アントワープ王立美術館に行ってきた

アントワープに行ってきたんだけど、その前に、ジョヴァンニくんとモロッコに行ってる長女クンからフォトが送られてきて、うち1枚をとても美しいと思ったので貼っておく。

 

 

そういやモロッコに行くと言ってたなあ、今カーニヴァルのヴァカンスだし、いつ戻るんだろ、と思う母である…。

(帰国日も話していたと思うのだが全く覚えていない。)

 

 

 

10年以上改修のために閉まっていて、最近ようやく再オープンした美術館、行こう行こうと思いつつも、予約を入れないと…と考えた時点で「めんどくさい」と感じてしまってモタモタしてました。

しかし、サイトの予約ページでチェックしてみると、別に予約でいっぱいという風でもなく、行き当たりばったりでも問題なさそうだし、24日午前10時頃、とにかく電車に乗り込んだのである。

 

コロナ禍後初めてのアントワープ、中央駅は、私の知るかぎり最も美しい鉄道駅

 

 

 

美術館

 

入ってすぐのホールに、誰でも弾いていいピアノが置いてあった。

ヴァカンス中ということもあって、孫を連れたカップルがけっこういて、そのお孫ちゃんたちが次々に弾いてました。

ゆっくり落ち着いて鑑賞できるよう、まずトイレへ。
トイレの鏡です。

 

一番会いたかったフーケの聖母子

真っ先にそこへ向かい、ゆーっくり鑑賞。

何回見ても、なにこの色使い、たまりません、ああ、やっぱり美しい、サイコー、と思うのである。

 

広いスペースを、これ ↑ 1点でひとりじめかと思いきや、やっぱりウットリさせられるヤン・ファン・エイクの、小さな小さな 泉のマリア もここにあった。

 

 

ルーベンスの大作をドーンと並べたスペースもあるんだけど、それとは別に、各スペースには苦悩・権力・エンターテイメント・サロンなどなどテーマがあって、そのテーマに沿った作品が、古典を中心にしているとはいえ、近代から現代の作品も一緒に展示されています。

それぞれのスペースにロヒール・ヴァン・デル・ワイデン、メムリンク、カンタン・マセイス、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨールダンスといった地元の画家だけではなく、イタリアのシモーネ・マルティ二(受胎告知、美しすぎるぞ!)、などなど、古典中の古典みたいな作品とともに、です。

私個人は、こういう展示もおもしろいと思うけど、好き嫌いがあるかもしれない。

 

ダリも...

 

祭壇画の前に現代作家の恐竜の頭。

ちっちゃい子たちが退屈しないように、なのかな?笑

 

イクセルの墓地に眠るブロードタールの作品

 

歪んでるんですけど…、わざと?

 

ココシュカもこういう風に…

 

バウツとアンソール、これはおもしろいと思った。

 

ビル・ヴィオラのビデオ・アートの横に、ルーベンスの影響まるまるの17世紀の象牙の作品

 

ドラクロアの小品

 

わりと最近修復を終えたメムリンクの作品

 

ヤン・ファン・エイクの作品は2点所有していて、もう1点がこれ。

バルバラ

 

以前だったらあまり好きじゃなかったタイプの作品なのだけど、美術史の講義を受けて以来、こういう作品は作家さん自体に興味を持つようになり好きになっちゃった。

アントニー・ステーンヴィンケルの 画家のVanitas  17世紀の終わり頃

 

マグリットの立体も、こんな感じで置いてある

 

ドガの立体もあった。

けっこう好き。

 

ロダンの作品も何点かあったけど、この小さいの、好き。

 

もっといっぱいいろいろ、忘れないように撮ったのであるが、このくらいにしておこう。

 

アントワープのシンボルである「手」のモザイク + 私の足。

 

 

帰路、トラムを乗り換えるフルンプラーツの停留所で、頭にハトを乗っけたルーベンス氏に、「天気悪いっすね」と話しかけたのであった。

 

 

 

昨日はうちの亡くなった母の誕生日だった。

ジョージ・ハリソンの誕生日でもあったのね。

SNS上で彼のフォトをいっぱい見かけた。

 

Bob Dylan and George Harrison - Woodstock, 1968.