サマータイムがスタートして、天気もいいし日も長くなってきました。
20時の恒例の拍手の時も明るいです。
今日は4月1日、エイプリルフールですね。
さっそく騙されました…。
www.rtbf.be以前このブログで記したように、サマータイムの制度は2021年で終わります。
2021年の3月末にいつものように時計の針を1時間進めた後、10月末にもとに針を戻すか戻さないかは各国に任されています。
で、上のニュース、ベルギーではフランダースは針を戻し、ワロニアではサマータイムのまま、というもの。
えええええっと驚いて、国鉄の時間とかどうなるの?と心配したのだけど、これ、ジョークでした。
ったく、おっちょこちょいの私はすぐにひっかかっちゃいます。
だって、本当にありそうな話なんだもの。
もう10年以上前にも、まんまとひっかりました。
フランスの大統領がサルコジからオランドに変わった頃です。
ブリュッセル首都圏の東にある高級住宅地にサルコジ夫妻が引っ越してきた、というジョーク。
当時フランスの大金持ちたちが、ゼイキン逃れのためにベルギーに引っ越す、というのが話題になっていた頃で、仮にも大統領を務めたニンゲンがゼイキン逃れなんてするか、と怒っていたら、友人が、これは「4月の魚」だよ、と。
ブリュッセルの市長が「歓迎します」というコメントを出したり、パン屋の女性が「どこかで見たことあるなと思ったら、カルナ・ブルニだったのおお」と興奮して話したり、ものすごく本当らしかったのですよ。
フランス語ではエイプリルフールのことを Poisson d'avril (4月の魚)といいます。
まず何故4月1日かというと…。
1564年まで1年の始まりは4月1日だったのを、当時の王様シャルル9世(カトリーヌ・ドゥ・メディチの息子ですね、レーヌ・マルゴのお兄ちゃん)がカレンダーを変更して、1月1日を年はじめと決定、年の最初の日はプレゼントをする習慣があり、1565年からプレゼントは1月1日なんだけど、まだ慣れてなかったり知らなかったりで年はじめが4月1日と思い込んでいた人たちがいて、それをからかうためにウソのプレゼントをしたのが始まり、なのだそうです。
で、なんで魚?という疑問が残りますが、これにはいくつも説があるらしい。
四旬節で肉を避けお魚を食べる頃だから、とか、この時期は魚の産卵の時期なので漁をすることが禁じられており、ニセモノの魚をふざけて漁師にプレゼントした、などなど。
これはエイプリルフールではなかったけど、もう20年近く前だったか、まんまと騙されたことがあります。
夕方のニュースで速報ということで「フランダースが独立宣言」というウソのニュースを流したんです。
上述のジョークでも「ありそう」って書きましたが、こういうことが本当にありそうな国なんですっかり騙され、家族全員で「ええええええっ」と驚き、速攻で当時フランダースのゲントに住んでいた友人に電話しちゃいました。
その返事が「そんなニュースこっちではやってないけど!?」だったんで、冗談だと判明したのですが、本気にした人がいっぱいいたので、後で賛否両論、大騒ぎになったりしました。
その時も、なんておもしろい国なんだろう、と、ちょっと嬉しくなっちゃいましたけどね。
さて、コロナ危機ですが、昨日は12歳の女の子が亡くなったという衝撃的なニュースがありました。
毎朝恒例の11時の会見で、日ごろ冷静なスポークスマンも衝撃を隠せず、ほとんど声を詰まらせていました。
(後で知りましたが、イギリスでは13歳の男の子が亡くなったそうです。)
今日の会見では、これからもしばらく「ソーシャルディスタンスを取る」という同様の努力を続けるなら、今現在がベルギーにおけるコロナ感染者数のピークだと言える、とのことでした。
現時点でICUの54%が使われている状態です。
毎回書いている政府による補償金ですが、別にベルギー国籍を持っていなくとも支払ってもらえます。
他のEU諸国も同様。
考えてみれば、いろんな広報がなされるとき、「国民」とは呼びかけないですもんね。
「市民」と呼びかけられます。
「国語」ともいいません。フランス語・フラマン語・英語・・・ETC. そして、「あなたの母語はなんですか?」というたずねられ方をします。
自分が生まれた国のニュースを見つつ、今日はそんなことを考えていました。
新型コロナウィルス対策
— シュン@木製ロマンチカ (@syun_mokuroma) April 1, 2020
「布マスク2枚」に怒りを禁じえなかった総統閣下 pic.twitter.com/iuO0kcxcmY