今日も良いお天気。
先週はいったん気温が先々週より10℃以上低くなったものの、今週はまた気温上昇、天気予報によると、木曜日には27℃くらいまで上昇するらしい。
4月以来あまり雨も降らないので、水不足が心配されています。
昨日買い物に出かけたら、しばらく前にフォトをアップしたマロニア、当然ながらお花は完全に終わってました。
昨日18日より、段階的解除Phase2に入りました。
少しずつ現れていた今後に向けての批判や方針など、さらに多く見られるようになった印象です。
祈るしかできなかった状態から、より具体的な行動に移行、という感じ。
学校も一部スタートしました。
フランダースの方はもう先週の金曜日からスタート、ブリュッセル・ワロニアでは小・中の6年生が昨日からです。
ブリュッセル・ワロニアでは、マスクが届かなかったために昨日始められない学校もありました。
こういう面、今回に限らず、やっぱりフランダースの方が圧倒的にしっかりしている印象であります。
金曜日のニュースでフランダースの学校のいくつかを紹介していましたが、先生も子供たちも再開に涙さえ流していました。
「学校へ行ける」って、当たり前のことだったのに、実はこれほどすごいことなのだと、私もあらためて思いました。
ワロニア・ブリュッセルの方は、出てきた子供たちは50~60%だったそうです。
フランダースの方は90%だと言ってたと思います。
子どもたちへのインタビューを聞く限り、久々に学校へ行けたのは嬉しいものの、ディスタンスを保たないといけないので、以前と同じように友達と遊んだり話をしたりはできない状況に戸惑っている印象もあります。
この「異常事態」が子供たちに与える精神的影響も心配されていて、サイコロジストも配置されるようなことをしばらく前に言っていました。
美容院もスタート、私もさっそく今日予約を入れてます。
もう2か月以上カットに行けなかったので、すごく嬉しい。
いつもものすごく短くバリカンでがーっとやってもらうんだけど、今日は耳のあたりを刈るときマスクが邪魔にならない?と、少し気になっていますが…。
昨日は社会保険負担金、第1・第2四半期の分を免除します、という手紙も届きました。
ひと先ずホッとしました。
また、5月までもらえることになっていた1291€/月の援助金も、6月まで延長されました。
助かります。
国も無尽蔵にお金を持っているわけではなく、今回のコロナ禍においてすでにマイナスになっているので、さすがにここまでだろうと覚悟していますが。
税金等の免除の上に援助金支払い、ですから。
私が受けた(受ける)援助、連邦政府からの1291€x4か月とブリュッセル首都圏政府の4000€で、全部で9000€あまりになります。
多分もう今年は仕事はほとんどゼロでしょうが、これでなんとか生きていけそう。
来年も仕事には期待できないだろうから、そのあたり自分でよく考えて計画的に暮らさないといけませんが、一足早く年金生活に突入したつもりで、気楽にいこうと思っています。
さて、ずっと気になっていたEUの方針。
ようやくニュースに登場し始めました。
まだ今のところはマクロンの考え、というところですが、フランスとドイツが手を取り合っての提案で、最近はほとんど目の敵にさえされていた«EUの連帯»を強調したもの。
マクロン大統領もメルケルさんも、今回のコロナ危機における対策がある程度評価されたために、支持率アップしたんですよね、影響力を高めたようです。
まだまだ提案の段階で、これからEU27か国すべてで話し合い認証を受けないといけませんが、EU全体で5兆ユーロ(ベルギーのGDPより少し多いくらいの額)の予算をコロナ禍対策に充てる、そのお金は、国経由でなく今回打撃を受けた地域とセクターに直接渡る、ということのようです。
しかし、今回のこの提案には、今のEU大統領であるシャルル・ミシェルの姿も、EU委員長であるウルスラ・フォン・デア・ライエンさんの姿もないね、とのことでした。
ベルギー国内に目を移すと、一昨日ブリュッセルの病院を訪問したウィルメス首相に、看護師たちが背むけて迎え方針に抗議する、ということがありました。
コロナ禍以前の予算の少なさ、そして今回のコロナ禍において、人員不足等をきちんとフォーメーションを終えていない人で補おうとする対応に対して、「自分たちの仕事を評価していない」と見ての抗議です。
前者については、今回の危機で誰も皆身に染みて理解したし、後者については、政府と当事者の間に意見のスレ違いもあると思います。
近いうちに看護師さんたちがストに入りそうです。
↓ のリンクで首相が「今回は彼らの仕事の重要性に気づかされたので、きちんと再編成していくことは間違いない」と答えています。
私は医療をはじめ公共のサービス機関についての理解は深まったと思うし、彼らのステータスもはっきりしているので、アート関係の人たちよりは改善がまだ簡単なのでは、と思っています。
おそらく演劇・映画・音楽・ダンスなど、そういった活動をしている人の受けたダメージの回復は、さらに難しいのではないだろうか。
ヌ―ヴ通りというブリュッセルの商店が並ぶ歩行者天国で、「No Culture no Future 文化のないところに未来はない」と上半身裸の体に赤い文字を記し、ゆっくり歩いてマニフェストする若い男性のニュース。
消費社会を象徴するような通りということで、ここを選んだそうです。
同じことを王立美術館のところでやった際には全く問題なかったのに、この通りでは10分後にはポリスがやってきて中断させられたとのこと。
友人に教えてもらったけど、この若者、舞踏を学びに奈良に通ってたんだそうです。
文化といえば、しばらく前に記したリュック・ダルデンヌの要求の「援助の範囲の拡大」というのは、クリエーターのことだけでなく、全ての人が文化に触れられるようアクセスの容易さも含まれています。
さて、コロナ禍ニュース以外でオッと思ったものいくつか。
ベルギーで、母の日に母親たちのムーヴメントがスタートした、という話。
「花束もプレゼントも要らない、必要なのは子どもたちのための«生きていける地球»」という運動です。
この3月にケベックで、「地球の日」をきっかけに始まったらしい。
父親の育児休暇なんかも含めた、家族のあり方、生活と仕事のバランス、消費のあり方、などなど、新しい社会を作っていこうという運動。
↓ のリンクで、「またまた新たなアクションね」とちょっと笑ってましたが。(笑)
放射性廃棄物をいかに処理するか、という話。
長女から教えてもらったんですが、ベルギーも方針決定の時。
地下に埋めるという提案がされていて、それに対する意見を求めています。
何らかの新しい技術を導入する際、米国は何か悪い側面が明らかになっていない限りGOサインですが、欧州は(一応)問題なしとわからない限りNOが原則、なんだけど、原子力については、欧州でも処理の方法もわからないまま、でしたからね…。
廃棄物をないことにはできないから、最もリスクの大きくない方法を選ぶしかないんでしょうね。
私の世代はいいとこ取りをしてきて、もう後は死ぬだけだからいいとして、若者たちはたまったもんじゃありません。
昨日のニュースでフランスのミシェル・ピコリが亡くなったことを知りました。
静かででっかい存在でした。
もう94歳だったので、年齢的には仕方ないのかもしれないですけど、また一人去り、寂しくなります…。
では、心地よいミュージックを貼り付けて今日はオシマイにしよう。