ネット環境が整ったことで、聞き逃していた比較芸術史の講義を聴講しました。
そしたら、先日から自分なりにやってたお勉強が役に立つ場面がいくつかあり、なんだかそれに励まされちょっと元気が出てきました。
めでたい。
今日は自分に課した「ブログに記しておこう宿題」のうち、手軽な方をやっつけることにします。笑
セザリア・エボラの美しい曲Sodadeについて知ったことです。
CapVerdeというので、ベルデ岬なんてかってに書きましたが、ここは岬でなく島々なんですね。
大間違い。
日本語では地元の言葉に近く、カーボベルデというそうです。
下の話に出てくるサントメは、地図を見るとかなり遠い…。
彼女の名を国際的に知らしめたのが1992年に出たディスクMissPerfumadoに含まれているSodadeです。
この ↓ 4分ほどのラジオ番組のリンクで、この歌の背景を初めて知ったので、へえええ、と思ったわけです。
なんと言ってるか意味がさっぱり分からないので(カーボベルデのクレオールで歌われている)、今まで知りませんでしたが、歌の印象はメランコリックで美しくも悲しい。
ポルトガルの植民地であったカーボベルデの人々は、やはりポルトガル領であったサントメ・プリンシペのカカオ・プランテーションへ、強制労働に連れていかれていました。
非人間的な労働条件の下で働かされるわけです。
Sodadeは、サントメに渡る船に乗るため港へ向かう途中を歌にしたもの。
サントメがいい所であって欲しいという願いや、いつか故郷に戻ってこられるようにという希望や、そういうものが込められている。
作曲したのはテオフィロ・シャントルというミュージシャン。
この他にも、彼女のために40曲以上を作った人です。
曲はモルナと呼ばれる、19世紀以来のカーボベルデに独特のスタイルの音楽がもとになっています。
このモルナというスタイルを最初に取り入れたのは、ボンガというアンゴラのミュージシャン。
やはり植民地政策を批判する思いに充ちた彼の曲は、アンゴラが独立する1975年以前には禁止されていたそうです。
歌詞はアルマンド・セフェリーノという人。
と、そういった話が上のリンクでされていました。
カーボベルデの空港は、セザリア・エボラ空港と言います。
友人と、一度訪ねてみたいねえ、なんて話してるんですけどね。