今日10月10日ブリュッセルでは、COP26に3週間先立ち、およそ80の市民団体が呼びかけた「気候のためのデモ」が行われます。
20000人くらい集まるだろう、とのこと。
最低気温はずいぶん低くなりましたが(今午前11時くらいですが、外の気温は8℃)、天気がいいので日中は15℃くらいにはなるでしょうから、予想通りたくさん人が集まることでしょう。
私はといえば、怠惰ゆえに行かないと思いますが。
週に3回、それもたった2時間の講義を聴きに行くだけなのに、ウィークエンドが楽しみになってしまっている…。
つくづく「もう社会復帰はムリかも」と思わないではいられません。
自分の中の最大の願望は、「その日その日を楽しく心穏やかにクリアしていくこと」なので、それでいいんじゃない?と思いつつも、心の中で罪悪感も少し感じたり…。
今ちょっとCOP26を検索したら、
「COP26」や「パリ協定」とは 脱炭素社会実現に向けた世界の動きを解説:社会イノベーション:日立
↑ の記事に、「イギリスのグラスゴーで開催」と書いてあるのを見て、「イギリスじゃなくてスコットランドでしょ」と思ったんですが、日本語でイギリスっていう時は、イングランドだけじゃなくてUnited Kingdom全体を指すんですよね。
私自身、Brexitの話をするときは、ひとまとめに「英国」なんて言ってるくせに、「イギリスのグラスゴー」ってのに「えっ」と思ったのは何故なんだろ。
木曜日、朝8時からの講義を受けるために家を出るとき、まだこんなに暗いです。
この日は、前日の雨で空気もきれいに洗われ、すごく美しかった。
電停でトラムを待っている時、飛行機雲を確認。笑
今のところ、講義が始まる頃はずいぶん明るくなる。
図書館の建物です。
金曜日、仏語史の講義はこの古い建物で行われます。
スタチューは、自由大学の創設者のひとりで最初の学長だったピエール=テオドール・ヴェルハーゲン Pierre-ThéodpreVerhaegen。
創設に関わったのは皆フリ―メーソンのメンバーだったそうです。
自由大学の「自由」は権力(ここでは特に教会権力)から自由なエスプリ。
建国したばかりのベルギーで建国後即創設された(1834年)わけですが、いろんな周辺諸国からの亡命者たちも、ここで教鞭を取りました。
毎年11月20日が大学創設の記念日で、Saint-Verhaegen祭という学生たちのお祭りが行われます。
フォトに写る建物は校舎Aですが、ここの建物に入るときに私がくぐる扉の上の石には「法学部」と彫られています。
仏語史の今週の講義では、同じ「仏語」でも、誰でもそのコンテクストによっていろいろ使い分けているわけで、ある人物を例にその人が使う仏語を分析していくと…、ってのを見ていったんですが、仏語って話し手が男性か女性かで変化する言語じゃないんです。
私はアジアの日本語以外の言語を知らないんで、「アジアの言語は…」とまとめて言うことはできませんが、少なくとも日本語は、話し手が男性か女性かによって変化しますよね。
「私」を表す言葉もいっぱいあるし。
敬語も上下関係に縛られたキマリがあってかなりややこしい。
こういう言語の特性が社会や個人のあり方に及ぼす影響ってのも、かなり興味深いなあ、などとあらためて思ったりしました。
言葉と言えば、最近見たアニメの中で、「(祝福でもあり同時に呪いでもある)言葉は時とともに熟すが色を失うものだ」というのがありました。
ほおおっと思いました。
こういうアニメの原作って、まだ30歳になるかならないかのマンガ家さんによるものですが、こういう風に「すごいなあ」と思っちゃうことがよくあります。
アニメといえば、しばらく前から気になっているマンガに「ブルーピリオド」というのがあり、アニメになるというんで「観たいな」と思っていたところ、Netflixで毎週土曜日に配信されます。
昨日第1話を視聴しました。
Netflixではシーズンごとにまとめて配信されるのが普通で、まとめて視聴した後、次のシーズンまでものすごく待たないといけないのが、せっかちな私にはすごく辛い。笑
(たとえばキングダム、歴史と冒険と闘いという少年マンガの王道みたいなこのアニメ、おもしろくて好きなんだけど、第2シーズンを終えたところでまた待たねばならず、あああ…と思っていたらば、メキシコのネット友人から教えてもらったサイトで、第3シーズンがほぼオンタイムで視聴できるんで喜んだことでした。)
というわけで、ブルーピリオドに関しては私にとってはめでたいことです。
もう日本のものは、マンガとアニメ以外ほとんど興味をそそられなくなってしまった。
あれだけちゃんと聴いていた荻上チキさんのラジオ番組も、毎月会費を支払ってでも視聴し続けてきたビデオニュースドットコムも、日本の政治に関する話だってだけで、もう聞く気持ちにならない。
ビデオニュースに関しては、神保さんたちが頑張っているんで、会費は少額とはいえ寄付の気持ちで払い続けていますが。
それに、普遍的なテーマに及ぶお話もあると期待してますしね。
そういえば昨日だったか、国連の人権委員会において、清潔で健康的で持続可能な環境への人権についての投票が行われ、賛成43,反対0,棄権4(中国、ロシア、インド、日本)、ってのをニュース記事で見かけ、あらま…と思いましたわ。
https://twitter.com/JohnHKnox/status/1446463682007928850?s=20
さて、ここ数日のニュースなどのメモ。
ブリュッセルで場所によってはサニタリー・パスが義務になるっていうの、10月1日からのはずだったんですが、法的整備が間に合わず、結局この15日からになります。
その内容はけっこうややこしそうですが、私について言えば、すでにプリントアウトしていつも持ち歩いているんで特に何も変化なし、であります。
あと、あらま、と思ったニュースの一つにPolexitってのがありました。
ポーランドの裁判所で「ポーランドの法はEUの法に優先する」って判決が出たそうで、ポーランドとEUの離婚の第一歩か、というニュース。
ポーランドも、ハンガリーやスロヴェニア同様、その極端に保守的な政権に対する懸念はずっと話題になっていましたけど、離別が具体化した、ってことのようです。
ポーランド市民の80%はプロEUなんだそうですけど、今後どういうことなるかしら。
PS この日のデモ、参加者は主催者側によると5万、ポリスによると2万5千、だった。
PS2 今週金曜日、メルケルさんはブリュッセル。王様がラーケン宮でのお食事に招待したそうで、勲章も贈られるそうです。