今日から段階的解除のPhase 1aがスタートです。
昨日からニュースでもさかんにその話題が取り上げられているので、昨日と今日の昼までに見たり聞いたりしたことを、ここにメモしておくことにします。
まず恒例の11時の会見で話されたことでほおっと思ったのが、有効再生産率が、現在のところ0.6まで減少したということ。
当初は2と3の間だったそうなので、取られた対策でかなり減ったことになりますね。
入院している患者数もずいぶん減り、ICUもそのキャパシティのうち、今現在使われているのは30%まで減ったそうです。
医療従事者の方たちも、少しはゆっくりできる時間が持てるようになったことでしょう。
これから重要になってくるのが検査ですが、1日につき1万~2万5千件ほどなされるそうです。
これまでは、病院に症状が悪くて来る人たち(これはコロナと限らず、すべての患者さんが対象)、医療従事者など最前線の人たち、老人ホームといった施設の人たちに限られていた検査の対象がグッと広くなります。
今日から一般開業医のところでも検査ができると言ってましたが、やはりまだロジスティック上の問題ですぐには間に合わず、少しでもCovid-19の症状に似た症状があれば、ホームドクターに相談した上で、各地に設けられた検査センターで検査を受けることになります。
(昨日のニュースでは、検査に必要な物資を軍隊を使って運んでいる様子が映されていました。)
今日の昼のニュースでは、ナミュールのドライヴスルー方式の検査センターで、検査を受けている人たちの様子を見せていました。
工場やBtoBの仕事は今日からスタート、昨日も今日も、そういった職場においてどのような対策がとられているか、いくつかの例が紹介されていました。
例えば、工場では事業主が用意したキット(マスク・手袋・消毒液)が労働者に渡されたり、など。
今日から開店できる生地やさん・手芸品店ですが、入店する人の数をコントロール、お客さんは商品に直接触れず、店員さんがお客さんの希望のものを取って見せる、という感じ。
マスク作りでゴムが品薄になってるらしいですが、この問題も来週には解消されるでしょう、とのことでした。
託児所は、封鎖の間は最前線で働く人たちの子供たちだけをあずかっていたのですが、今日からは預けたい子供全てが対象です。
とはいえ、託児所によっては、まだそういう態勢になっていないということであずかれないところもある様子。
あずかりはじめたところも、もちろんマスク着用、さすがに赤ちゃん相手にソーシャルディスタンス1.5メートルは取れませんが、セクションごとに子供を10名に制限するなど、工夫をしています。
もう長いことママといつも一緒だった赤ちゃんたち、あずけられる時泣き叫んでいました。(笑)
病院ではこれまでも、体調が悪い時は、コロナに怯えて病院を避ける、ということをしないで、と呼びかけていましたが、急をそこまで要しない検査などは後回しにされてきました。
これも今日から医師の処方箋を取っていれば、あるいは病院からの呼び出し状があれば、診察・検査が受けられます。
病院に来た人は入り口で自分がしてきたマスクは外し、病院側が用意したマスクに替え、やはり用意されている消毒液で手を消毒した上で進んでいく、という様子を見せていました。
これまでバカンス時の時刻表で動かされていた公共の交通機関も、今日から少し動く人が増えたので本数が増やされています。
今後、更に動きが増える18日まで、少しずつもっと増やされるそうです。
今朝は、利用する人々も状況をちゃんと理解しており、一定時刻に集中することもなく、義務とされているマスクもちゃんと着用、協力的だったそうです。
万が一のためにポリスも待機していたのですが、ほとんど出番はなかったらしい。
ワロニアの交通機関TECの責任者の人が、「いずれにしろ生活の仕方がこれからは変わるのだから、以前と同じようにはいかない、いろいろ新しい方法を模索していくことになるだろう」と言っていました。
段階的解除一日目の様子でした。
で、いつものように、ここ数日の間で、へえっと思ったりほおっと思ったりしたことも、忘れないようにメモ。
昨日は世界報道自由デーだったんですね。
ニュースでも世界の報道の自由の話がありましたが、そこで、「Covid-19の患者数の透明性にも、明らかに報道の自由度が現れていますね」と言ってましたわ。
次に、今日の昼のニュースで紹介していたのがこれ ↓
takehair-c19.comニコル・キッドマンやジョニー・デップなんかの美容師さんとして有名な(って、私は初めて知りましたが)フランス人美容師のジャン・ノレさんの呼びかけで、今もっとも最前線で働くヒーローである看護師さんたちに、無料で髪を整えてあげよう、とスタートしたアクション。
私は2月の下旬から人より早くうちに籠る生活を始めてますが、ほんとに苦にならない、というか、快適ですらあるんですね。
今後の社会復帰に怯えているくらい。
もともと全然スポーツを楽しむわけでもなし(必要とあればどれだけでも歩けますが)、ジョギングなんてやろうとも思いません。
がしかし、やはり図書館、ミュージアム、映画館に行くっての、不足を感じてます。
王立アカデミーで行なわれる講演やワークショップもおもしろかったんだけど、そういうのにも行けない。
王立図書館のオープンは6月15日だそうです。
この図書館に、5月にオープンするはずだった写本ミュージアム(ここの写本のコレクションは、世界で3番目の充実ぶり)も、9月まではムリみたいだし...。
そしたら昨日、FBで見つけたのがパリのポンピドゥセンター主催の、近代・現代アート講座です。
申し込めば無料で受講できます。
さっそくインスクリプションを済ませました。
まだ始めてないけど。
昔はけっこう読書する人だったと思うんだけど、最近はあまり読まない人になってしまっていて、これはネットに貼りついているせい。
と同時に、老眼のせいもあるのかも。
(姉からなんとかルーペっていう老眼の上にはめるやつを譲ってもらったのだが…)
で、昨日視聴したビデオ。↓
ここで、宮台さんが、『イエスという男』を再読する、とおっしゃっていて、うちにもあるんで、私も再読しようかな、と。
読むべきいい本はけっこういっぱいあるのに、なんでこんなに「読まない人」になっちゃったかな。
情けなく、悲しいぞ。
お薦め記事。
私たちひとりひとりの行動はとても大切だけど、それだけではやはり足りない、政治が動いてくれないと、です。
もう5年以上前にここで紹介した映画、Sacrée Croissanceの中で紹介されていた人たちの言葉の中で、心に残っているもののひとつでもあります。
最後に、以前記していたことの間違い訂正。
月あたり1291ユーロの補助金ですが、6月まで、というのは間違いでした。
やはり今のところ5月まで、です。
期待のあまりにメールを読み間違えていたみたいです。笑
さて、まだ続いている20時の拍手、今日もやるのかな?