昨日の夕方、無料文化イヴェントに参加してきたので、それで知ったことを忘れないうちにメモしておく。
ブリュッセル旧市街、グランプラスを中心に見て市庁舎側は、サン-ジャック地区と呼ばれています。
小便小僧もこの地区にいますし、ブリュッセル議会やゲイフレンドリー地区もここ、感じのいいカフェやお店もいっぱいです。
去年の9月、文化遺産の日の行事についてこのブログに記しましたが、そのときアップしたフォト ↓ もこの地区。
この地区の行事については、メールで知らせてもらう設定にしているので、今回はそれで知ったイヴェントです。
昔の駅馬車の発着場所だった建物の修復が終了したので、通常は公開されない場所だけど例外的に見学できます、というものでした。
ミーハーな私は、「通常は入ることができない場所に入れる」ってのが大好きなので参加したのでした。
行ってみて初めて知ったのが、この建物はブリュッセル議会の一部だ、ということ。
そういうわけで、集合場所は議会の建物のエントランスホール。
30名ほど参加してました。
その修復された建物に行くために、階段を上り、
公的なパーティなどが開かれる鏡の間を通り、
記者会見等が開かれるサロンを通り、
食堂を通り、
17世紀のブリュッセル製のタピストリーのある大使の間を通っていきます。
食堂の窓から外を見ると、昔のメインの出入り口と、馬車がここから入り停まってましたという中庭が見えます。
修復された部分は昔の厩舎だったところ。
最も古い部分がそのまま見えるのは、見えるようにしてあるレンガ部分の一部と、ピエール・ブルーという高価な石で作られたアーチのみです。
ブリュッセル旧市街は、1695年にスペイン王の座の正当性を主張したルイ14世の軍に攻撃され破壊されました。
でも経済的にも精神的にもリッチだったので、あっという間に復興。
ですから ↑ のフォトの古い部分は1695年のものです。
ここから、パリ、リール、アントワープ、アムステルダム、アーヘン、ケルンなどへ向かって、乗合馬車が出発していたわけです。
この場所には全ての郵便物も集められ運ばれていった。
その様子が脳内で勝手に再生されてしまうのである。
鉄道が敷かれ発達することで、こういうシステムは不要となり、廃墟になってしまった、ということでした。
1ユーロという象徴的な値段でブリュッセル議会が購入、3年かけて修復されたのでした。
議会舞台裏のオフィスとして使われ始めています。