ここに備忘のために記しておいたことが、最近実際にメモとして役に立ち、やはり「へえええ」と思ったことはもうちょっとまめに残しておこうかな、と思ったので今日も更新。
って、たまたまここに記したことを覚えていたから役に立ったのであって、記したことすら忘れることもあるので、ま、書かないよりはマシ、ということで…。
昔は記憶力だけは自慢だったんですけどねえ…、今は昔、であります。
昨日しっかり覚えたフランス語の単語が lèse-majesté レーズマジェステ。
不敬という意味で、その罪はベルギーにはまだ存在しているのよ、という話。
スペインにもまだ存在していて、最近ひとりのラッパーが王家を侮辱したというんで9か月の実刑判決となり、そのことへの反対デモが起こったりしているし、タイでの王様に対する不敬罪で40年の禁固刑になった市民を守ろうとするデモも話題になっているけど、実は他人ごとではないのだ、とニュースで話されていました。
ベルギーでは適用されることがないので忘れられている法律とはいえ、6か月から3年の禁固刑と記されているのだそう。
一番最近の例では、1990年に、当時のボードワン国王に「もう王家の時代は終わったのではないか」という手紙を送った人がいて、その手紙が、王に当てた個人的書簡であったにもかかわらずナミュールの検事の手に渡ったことで大きな騒ぎになったのだそうです。
その時はメディアが大きく取り上げたことが検事側へのプレッシャーとなり、裁判になることはまぬがれたそうですが。
市民の分断を煽るようなことばかりするフランダースの第1党NV-Aは、反王制の立場ですが、彼らはこの不敬罪の廃止を諦めていません。
NV-Aは好きじゃないけど、たしかに不敬罪は廃止していいよね、と思いました。
広報活動の手伝いふたつ。
本の宣伝と311追悼イヴェントです。
後者に関しては、もう2日前に、宣伝してね、と頼まれていたのにモタモタしてました。
今日中ならフランス人クリスティーヌ・ブティエ監督の「地理学者と島」という映画が、無料で観られます。
障害者の完全なる社会参加の権利が、憲法に記される、というニュース。
2~3年前、日本からいらっしゃったクライエントさんが古い紙幣のコレクションをされていて、ブリュッセルの証券取引所の横にある古銭商に案内しました。
そこでベルガ紙幣というものを初めて見て、「何これ?」と訊ねたところ、ベルギーフランと同時に、一時期ベルガというマネーが使われていたのだと教えてもらいました。
全然知らなかったんで「へええええええ」と思い、そのベルガ紙幣は私も買っちゃおうと思いました。
結局案内した方がいろいろ購入されたので、お店の人が「これ、あげるよ」と私はオマケでもらっちゃいました。
昨日友人と電話でそういう話に及び、「見たい!」というのでフォトにして送ったんですが、ここにも貼っておこう。
1926年~1946年まで存在したマネーです。
片面がフランス語で、もう片面がオランダ語。
今気づいたけど、PCの周りが散らかっていますね…。
上のフォト、散らかっているのは、大学の文学の講義を聴いた直後だからです。
普通はもう少しマシです。笑
美術史の講義は、第1章がカラッチ、今は第2章でカラヴァッジョの話ですが、おもしろいです。
カラヴァッジョは大好きだし。
私のはてなのアイコンもカラヴァッジョの聖マタイ。
この絵はマタイを文盲の肉体労働者として描いたので注文主が拒否したんですが、ベルリンの空襲で焼け、今は私がアイコンに使ってるフォトしか存在しません。
「実は燃えていなかった!」なんて、どこかからひょっこり出てきたりした嬉しいんだけど…。
ローマのサン・ルイフランス教会のコンタレッリ礼拝堂、この作品が彼の宗教画デビュー、当時のまま置かれているそうだし、コロナ禍が落ち着いたら観に行きたいなあ…。
ここの聖マタイが上述の拒否後描き直したもの。
しばらく前に難しすぎてショックを受けたと書いた文学の講義も、難しさはびくとも動かないとはいえ、やはりものすごくおもしろい。
ただねえ、やはり基礎の知識が足らないんですよねえ…。これ致命的。
今は聖アウグスチヌスの告白の17世紀仏語訳を読んでるんですが、ちゃんとこういう古典を読んでないといけないのに、読んでない、既にツンドク本が山になっているというのに、更に自分に課すのは現実的じゃないし…。
ものを知らないというのは、本当に悲しいことです。
せめて mourir moins bête バカぶりを少しでも減らしていくしかありません。
もうあんまり頑張りたくはないんですよねえ…。