今日も灰色。
明日は晴れるらしい。
日曜日はまた灰色だけど、それを過ぎるとよいお天気になります、と天気予報は言ってました。
昨日は「手のクリニック」に行ってきました。
もうずいぶん前から、左手の親指間接に小さな腫瘍みたいのが現れていたんですが、見るからに良性って感じだったんで気にしていなかったんです。
でもちょっと大きくなってきた気がしたんで、去年暮れに「恒例の年に1回のコントロール」で病院に行った際にその医者にちょっと相談、非常に評価の高いこのクリニックに行くことを勧められました。
もともとはEU地区の病院内にあり、昔から「もし指がちょん切れたら、その指持ってすぐそこへ行け」という噂を聞いたことがあるくらい、手の手術に定評のあるところ。
そのセクションがそこの病院から離れて独立したのだと、そのとき教えてもらったのでした。
それで、どんなところか好奇心も手伝い、さっそくネットで予約を入れておいたのでした。
独立した今もEU地区。
予想に反せず「良性の腫瘍」、急がなくてもいいけど取りましょ、ということになり、カンタンな手術をすることになりました。
痛いのはイヤだけど仕方ない。
日程をあれこれ悩む必要もない、というか、わかってることはさっさと決めてしまいたいので、手術日も来月とその場で決めてきました。
病院から離れてクリニックとして独立したんですね、と言うと、病院の組織が変わって、その方針がなるべく多くの患者をまわしていくこと、一人の患者の診察に、30分かけられなくなりやっていられなかったので、同僚の医者たちとそろって離れた、ということでした。
私のガン専門医も、同様の理由で何年か前に勤務していた病院を離れました。
設備も整っていて、検査のために別の予約を入れる必要もなく、そこですぐ済ませることができましたし、データについても、オンラインで私がかかっている他の医者たちと一瞬でシェアしてくれました。
2週間前から機能しているというサイトをこの医者から教えてもらったので、うちに戻ってIDカードでアクセスすると、私も必要なデータがゲットできました。
コロナ禍の影響もあると思うんだけど、デジタル化のスピードが半端なくなりましたよね。
最近は健保組合に届けを出す必要もなく、支払った時点でデータがオンラインで送信されるので、何もしなくとも4日以内に払い戻しが銀行に振り込まれます。
さて、タイトルのモーツァルト。
先月聴講しコンフェランス「ベルギーにおけるモーツァルト」について、ここに記すのを忘れていたので。
arteのサイトで映画「アマデウス」を視聴できることを発見、コンフェランス以来、また観たいなあ、と思っていたところだったんで嬉しかったんですが、それで、ああ、そういえば、とここにメモしておこうと。
どのような経緯で、現在のベルギーのどこで、何を演奏したのか、そういったことを知るのが目的でした。
ミュンヘンやウィーンで、時の統治者や各国大使たちの前で子供に演奏させることでコネをゲットしたモーツァルト父は、ロレンツ・ハゲンナウアーという出資者も得て念願の欧州演奏旅行に家族で出発します。
Hagenauer, Johann Lorenz (1712-1792) | Mozart & Material Culture
スタートが1763年7月でザルツブルグに戻るのが1766年11月、モーツァルトは10歳になっていました。
現ベルギーの都市では、往路リエージュ、ルーヴァン、ブリュッセルで演奏、ブリュッセルからモンスを通ってパリへ、それからロンドンへ。
ロンドンからの帰路、ゲント、アントワープで演奏しています。
旅先からハゲンナウアーに書き送った手紙には、教会の建築の豪華さ、所有する絵画、夜でも明るい、運河のすばらしさ、などなど、都市の豊さに驚いたことが記されているそうです。
当時、ブリュッセルのサン・ミシェル教会(現大聖堂)にはルーベンスの絵があったことを初めて知りました。
演奏した楽器はチェンバロです。
チェンバロって、当時のハイソの人々に最も人気の高い楽器だったのだそうです。
演奏した曲は全て幼いモーツァルトが作曲したもの。
姉と彼、ふたりの天才ぶりや、父親の有能マネージャーぶり、それに当時の各国の統治者の様子、などなど、おもしろい講演でした。
ロンドンでオペラを鑑賞した幼いモーツアルトがオペラ作曲を目指し始めることや、ロンドンではオペラ大好きなヨハンセバスチアンバッハの息子に会ったことや、1781年からフリーランスになった彼、当時お金持ちがパトロンになってくれるのが普通だった中、それはものすごく例外的だったこと、フランス王ルイ15世は父王とは異なり、音楽に全く興味なかったこと、他、いろんなエピソードも聴いたし、詳しく書き始めるときりがないのでこのへんで…。
今朝読んで、へえええっと思ったニュース。
Jeff Bezos のバカでかいヨットが通るには、橋が低すぎる、どうなるの?という話。
ロッテルダムの市長さん、モロッコ人なんだというのもこのニュースで初めて知った。
今、麻薬密輸対策でコロンビアに行ってる、というのも知らなかった。