気温20℃前後という快適な天気が続いていますが、天気予報によると、これから気温が上がり始め、金曜日は30℃を超えるらしいです。
土曜日にはまた涼しくなるようですが。
ベルギーのコロナ状況、前回増え始めていると書きましたが、その後もずっと同じ調子です。
いったんある程度落ち着いた頃になくなった専門家による会見も再スタートして、前回ブログを記した1週間前から今日までの間に、政府の会議も3回開かれました。
もちろんピーク時ほどではありませんが、段階的封鎖解除も前段階の頃の制限に後戻りです。
今回の感染の数値はピーク時と異なっており、感染者の多くが20代から50代、つまり活発に活動している世代です。
それに、今回は国中が同様の広がり方をしているわけではなく非常にローカルで、フランダース、特にアントワープ市での感染者が多くて、アントワープ州だけで半数を占めているという状況です。
それなのにアントワープの市長が早々にちゃんと対処しようという態度を見せなかったので、けっこう批判されました。
専門家は、よその国ではそういう地域はすぐに完全封鎖を実行したのに、と怒っていたし、政府の会見に参加するよう市長は呼び出されていました。
ちなみに、アントワープの市長はNV-A(極右のブラームス・ブラングに近いとみなされている政党)のトップの人。
私は嫌いです。
(こういう政党のトップって、なんだかどこの国でも同じような傾向があるような気がするのは私だけ?)
昨日の会議の後の首相の会見、HORECAの人々がまた閉店と言われたらどうしよう…と、ドキドキしながら中継を見ている様子をニュースで見せていました。
国全体としては、会ってもよい人数の制限がまた強まったし、お買い物もひとりで済ませないといけなくて、お店の中にいてもいい時間はまたまた30分以内、など。
上述したように、今回の感染状況はとてもローカルなので、政府の決定事項は、心配のない地域には厳しすぎ、心配するべき地域には甘い。
また、こういう地域がはっきり見えているケースでは、そこの地域で大掛かりな検査を実施し、実態をより具体的かつ詳細に把握するべきなのに、政府の会見で検査に関する話が一切なかったのが気になる、と専門家が言ってました。
アントワープについては、州知事がさらに厳しい規制を行うことを発表しました。
アントワープ州全体で、23時30分から6時までの不要不急の外出禁止、レストランやカフェは23時に閉店、レストラン等は決まった人以外と行ってはいけない、などなどです。
本来なら7月がバーゲンの月なんですが、コロナのせいで8月に延びました。
でも、ひとりで30分だけ、なんて言われたら誰も買い物なんてしようと思わないし、しかも、結婚式やパーティなどがNGとなると、服や靴を買うモチベーションも下がるし…、と、商店の人が嘆いていました。
私自身も、仕事も旅行もしないで家に籠っていると、服が欲しいなんて全く思わないですもん。
日常の消耗品の補給のためと画材屋さん以外、全くお買い物しません。
アパレルやコスメティックの分野も、今回のコロナ禍ではものすごい痛手でしょうね。
一番ショックを受けている人たちは、本来ならバカンスの2か月間、ブリュッセルの南駅横で催されるFoire du Midi(お祭り、屋台や特設遊園地など、大きな規模で行われます)の人たち。
8月1日からOKのはずだったんですが、昨日ブリュッセル市長が「今年は中止」と宣言したんです。
アトラクションパークは7月中旬からOKなのに、なんで自分たちは8月からなの?と、既に不満だったのに、もうあっちこっちからやってきて、会場の設置なども終わった状況での中止宣言ですから。
そういうわけで、今朝から業者さん、市長に直談判です。
どうなるでしょう。
私個人のコロナ禍関係の出来事はふたつ。
ひとつは、ブリュッセル首都圏政府から「家賃を援助します」のインフォが来たこと。
受けるには、過去の収入額による制限(私の収入は制限に全く及ばないのでクリア)、他に持ち家がないこと(持ってません)、コロナ禍の影響を受けたこと(補助金の対象になったことでクリア)が条件です。
さっそく手続きしました。
214.68€、1回もらえるだけなんですけど、やっぱり嬉しい。
もうひとつは、今日マスク2枚とフィルター2枚が届いたこと。
すっかり忘れてましたから、何これ?って感じでした。
連邦政府はもうずっと前に、市民全員にフィルター2枚と布マスク1枚配布する、って言ったのです。
マスクは、6月だったかな、薬局に届いたので、最寄りの薬局にIDカードを提示してもらってきました。
それとは別に、各コミューンが住民に配ったりしてたんですが、うちには届かなくてもうすっかり忘れてました。
その封筒の中に、連邦政府のフィルター2枚も入っていたという次第。
今日はFB上で、とても感動するビデオを視聴したんで貼り付けておきます。
www.facebook.comアップされた方が「60年代に、ここまで腹をくくって教える先生って凄いな。」と記されておられますが、68年の世代の先生ですもんね、60年代だからこそ、だと思いました。
この先生の他のビデオも紹介されていました。
ヒューストン大学におけるアンジェラ・デイヴィスとの対話です。
英語は苦手なので全部は理解できないと思うけど、後で視聴するために貼り付けておきます。
何年か前、アンジェラ・デイヴィスがブリュッセル自由大学に来た時、うちの子供たちがとても楽しみに話を聞きに行ったことなんかを思い出しました。
そういや、どんな話がされたのか、子どもに聞くのを忘れていたなあ…。