前回更新してから1週間以上経ったので、というだけの理由で今日は更新。
週に1回くらいしか顔を出してくれなかったお日さまが、最近はもう少したくさん現れてくれます。
月曜日の空。
この日は自分の影を久々に見たのである。
14時半ころ。
足が真の姿より少し(笑)長い、お日さまの低さがわかります。
冬のバカンスと学生たちのテストを終了、大学の後期の講義もスタート。
前期から続く芸術史概論の後半と、後期に取ってた美術史の講義とのふたつ、のはずなんだけど、1月に発表された時間割を見るとこの二つが全く同じ時間、どちらか一つを選ぶことになっちゃいました。
後者は前年度にも取った先生のもので、シラバスを見るとそれと重なる部分もあるし、とにかく試しに概論を聴いてみようと思いました。
で、けっこうおもしろかったんで、このまま概論を聴くことにします。
ルネサンス期から21世紀まで見ていきます。
今回はパースペクティヴについての話でした。
こういう話を聴き、いろんな作品を見ていつも思うんだけど、古代ギリシャ時代だろうと21世紀だろうと、芸術自体のすばらしさやその出来栄えには何の差もないですよね。
一見拙いと見える昔の作品も、別に技術的に拙いというわけではなく、それがその時点の「リアル」であったというだけ。
たとえば「パースペクティヴ」についても、技法自体は古くからちゃんと存在しているけど、それが体系化され言葉にされたのがいつなのか、というだけの話。
うまく言えないけど、思考・思想の進歩のみがホントの人類の進歩で、テクノロジーの進歩は個々の能力差を縮めてくれるから、アクセスをデモクラティックにしてはくれるけど、そのぶん思想や思考を後退させるリスクもあるんだろうなあ、なんて思いながら聴講したことでした。
2か月ぶりの自由大学。
講義の始まる8時より少し前。
夜明けもずいぶん早くなってきました。
以前は欠かさず視聴していたビデオニュースドットコムのマル激、ここんとこ自分の出身国のニュースは不快なだけなので、知りたいとは全く思わなくなって全然聞いていなかったんだけど、先週のはおもしろそうと思い視聴。
期待どおりものすごくおもしろかったです。
だいたい、最近ときどき見かけるこのメタバースって言葉の意味さえ知らなかった私です。
メタバースってまだ定義もはっきりしているわけではなく、そのモトはメタ+ユニバースで、ここでいうメタはオータナティヴとほぼ同義、「もう一つの世界」ってくらいの意味らしいです。
今のヴァーチャルリアリティって、ご飯食べたり仕事しないといけないときとかいったん離れないといけないけど、メタバースだと、いわゆるリアリティと重なる部分も出てきて、最終的には、ご飯を食べることだってそこで、仕事だってそこで、そのうち可能になるかもしれない。
そうなると、今あるリアリティの世界で生きづらさを感じている人でも、そこでは生きていける、と。
いわゆるゲームの分野、世界でシェアを多く占める日本の企業がほとんどなくなってきてる今、そこだけは強いってのも興味深い。
貼り付けたビデオを視聴して、生きづらいと思っている人が多ければ多いほど、あるいは今のリアルに何も期待しようと思ってない人が多いほど、この分野に強いのかなあ、なんて思ったことでした。
自分の変えられない属性、人種・容姿・年齢などなど、それに左右されない世界で生きたい、という願望がかなうのかも、と。
オバサンが果たしてちゃんと理解できたかは疑わしいものの、とても興味をひかれたことでした。
ナチに没収された後いろんな経路で王立美術館所蔵となっていた作品が、80年ぶりに本来の持ち主の子孫の手に戻った、というニュース。
以前ここに貼った(でももう時間切れで視聴できない)ドキュメンタリーで知りましたが、ベルギーってこの件に関してはけっこう遅れていて、盗品に関わる刑事さんも一人しかいなかった。
ひと月くらい前か、この刑事さんも年金生活に突入。
今は担当するひとがいないはずです。
昨日は3女クンが仕事帰りにうちに立ち寄ったんですが、なんでそうなったかは忘れたけど、the voice というTV番組の話になりました。
歌手になりたい人が登場、それを聴いて よし と思った4人のミュージシャンのひとりがコーチにつき、勝ち進んでプロへの道へつながる、ってもの。
(この番組、他の国も同じように作ってるんですが、オランダではそのコーチの歌手候補へのセクハラが明るみに出て、今放送中止になってるようです)
ヒマ人の私は去年くらいから視聴していて、いまその第10シーズンが毎週火曜日、夕方のニュースの後に放送されています。
けっこうおもしろい。笑
そしたら3女クンが、「何年か前に、シャルロット・ブロニョンの妹がそれで1等賞だったのよ。歌手にはならず今法学部の学生だけど。」と、しかも応援のために会場に家族が来ていて映ってるというんで「あらまあ、それはおもしろい」と動画を検索。
ものすごい田舎の農家の隅に暮らしていた頃、幼稚園・小学校が一体化していて、小学校も複式、その校長先生が話題の子たちの祖母、お母さんは幼稚園部の先生で、3女くんの担任でもありました。
ど田舎なんで、町の人はみんな知り合い、校長先生のファミリーは町の名士、みたいな、そんな感じです。
ああ、ほんとだあ、マリー=ノエル(幼稚園の先生)だ、シャルロットだ、大きくなったああ、と嬉しかったんでそのビデオを貼り付けちゃう。
歌、うまいです。
楽器ができる人たちも羨ましいけど、歌のうまい人たちもものすごく羨ましい。
どれだけまわりを喜ばすことができるだろう、と。