これからまた暑くなるそうです。
今週は30℃を超えることはなさそうですが、来週は35℃を超える日があるらしい。
去年の前代未聞という規模の水害からまる1年。
今年の夏はまた猛暑が予想されており、その暑さ自体と、その後来る大雨でまた被害が出るのではないかということと、その両方に不安を感じている人が多いと、さっき昼のニュースで言ってました。
昨日はレース&モード・ミュージアムに、子供服の200年展を観に行ってきました。
子供言葉というものがないと同様に、子どもたちもオトナと同じ服装をする、みたいなことをこのブログに書いたすぐ後、ニュースでこの展覧会を紹介していて、おお、このタイミングで、と思ったので。
昨日も午後は気温が高くなりそうだったんで、まだ涼しい昼前に出かけてきました。
このミュージアムはグランプラスのすぐそば、有名なアミーゴ・ホテルの目と鼻の先です。
一昨日の夜、ブリュッセルでローリング・ストーンズのコンサートがあり、ニュースでアミーゴ・ホテルに彼らがいるところを見せていたんで、午前中ならまだ彼らがいてバッタリ会えるのではないか、というミーハーな期待もあったのだった。笑
ミュージアムに入る前にホテルに寄りました。
私は仕事がらこのホテルにはよく行くので、ホテルマンの殆どが顔なじみです。
「まだいる?」と聞いたら、「泊まらなかったよ」とのこと。
コンサート前に休息に利用しただけだったみたいです。
ニュースでチラッとコンサートの様子を見ましたが、ミック・ジャガーってもう70代後半だというのに、跳んだり跳ねたりしてましたよ。
ずっと以前、彼はドラッグなど健康に悪そうなことは一切しない、という話を聞いたことがあります。
なるほど、と思ってしまった。
彼らのコンサートは毎回チケット即完売ですが、今回は少しだけ落ちたようなことを言ってました。
チャーリー・ワッツが亡くなったからだろうとのことでした。
さて、ミュージアム。
ここもミュージアムパスが使えるので入場フリーでした。
(ミュージアムパス、ホントにありがたい。)
www.fashionandlacemuseum.brussels
いろんな危機の中でも、子供服業界は多様性に充ちた商品を打ち出し、その発展は止まることを知らないそうで、それが今回の展覧会につながったのだそうです。
まず1800年代から1900年代初頭のモード。
親は我が子の服装に、その価値観・好み、子どもの将来への希望を託し、子どもの姿はオトナのミニチュアになった。
その服装は、版画や広告として広まった、とのこと。
1800年。麻です。
4代めの王様、レオポルド3世が子供だったときの服。
裕福な家庭の、洗礼やコムニオンといった特別なイヴェントのための服は豪華で、しかもセンチメンタルな価値が加わりとても大切に保管されていたので、こうやってミュージアムで展示できる、と記してありました。
貧しい家庭ではボロボロになるまで着つぶすでしょうから、残りませんよね。
洗礼のときのもの。
日本だったら宮参りってとこかな。
男の子のコムニオンと女の子のコムニオン
女の子のコムニオンの服を見ると、ヴィクトール・エリセの「エル・スール」を思い出す私です。
日曜日、教会でのミサ用の服。
1900年から現在までのいろいろ。
貧しい家庭でも、この日は子供に一番上等の服を着せたそうです。
今どき日曜日に教会に行く家庭はほとんどないと思うけど。
1900年代前半の流行、ナショナリズムから生まれた海兵の服装。
英国のヴィクトリア女王が自分の子供たちに着せたのが始まりだそうな。
もっとフォトは撮ったのだけど、フォトアップの限界かもしれないので、うーんとはしょって、「へええ」と思った現代のものをふたつ貼り付けます。
衣料業界って、その製造過程での汚染もよく批判されるところ、それと今流行りの「何も捨てない・ゴミをださない」という消費者のあり方、そういうものに応える子供服が最近は作られているわけです。
これ ↓ は、生後すぐから3歳まで着れるという服。
2017年に宇宙飛行エンジニアが創設した子供服メーカーのもので、生地にはプリーツがかけてあり伸びる、しかもその材質はものすごい耐久性を持つ、製造過程でもCO2の排出に気を使っている、だそうです。
リサイクル布のみを使った子供服。
このブリュッセルのメーカーは、注文に応じて作るので全部一点もの。
今朝3年ぶりに見て、やっぱりものすごくカッコイイと思った、マルセル・デュシャンの動画を貼ってオシマイにする。
アタリマエと思い込んでいるモノゴト・思い込ませられているモノゴトを壊してしまいたいんだろうな。
この方の内から湧き上がってくるものが、ホントにカッコイイと思う。