5月13日 コロナ危機@ブリュッセル Phase2に関する会見 その他

今朝9時から、段階的解除Phase2に関する連邦政府の会議が行われ、予定通りに13時30分より会見が行われました。

 

www.rtbf.be

すでに知らされていたことから外れた措置がなされるわけではないからでしょう、会議も長引くことはなかったみたいで、予定通りに会見も始まりました。

 

段階的解除の全体については、以前のブログ ↓ に記しました。

shohoji.hatenablog.com

 

今週の月曜日から開いているお店に加え、18日からは美容院、エステ、入れ墨やさん(って言うんですかね?)やピアスやさんといった、お客さんと距離を置くのが不可能なところも開かれます。

予約制にしてお客さん同士の距離を図り、それぞれがマスクをする、といったやり方です。

 

市場も開きます。一か所につき50店がMax。距離を取り、お客さんが店をまわる順路をきちんと示すことが要求されます。

 

ミュージアムも開き始めます。チケットは、オンラインあるいは電話であらかじめ購入しておく必要があります。

図書館も同様。

と書いたところで、今ちょうどブリュッセルミュージアム、どのミュージアムが18日から開くか、どういう開き方か、メールが来たので、自分のためにここに貼り付けておきます。

https://www.brusselsmuseums.be/fr/news/deconfinement-ces-musees-bruxellois-rouvrent-a-partir-du-18-mai

 

個人的には、ミュージアムショップでユニークなマスクを売って欲しい、と思ってます。

 

学校も小学校・中等学校の一部がそれぞれスタート。

学校に関しては、親が子供を行かせたくないと判断すれば、それもOK。

 

スポーツクラブ(屋外)も、一人のトレーナーにつき20人まで、という条件付きでOK。

動物園やレジャー施設なども開くことができますが、どこもカフェやレストランはまだ禁止です。

 

ドッと人が集まるマニフェスタシオンは、6月末まで禁止です。

 

お葬式・結婚式は、セレモニーについては30人まで招待できるけど、その後のパーティなどは禁止。

 

Phase3がどういう展開になるか、それはこのPhase2の後の様子で決まります。

 

夏のバカンスが控えていますし、どういうことになるか、とても気になるところです。

なんでも、ベルギー人の二人に一人はバカンスに国外旅行に出るんだそうですが、今年はずいぶん違ったものになるでしょう。

首相も「この夏は例年とは違ったものになります。でも、全てが禁止されていたロックダウン時とも違います」と言ってました。

 

また今回の会見では、コンサート、映画や演劇など、文化的な事業に関してはっきり言及していました。

今回のコロナ禍では、最も苦しんでいるセクターのひとつであり、この分野は、人々が文化をシェアし、集まり、社会をよいものにするが、それだけではなく、経済の面でも重要な役割を担っている、と。

そういうわけで、この分野を援助するための資金について、今週末に話し合いを持ちます、とのことでした。

そういえば数日前、日本でも知られる映画監督ダルデンヌ兄弟の弟さんの方、リュック・ダルデンヌさんが、代表としてニュースに登場、発言していました。

で、それに続くように、翌朝のニュースに、仏語圏の文化相ベネディクト・リィナール(エコロ)が登場、答えていました。

 

www.rtbf.be

文化のセクターはベルギーのGDPの5%を占めているのだけど、ロックダウンによる減収が93%に及ぶのだそうです。

で、ニュースで話していたリュック・ダルデンヌの要求は3つ:

- アーティストに関して既に行われている金銭的援助の無期限延長と範囲の拡大

- 文化事業にかかわるオペレーターたちへの援助

- 厳密な解除に関するカレンダーを示すのは不可能としても、ある程度の見通しを具体的に示すこと

 

翌朝の文化相はそれに答え、金銭的援助と今後夏までのカレンダーを示すことを約束していました。

 

ダルデンヌ兄弟と言えば、大昔、私のモト夫と演劇を一緒にやっていました。

モト夫によると、当時お兄さんのジャン=ピエールは女の子を追っかけるばかりであまり真面目でなく、弟のリュックは賢くて発言するのもうまかった、とのこと。(あやつの私見ですから、まるきり本気にしない方がいいとは思うが…。)

兄弟がカンヌでパームドールを初めて受賞した頃、観察していると、確かにインタビューに答えるのはいつも弟さんの方、でもそういう時期を過ぎ、監督としていろいろ登場する機会も増え、お兄さんの方もちゃんと話すことも増えてきて、さすが、成長し変わるものなんだなあ、なんて勝手に感心してました。(笑)

 

 

昨日のニュースで、ブリュッセルエアラインが1000人解雇することになると言ってました。

全体で4000人雇用しているそうなので4分の一です。

便の30%を削減、行き先も22か所減。

そうやって立て直しを計っても、経営状況が通常に戻るのは2023年になるとCEOが言ってました。

 

そしたら今日の昼のニュースで、ドイツに本拠地を置くTUIが8000人を解雇するとも。

ベルギーだけでも2300人が対象だそうです。

訂正・↑ ベルギーでTUIのために雇用されている人が2600人、そのうちどれだけが影響を受けるか不明、というのが正しい。

www.lesoir.be

航空会社も80%の減収だそうですからねえ…。

 

さらにこれから、もっといろんな分野のダメージが明らかになっていくんでしょうね。