久々の美術館 

クリスマスまであと1週間ですね。

まだまだあと数日は日が短くなり、クリママス頃から少しずつ明るくなります。

暗いけど全然寒くない。

天気予報でも、今年のクリスマスは例年より5℃は暖かい、と言ってました。

 

 

昨日今日コロナ禍対策についてまた政府の話し合いが行われましたますが、対策を緩めることはありません、とのこと。

数値次第で必要とあればいつでも会議は招集され、もっと厳しい対策が取られる可能性もある、朝のラジオのニュースでそう言ってました。

www.rtbf.be

 

とにかく今のところディスタンスを取る以外に方法がありませんしね。

経済的痛手をなるべく少なく抑えるためには、とにかく人と人との間の距離を取って、更なる感染の増加を避ける、しかない。

 

スウェーデンが独自の方法を取っていましたが、ここにきてずいぶんタイヘンな状況になっているようです。

冬は夏のようにはいかない、ってことなのかな。

 

日本のニュースやTwitterのカキコを見ると、「スウェーデンの集団免疫を目指す方法は失敗した」といったものがありますが、スウェーデンは最初から集団免疫のために方法を定めたわけじゃないです。

経済と医療と両面を考え、持続可能な対策を取ろう、ということでした。

そして市民もそれに納得していたと思います。

 

なんといってもまだ私たちはコロナ禍の真っただ中にいるわけで、いろんな評価をするのには早すぎると思います。

現時点で大切なのは、国のトップが方針と対策をしっかり説明し、市民が理解したうえで行動することでしょう。

それと、なんとか生き抜いて、生じた問題を時間をかけて解決すること、だと思います。

 

年齢によってもこの対策の精神的負担は異なりますよね。

高齢の方たちは孤独がすごく辛いし、若者は何かをやりたいと思ってもできない、いつまでこの状況が続くのか先が見えないのが辛い、なんといっても時間の流れの感じ方が異なりますし…。

 

鬱状態になり精神科を訪れる人もものすごく増えたそうです。

 

とにかく感染を抑えないことには前に進めませんから、政府としては厳しい対策を取るしかないでしょうが、それと並行して個別の問題に対処していくしかないでしょう。

どっちを取るか、みたいな、選択の問題ではないと思います。

どっちも重要だから。

 

 

昨日本当に久しぶりに美術館に行ってきましたが、その前に、前回の記事に大間違いを記したので気になってます。

後でちょいと訂正もしたのだけど、ここにも書いておきます。

 

シャルルドゥロレーヌの話。

「30年戦争の頃、ブリュッセルで優雅な暮らしをしていた」みたいなことを書いちゃったんですが、後でつらつら考えてみると、30年戦争って言ったらルーベンスの時代、シャルルドゥロレーヌはフランス革命の少し前の人なんで、100年以上経ってるじゃん、と気づいたのであります。

「よそがタイヘンだった頃、そこから距離をとりブリュッセルで優雅にしていた」ってのは間違いないはず、彼の宮殿を訪ねた際にガイドの人からそういう説明を受けたのを覚えているんで。

なんでタイヘンな時期だったんだろう? うううう…、思い出せない…。悲しい…。

7年戦争か?

ちょっと調べないと…。

 

 

 

というわけで美術館。

ずっと観たかったエクスポジション≪B Modern≫とビル・ヴィオラインスタレーション、ようやく観ることができました。

 

先日美術館の人が教えてくれたとおり、友の会のカードですいすいとどこもフリーパス。

 

館内のトイレマークが消えていたんで「トイレに行けないのか!」と驚きましたが、トイレマークがあるといつもそこに人が集まっちゃうから、係の人に聞く、という行為を促すために消したんだそうです。

トイレ内の消毒も、そこへ行った人を把握することでしやすいから、とのこと。

 

ショップにも行ってみました。

今どきのミュージアムショップって、すごく楽しいですもんね。

毎年カレンダーとアジェンダ(いつも持ち歩くアジェンダスマホ使えば済むんでしょうが、紙のものが好き)は美術館でお気に入りのものを探すんですが、今年は美術館に行けなさそうと思い、2021年のものはもう自分で作っちゃっていて結構気に入ってます。

でももっと気に入るものがあれば、それに美術館オリジナルのマスクがあるかも、なんて思ったんですけどね、新しいものは全く入れていない様子で、期待したものには巡り合えず残念でありました。

 

 

B Modern ですが、すごい作品がいっぱいで、ほんとにこういう所蔵品を展示するための近代美術館がないってもったいなさすぎるなあ、と再確認。

 

近代以降の作品って、観て「お、これいいじゃん」と思うと、自分にもできそうな気がしてやってみたくなる、ってところが好きです。笑

 

 

ウーゴ・クラウスの作品。

今回観たうち、一番好きだったかも。

それに小説家としてしか認識していなかったので、こういう作品を残していたとは!と驚いてしまいました。

全然知らなかった。

コブラのムーヴメントの最終期に関わっていたのも初めて知りました。

もっとこの人の作品が観たいと思いました。

(この人、日本で知っている人はあまりいないかも。エマニュエル夫人を演じたシルヴィア・クリステルと10年ほど生活を共にした人です。)

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パウル・クレーのちっちゃな作品。

ガーゼに石膏を塗ってその上に水彩。

これなんて、私でもできるかも作品(本当にできるかどうかは別の話です!)の代表作かと…。笑

(追記・今知ったけど、今日はクレーの誕生日!141年前の今日誕生したと。)

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詩人と題された立体。

シャルル・ルプロ―という仏人の作品。

「たまご」と題した詩を書いたJean Teugelsという詩人へのオマージュ。

暗くてよく見えませんね。ごめんなさい。

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ネット上から拝借した方がよいかも。これ ↓ です。

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ヘンリー・ムーアのエスキース

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デュシャンの作品。

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ビル・ヴィオラのビデオアート。

 

ふたつ額の中、ずっと向こうに小さな点があって、それが少しずつ近づいてくると、だんだん人の姿になり、それぞれ男女がひとりずつ額を超えてやってきます。

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そして服を脱いで水を儀式のように浴びる。全部で1時間くらいの作品。

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お気軽にすいすいだったので、もっと頻繁に訪ねようと思いました。

またいつ閉館ってことになるやもしれませんしね。

また来るわよーん、美術館さん!

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