journées du patrimoine & ユルスナ―ルの次はサガン

前回更新してから1週間以上経ったので、ここ数日のことなど記しておこうかな。

 

とてもさわやかな気持ちのいいお天気が続いていますが、なんでもこの月曜・火曜は30℃を超えるそうな…。

朝晩は暑くないんで、たいへんなことはないとは思います。

そういえば去年の9月も、暑い日があったような気がするなあ。

 

以前は9月に入るとコートを着ないと寒かったんですけどね。

 

予告通り、11日に自由大学から私が聴講できる講義について連絡がありました。

 

Art et archéologie : Renaissance et Temps Modernes

アートと考古学:ルネッサンスと近代

Histoire de la langue française et grammaire historique du français

仏語の歴史

Questions d'histoire comparée des arts en Europe (Temps modernes)

近代ヨーロッパにおける芸術の比較歴史学の問い

Littérature des Temps modernes  

近代文学

 

一応限度とされている100時間を超えるけど、提出したリストのうち、上から4つがOKとなりました。

 

講義のタイトル、再び適当な訳なんで、Cenecioさんから訂正されちゃうかも…。苦笑

 

アートと考古学って組み合わせが、タイトル見たときはなんだか不思議な気がしたんですが、これ、芸術史の教授が2人担当されるんです。

で、そのふたりともとてもいい先生だと知っているんで、もう迷わずリストの1番に入れたんです。

日本の芸大で初期フランダース派の研究をしている女の子がいて、こちらに来るときはうちに泊まってもらっていろいろ教えてもらってます。

その子の自由大学での担当教官が、そのふたりのうちのひとり。

とてもよい先生だということは、彼女からも、うちの長女(彼女も芸術史専攻だったので。音楽の方ですが。)やその友人からも同様に聞いていました。

王立アカデミーでの講義にもときどきいらっしゃっていて、彼が教室に入ってくると、そこらへんにいる学生たちが、「M先生!」と喜びます。

それを見て、ホントに学生から慕われてるんだなあ、と思ってます。

もうひとりは、長女が「絶対ママの好みだから聴きにおいでよ」と誘ってくれたんで、若者に紛れ込んで聴講したカラヴァッジョの講義の先生。

うちの長女は、内容だけでなくそのフランス語の美しさにも感動していました。

(私はそこまでわからない・・・)

王立アカデミーでも、彼女の教会の祭壇に関する講義を一度聞いたことがあります。

 

どれだけ理解できるかわかりませんが、1回につきひとつでも、へええ、そうなんだ、と何かを知ることができたら、もうそれで、少しはマシに死ねるでしょうからね。

能力の及ばぬ過剰な目標は掲げず、楽しくいきますわ。

 

1年後には少しはフランス語を味わえるようになれたら嬉しいのであるが…。

 

これもずっと前、次女が中等学校のフランス語の授業で、エリュアールの詩の中から一番好きなものを一つ選びなさい、という課題がありました。

リベルテ」がいいんじゃない?って言ったら、「そういう誰でも知っているもの以外で」ってことだそうで…、あらま、って感じでしたよ。

 

リベルテ、いいですよね。

大好きです。

日本語訳で読んで感動して、それが訳さなくともわかるようになったことにもっと感動したのだけど、こうやって感動を持って味わえるものが1年後にひとつでも増えていたら嬉しいな。

 

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ふふふ、これは私の手なんだけど、そのまわりはスペースなしで書き込みまくった「リベルテ」です。

イヌのところをネコに変えてますが。笑

 

 

 

今日は日曜日ですが、昨日と今日はワロニアとフランダースの、そして来週のウィークエンドがブリュッセルの≪journées de patrimoine»です。

これも私は適当に、「文化遺産の日」なんて訳してます。

毎年9月に行われるイヴェントで、毎年何らかのテーマがあって、今年のテーマは「色」です。

www.heritagedays.brussels

普通は公開されないような場所が公開され、ガイドもついて説明してくれるんで、ものすごくおもしろく、毎回仕事が入らない限り参加してます。

公開される場所はたくさんありすぎるんで、あれもこれもは難しい。

今回は土曜日の午前にひとつと午後ひとつ、日曜日に午後ひとつ夕方ひとつを予約しました。

しばらく前にこのブログに記したアノン邸が、私の土曜日の午前のプログラム。

ついに念願の内部の見学です!嬉しい。

それに我が家から3分もあれば十分な近距離だし。

shohoji.hatenablog.com

こういう風に文化に触れることが誰にでも可能なところが、この国に暮らしていて快適に感じることのひとつであります。

 

 

さて、ユルスナ―ルの短編、ゆっくりゆっくり読んで終了。

次はコレットかな、と思っていましたが、そのコレット好きの友人が、語彙や文章を味わってね、と、サガンの本を送ってくれたので、今日からそれを読み始めます。

自分ちにある1冊を送ってくれたんですが、ちょいと読み直して、今読んでも十分美しいことを確認した、と。

ありがたいことです。

ほんと、私は友人運は最高級なんですよね。

 

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