今日もちょいとメモ。
まず前回メモしておこうと思って忘れていたこと。
5月5日がナポレオンの命日で、今年は200年ということもあって、TVでもラジオでも新しく出る本でも、しばらく前から今でも「ナポレオン」をよく見かけます。
ドキュメンタリーも何本か視聴しましたが、ラジオで「ナポレオンと現在の私たちの生活のスタイル」ってのを聴いて、へええっと思ったことがいくつかあったんだけど、そのうちのひとつが「ジェンナーが開発した種痘を最初に接種したのがナポレオンの息子だった」という話でした。
この子は結局結核で亡くなったそうですが。
これを聞いて、ナポレオンって新しいことに抵抗のない人だったんだなあ、と再確認した次第。
今でも例えばブルージュの市庁舎の横には掲示板が残っているんですが、それって「結婚告知板」のなごりなんです。
これから結婚するという人は、その2週間前だったか3週間前だったか、結婚することを告知しないといけなかった。
その義務は2000年まで残っていたそうですが、そういう決まりを作ったのはナポレオンです。
ナポレオン以前は重婚なんて珍しいことではなかったんですね。
おもしろいなあ…、と思う。
ナポレオン、大好きという人と大嫌いという人がいると思うけど、いずれにしろ彼の登場でヨーロッパが大きく変化したのは間違いないですもんね。
ついでにちょいとジェンナーについて調べたら、彼は種痘法の特許をとることはしなかったそうです。
特許をとるとワクチンが高価なものになり、多くの人々に行き届かないと考えたから。
昨日は王立美術館にアレシャンスキー展とアボリジニー展を観に行ってきました。
展覧会を観るだけじゃなくて歩くことも目的です。
(単なる散歩とかジョギングとか苦手で、何らかの目的・用事がないと出かけることができないのである)
美術館への往復、近道したり寄り道したり回り道したり、4時間歩きました。
イースターのバカンスの最中に出かけたら、人が多かったので諦めて見ないまま退散しちゃった展覧会、今回は予想どおり平日なんでほとんど人がいなくて快適でした。
私は入場料を払わないので、このタイヘンな時期、せめてもの応援のつもりで、いつも少しショップで買い物をするんですが、今回はけっこうフンパツして本を3冊購入。笑
いずれもアレシャンスキーのイラストで、レオン=ポール・ファルグのAstrologie poétique、ロジェ・カイヨワの La lumière des songes、アルフレッド・ジャリの UBU Roi です。
それぞれ 829冊、500冊、333冊の限定版で、とても美しいものです。
満足。
本って所有の欲望を起こさせますよね。(最近すっかり読まなくなっているくせに…)
そういえば、先日うちに長女と次女が訪ねてきた時、友達の誕生日に本を贈ろうと本屋に行ったら、自分の欲しい本もいっぱいでつい…、と何冊も抱えていました。
「所有の欲望」の対象が、貴金属とかじゃなくて本でよかったねえ、と笑ったことでした。
美術館に行く途中、エグモン宮のそばを通ったら、コロナ対策の会議が開かれていたので、ポリスやジャーナリストがけっこういっぱいいました。
帰路は、前回うっかり調べずに行ったばかりに知らなかったジャン・ダルデンヌ通り(マルクスが暮らしたとおり)のつまずきの石を見に立ち寄り、そこの通りから2本目のコンコルド通りにも1枚あることも知ったので、それも見てきました。
ふたりともレジスタント活動で捕まり処刑された人。
このフォトは後者のものですが、まだ19歳です。
捕らえられてひと月も経たないうちに絞首刑…。
Pendu という短い言葉に、たいへんな残酷さを感じました。
上述したように、昨日は午前中に政府のコロナ対策会議が開かれました。
6月9日からレストランやカフェがテラスだけじゃなくて店内でも営業がOKになるなど、7月、8月と段階的に規制が緩められ、9月にはかなり以前の自由が戻ってくる、ということになりました。
今回は文化イヴェントにも話が及び、7月30日から屋外の5000人規模のフェスティバルもOKとなりそうです。
ベルギーは夏の音楽フェスティバルの数は欧州で一番じゃないかな。
今年も断念しているフェスティバルもありますが、トゥモローランドが意欲を示してましたよ。
この緩和に最もこだわったのがフランダースなのは、この辺にも理由があると思います。
この決定については、健康担当相が「もっと慎重にやるべきだ」とかなり反対したそうですが、最終的に慎重論は受け入れてもらえず、彼は怒って記者会見にも出ませんでした。
この方、医療現場の大変さを見て涙さえ浮かべていましたしね…。
ということで、今日のメモでした。