6月7日 コロナ危機@ブリュッセル 政府による援助の延長とマル激1000回記念の話

ベルギーは明日から段階的解除のPhase3に突入します。

昨日は政府の会議がまた開かれ、市民へのいろんな援助の延長などが決まりました。

 

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コロナの影響で一時的に失業状態になった人への手当、私のようなフリーランスへの援助金、育児休暇が延長されます。

8月までは間違いなく支給され、もしかしたら12月末までさらに延長されるかもしれないとのこと。

6月まで延びたとき、なんてありがたいんだろうと思いましたが、さらに延びるなんて…。

嬉しいの通り越して感動してしまった。

それでもまだタイヘンな方たちもいっぱいでしょうが、私にはありがたすぎるくらいの措置です。

 

Horecaへの措置としては、やはり援助金支給の延長、今年いっぱいVATをアルコール飲料以外6%に減らすこと、従業員への失業手当と社会保険費の免除など。

またお客さんが来るよう、サラリーマンの人には300€のHoreca用チェックが支給されます。

 

生活保護やGrapa(これは年金が少ない高齢者たちに、最低賃金と等しくなるよう差額を補ってくれるシステム、私も近い将来世話になると思う)の対象者や、収入の少ない家庭には、月300€の援助が追加されるそうです。

 

加えて、お出かけしてね、ということで、国鉄の10回パスがベルギー在住者に支給されるとのこと。

今朝見かけたニュースだと、国鉄のCEOが、環境に優しい鉄道のプロモーションをするのはいいことだけど、政府から相談受けてないよ、勝手に決めちゃって…、その資金はどうするの?とご不満の様子。

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12歳以下の子供、あるいは障害児を持つ親が使える育児休暇、5月には6万人が利用したそうです。

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私はブリュッセルに暮らす前は、モンスという街に住んでいたんですが、モンスではドゥドゥという年に一度のお祭りがあります。

ペンテコステの次の日曜日なんで、ほんとだったら今日。

サン・ジョルジュがドラゴンをやっつけるところが祭りのハイライトで、モンスっ子の多くは血沸き肉躍る思いをします。

中世から伝わるイヴェントで、なんでもペストの流行で街がひどい目に遭ったことをきっかけに始まったとか。

今年はペストならぬコロナのせいで中止。第2次大戦のとき中断されて以来だと思う。

残念がっている人がいっぱいらしくて、モンスの街がFBに Les conbattants du poil sacré (ドラゴンの聖なるしっぽの毛を奪い取る闘いをする人たち)というドキュメンタリーをアップしてました。

この30分足らずのドキュメンタリーは、実は私の甥っ子(というか、別れた夫の従弟の子)が制作してます。

なんだかすごくモンスらしいドキュメント。

仏語ですが、言葉はわからなくとも、お祭りに対するモンスの人たちの愛は伝わるかも、と思ったんで貼り付けておきます。

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さて、何回かもう記したように、かなり以前から有料のネット番組ビデオニュースドットコムを視聴しています。

マル激は毎回本を1冊読むかそれ以上の面白さがあるし、とてもいい勉強になるんです。

これでひと月5ユーロ足らずなんて(今会費が¥でいくらかわかりませんが、500¥くらい)信じられないくらい安いと思います。

で、そのマル激トークオンデマンドが今週で1000回になりました。

1000回を記念して、これまでの番組で記憶に残るもの、ということで視聴者の投票が行われ、上位3位まで、会員でなくとも視聴できます。

もしよかったら、このブログを読んでくださる方たちでまだご覧になったことのない方にもご覧いただきたいと思って、リンクを貼り付けておきます。

www.videonews.com

ほとんど毎回普遍的な話に及ぶので、もう日本人ではない私にとっても有益、いろんなことを考える際のヒントになったり、自分の感じていたことをきちんと言語化するための助けになったり、自分の行動の意味を探ったり、長期的スパンで物事を見るための指針になったり、です。

 

そして、まだまだ知るべきことが山ほどあるなあ、と感じます。

 

ドン・キホーテの中に

El que anda mucho y lee mucho, ve mucho y sabe mucho

たくさん歩いてたくさん読む人は、たくさん見てたくさん知る

というフレーズがあって、これも私の心に根付いている言葉です。

(って、ドン・キホーテを全部読んだわけじゃないですが)

 

最近怠け者に拍車がかかり、あまり本を読まなくなっちゃいましたが、ビデオニュースはそれを補って余りあるなあ、と思ってます。

 

 

あとこれを貼り付けておこう。

this.kiji.is