少し前にFBで拾ってアップしたDotothea Lange によるママと子供のフォト ↓ 。
何か不満なことがあったのか、男の子はふてくされています。
ほっぺたをツンツンしたくなるくらい可愛らしいですが、加えて、きちんと紳士の恰好をしているところもなんともいえず可愛い。
以前、子供言葉というものがなく子どもも大人と同様の話し方をすると書きましたが、服装も同様です。
昨日arteのサイトを見ていたら、ちょうどDorothea Langeについてのドキュメンタリーがアップされていて、このタイミングだし、これは「視聴しなさい」という神さまのメッセージだろうと(笑)、さっき視聴しました。
とてもよかった。
今の時間は私のアニメ鑑賞タイムなんですが、せっかく観たので忘れないうちにここにメモしておきます。
arteのサイトで見られるのは9月末までですが、arteはYOUTUBEにもアカウントがあるし、そこなら日本でも見られるかもしれません。
全編英語なんで、仏語がわからなくとも大丈夫だし、彼女の作品をたくさん見ることができます。
「怒りの葡萄」の時代の人々。
彼女の作品で最もよく知られているのは、1936年の赤ん坊を抱えふたりの子供と一緒に途方に暮れた様子で撮影された母親のものだと思います。
どうもコピーライトの関係か、勝手にアップロードできないみたいですが、ここ ↓ で見ることができます。
1930年代に吹き荒れたダストボウルで家も土地も捨てて移動する農民たち。
彼女は水害に遭った土地でテント生活をしていた人々の近くを通ったとき、立ち寄りこの写真を撮りました。
経済恐慌に加えてダストボウルという災害、このドキュメンタリーの副題は、l'époque de la grande dépression です。
なんだか今の時代に似てますよね。
人の営みによって引き起こされる災厄の数々、そしてそれをごまかすためなのか、戦争が始まってしまう。
彼女はニュージャージーのホーボーケン生まれ。
ホーボーケンというのは、アントワープのすぐそばの町の名前です。
日本で知らない人がいない(ベルギーでこの話を知っている人はほとんどいませんが…)「フランダースの犬」のネロくんは、おそらくこの町に住んでいたという設定だろうと言われています。
Langeという苗字もオランダ語っぽいし、フランダースあたりがオリジンなのかな?と思いましたが、Wikiで読む限りそうでもないみたいでした。
撮影するとき、自分は誰か、何故ここにいるのか、常に問うている、と言ってました。
メモついでに、今日の話題。
ボリス・ジョンソンがようやく辞任するようですね。