検査しまくっているわけではないので、今の状況がある程度落ち着いたところで、『集団免疫状況』を把握するために、それなりの検査が行われることだろうと想像します。
イタリアからのニュースには、本当に心が痛みます。
みんないつか死ぬとはいえ、あの状況で亡くなった方たちの遺族は、ちゃんとしたお別れもできません...。
本当にかわいそうでたまりません。
そんなイタリアの在ベルギー大使が、昨日の夕方のニュースに、ゲストとしてよばれていました。
ニュースを10分ほど延長して、イタリアからのルポと彼女へのインタビューが放送されました。
www.rtbf.be今回の悲惨な状況が、ある程度は公共サービスの予算を削りまくったことのツケである、という指摘に、自分は大使だから母国を擁護しないといけない立場にあるのだが、この点については、そのとおりだと認めないわけにはいかない、このあまりにも痛い体験の後は改善していく、ほかのEU諸国も同様であることを期待する、というようなことを言ってました。
前にも記したように、ベルギーでも公共サービスの予算は削られてきたわけです。
20時にバルコニーで、あるいは窓を開けて、医療従事者への敬意を表して拍手する、これはずっと続いています。
でも医療従事者の方には、このアクションをただ喜んでいられない方たちがいる、「このタイヘンな状況は今に始まったことではない」ということです。
そういうわけで、昨日からは拍手だけでなく、「医療にお金を!」と叫ぶことが加わりました。
私は威勢がいいわりには小心者で内気なので、叫ぶってのはちょっと難しいのでありますが…。
これも前に書きましたが、今回の騒ぎで、野宿者さんたちの施設が閉鎖されました。
というのも、施設内では一人一人の距離が保つことができないからです。
そこで、スポーツ施設が使われたり(広いので距離を保つことができるし、シャワーもある。食事は外部で用意されたものを運ぶ、という方法)、使用されていないホテルを譲ってもらって使ったり、という対策がとられ始めています。
さて、とても個人的な「コロナによる経済的危機」、つまり仕事ナシ収入ゼロの件ですが、ブリュッセル首都圏政府が補償金を支払ってくれるので、3月と4月の無収入は解決することになるはずです。(扶養家族のない私には1291.69€/月)
もう必要な書類(とても簡単なものです)も先週末には社会保険事務所に送付し終わりました。
5月以降については、今後の動向を見ながら、また政府が何らかの方法を取ることになるのだろうと思います。
私はフリーランスでいろいろな仕事をしています。
ひとつのことだけではとても食べていけないのでヨロズ屋です。
いろいろなこととはいえ、そのほとんどが、安定した状況の中で、人々が余裕をもって生活できていればこそ生まれる仕事です。
今回の騒ぎは簡単には終息しないでしょう。
いつまで続くか、想像もつきません。
それに、問題がある程度終息したところで、以前と同様に人々が安心して余裕をもって生活できるようになるまでには、さらに時間がかかることでしょう。
あるいは、今までとは全く様相の異なる社会になるかもしれません。
だから、今こういう風に時間がたっぷりあるうちに、しっかりどういう生活をしていくつもりなのか、考えておこうと思います。
社会全体のヴィジョンと個としてのヴィジョン、両方です。
いろいろ考えたことを忘れないように記したいんだけど、記すのも簡単ではないので、今日のところはこの辺で。
最後に、ボリス・ジョンソンの父親が、フランス国籍を申請したそうです。
ボリス・ジョンソンといえば、一昨日読んだこの記事 ↓ がおもしろかったです。