今の時代を生きていたら…

ベルギーのCovid-19の数値は数日前から落ち着き始め、どうも第2波のピークは過ぎたもよう。

金曜日にまた連邦政府の会議が開かれましたが、現在の規制を緩めるにはまだ早すぎるということで、今のままいくそうです。

次の検討会は今月末の予定。

第1波の時との今回の違いは学校の扱い。

小学校と中等学校は、閉鎖することによる子どもたちへの負の影響が大きいので、同じ空間にいる人数を減らすいろんな工夫をした上で、基本お教室で、という方針です。

 

私のような年寄りにとっての1年の影響なんてそれほどでもないけど、子どもにとっての1年ってものすごく大きいですよね。

彼らが大人になった時、今の状況をどのように振り返ることになるんでしょう。

 

 

政府の経済的援助は、私にとっては充分なものですが、そうではない人もいっぱいいるはずです。

 

生活保護の申請がものすごく増えたそうです。

私がもらっているような毎月の援助が打ち切られると、もっと増えるだろうと思われます。

コロナの状況にもよりますが、今の感じだとこの月々の補償金は来年3月までじゃなかろうか…。って、あくまでも私の予想ですが。

 

 

今の状況で仕事がなくなったりしている人が、違う仕事を一時的にすることで収入を補っているという例が、昨日のニュースで紹介されていました。

 

航空会社のスチュワードさんは、数か国語OKということを生かして、Covid-19のトレースセンターで電話で応対する仕事、ダイヴィングのインストラクターの女性、ほんとはバリに行って仕事するはずだったけど今の時期それが無理なんで農家の手伝い、閉店しないといけないレストランのマネージャーさんも農家の手伝い。

その農家の方が、普通だったら出会えないであろう人たちとこうして出会い語り合えるのが楽しいとおっしゃっていました。

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病院で働く看護士さんたちを励ますために、985ユーロ(税込み)支払われるという話。

家族も含めて影響が及んでますから、家庭への食事の提供といった支援も行われてます。

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政府の援助の対象になっていない性の仕事にかかわる人たち、家賃も払えない、食べることもできない、医者にかかることもできない、というんで、寄付の呼びかけ。

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昨日ちょっとスーパーに食品の買い物に出かけたら、入り口に難民支援の女の子たちがいて、「買い物のついでになんでもいいから難民の人たちの役に立つものを買って寄付してください」と、多く必要とされる商品の例が記されたビラをもらいました。

これは私のような怠け者には簡単な支援方法だな、と、ちょいと食品を余分に買って出口で寄付したことでした。

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さて、ようやく今日のタイトルであります。

過去に生きた魅力的な人々や劇的に生きた人々を知った時はいつも、彼あるいは彼女がもし今の時代を生きていたら…と考えてしまいます。

カミーユ・クローデルはアジルに閉じ込められて生きることなどなく、きっとすごいアーティストとして生きただろう、とか、日本でもドミニクの歌で知られるシスター・リュック=ガブリエルも自殺することはなかっただろう、とか。

 

それでエリゼ・ルクリュのことも、もし今…と考えたのだけど、きっとアナーキストではなかったのではなかろうか。

当時のネーションの意味も今とは違うし、国境を超えるのも自由だし、事実婚なんて当たり前だし…。

どういう活動をするだろう。

きっと環境保護のために動いたのではないかしら。

マスク義務、なんてコロナ禍にかかわる規制に、彼ならどう反応したか、とか、いろいろ考えています。

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金曜日に受講している自由大学の比較芸術学ですが、ルイ14世の時代の演劇・音楽・美術・書籍などについての話です。

おもしろいです。

なんといってももともと知らないことが山ほどある私、「1回につきひとつでもふたつでも、へえええっとか、ほおおおおっとか思うことを学べればOK」という目標は悠々達成と言えます。めでたい。

そう思うと、知らないことがいっぱいあるってある意味ラッキーなのかも。笑

来週は先生がシンポジウム参加で休講の予定だったんですが、コロナ禍で来年に延期になったとかで授業あるそうです。

まじめな先生だな。