ベーシックインカムの話が本格化したっぽい

寒いです。

前回の記事に、最高気温が0℃前後、なんて書きましたが、それどころじゃない寒さ。

終末に降った雪が解けずに残ってますが、天気は良いので日中にはお日さまが現れいい感じ。

今回はシベリアからやってきた寒波だそうです。

寒波と呼ぶには条件があって、5日以上最高気温も氷点下になること、あるいは3日以上-10℃が続くこと、だそう。

ホントにこんな寒さは久しぶり。

学校のカーニヴァル休暇は来週から、暖房が壊れちゃったある小学校の子供たちが、ヴァカンス前の1週間はルーヴァン大学のオーディトリウムを使わせてもらって授業をやることになり、子どもたちがいっつもの教室とは違うんではしゃいでいる様子をニュースで見ました。

 

私は滑って転ぶのが怖いので籠ってます。9月に膝をケガしたトラウマであります。

うちにいるんで寒さを体感しているわけではないのです。

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こういう寒さのときは野宿者さんたちに凍死の危険があるので、いつもそれを避けるための活動をする人や、公共のスペースの提供があります。

でもどうしてもそういう場所に行こうとしない人がいる。

そういうケースでは、少なくとも毛布や温かい食べ物が供給されます。

野宿している人を見かけたら、連絡するようにと連絡先も広報されます。

ブリュッセルだけで野宿者さんは4400人いるそうです。

 

先日ニュースで、高齢の受刑者に対応したプリズンの話をしていました。

高齢受刑者は若い受刑者と一緒にいるのが難しいのと、部屋も2段ベッドだったりと動きの面からも困難がでてくるのだそう。
そんな中、サンチュベールにある刑務所は、高齢の受刑者のために最適化したものとなっていて、すごく快適そうでした。
(全てのプリズンでこういう対応をしているわけではない、という注釈付きでしたが)
↓ に貼り付けたニュース、日本では見ることができないと想像しますが、このリンクのフォトに見える70代の受刑者さん、クロスワードパズルを自分でつくるのが趣味。
80代の受刑者さんもインタビューされてましたが、満足そうでした。
「閉じ込められてる」という事実以外、コロナ禍の中の私のひきこもり生活と何もかわらないなあ、と思ったのであります。

www.rtbf.be

しばらく前にFB上で見つけた4軸テスト、おもしろそうなのでやってみました。

その結果が ↓ なんですが、政治軸で見ると超左翼なんでビックリ。

ベルギー社会で共有している価値観だとこうなる、ってことなんでしょうが、その分析が米国的だなあ、と思っちゃいました。

やはり大昔観たアメリカ映画で、たしかスパイものか何か、他のことは何も覚えていないんだけど、唯一記憶にあるのが、

「米国から見たらヨーロッパの国は全部社会主義国家だ」

というセリフ、それを思い出しちゃった。

この価値観はコミュニズムとかじゃなくて「人権という発想」から来てるんだけどね。

www.idrlabs.com

 

 

さて、ようやくベーシックインカムに関する話し合いが本格化しそうです。

19時半のニュースの後に、Questions en prime というコーナーがあり、これまでずっとコロナ関係の話を専門家を招いてやってたんですが、一昨日は、コロナの話ばかりじゃなんだから、というんで、ベーシックインカムのお話でした。
興味深かったです。
 
人の活動は、1.お金を稼ぐためのジョブ 2.身近なものへのもの(子供の教育など)3.自分が自分のためにやりたいこと の3つ。
最低限の生活が保障されれば、誰でも自身がやりたいと思うことを怖がらずにできる、
それが最も重要なベーシックインカムの意味、特に若い人にとって意味がある、と 
向かって左のバーニーサンダースみたいな方が強調されていました。
 
右にいる若い経済学者さんはニュートラルな立場っぽい。
以前から盛んに反対しているのが労組なんだけど、労組の人が反対意見の代表としてオンライン参加。
 
コロナ禍の中、政府は補償金という形でよく似たことが実現できたじゃないか、と、
バーニーサンダース曰く。
 
実は私もずっとそう思っていて、そういえば、夏だったか、ピケティのインタビューを視聴したんだけど、彼もそこで、
「これ以上の公共の援助はムリだムリだとずっと言ってたけど、コロナ禍に突入したらパッとそれができたじゃないか」
と言ってました。
 
若い方の学者さんはこのシステムが近いうちに実現できるかについては懐疑的。
バーニーの方はオプティミスト
今はコロナ禍抜きで考えても、高等教育を受けてもプレカリテに苦しむ若者が多い、
その解決法としてベーシックインカムがとても有効だと信じている感じが伝わってきました。
 
この番組では視聴者の質問にオンタイムで答えるようになっているんですが、年金そのままで上乗せされるの?という年金生活の方の答えにも、そのとおり、と。
このバーニーが「もし実現したら、自分が既にもらっている年金で年寄りの私は十分だから、過剰な分は全て若者のために還元する」と強く言ってました。
心から「未来のため」と考えておられるんだと思う。
 
ここでは金額として750ユーロという前提でした。

www.rtbf.beこれはメモしておかねば、と思ったので、今日は他にもするべきことがあって気が急くのだけど更新したのであります。

 

 

それと、後でこれ ↓ を読む。

maga9.jp