月曜日に化学治療を終えたばかりなのに、天気がいいもんでついつい張り切りすぎ、さすがに疲れていたのでしょう、昨夜はベッドにもぐりこむなり眠り込みました。
ふだんは5秒くらいで眠りにつくところ、昨夜は1秒くらいしかかからなかったという・・・。(笑)
そういうわけなので、今日は少しおとなしくしておこうと思います。
さて、今朝の日記のタイトル、葛藤、であります。
子供を育てるというのは、つくづく難しいですね・・・。
長女の大学はブリュッセル自由大学で、彼女の暮らす寮もキャンパス内、そのキャンパスに不法滞在の移民の人たちが暮らしていたのを、警察が強制撤去させるというんで、学生たちのほんの一部が反対のマニフェスタシオンをしていたのだけど、結局それに参加した学生たちは暴力を受けたとのこと。
実は長女も参加するはずが、たまたまどうしてもはずせない講義があってそこにいなかっただけ。
参考に過去のル・スワールの記事。
「不法滞在者がULBに暮らす」
http://www.lesoir.be/actualite/belgique/des-sans-papiers-occupent-l-2008-04-07-589550.shtml
これは今年4月7日の、ずっと使用されていなかった3階建ての建物に、およそ40カ国からの女性や子供を含めた数十人が暮らしている、というニュースです。
彼女がたまたま参加していなかったっていうんで、ホッとしちゃったんですよね・・・。
クマは、
「そういうマニフには参加しないように。危険だし、一度ポリスのリストに載ったら、いつもつけまわされるから」
と、彼女に釘をさしていました。
でもね、オトーサン、それってダブル・スタンダードですぜ。
さらに、3女くんの話。
宗教の時間に、グループでの話し合いをする中、黒人やアラブ人に関する悪口が始まったというんですね。
最初はぐっと我慢して聞いていたらしいですが、ついに爆発した彼女、あなたたちってレイシストじゃないの、と怒ったらしい。
そしたら、「レイシスト」と言われて相手も怒り始め、センセが仲介に入らないといけないくらいだったらしい。
さらにショックだったのは、彼女と同じような考えであろうと思われる友人も、何にも意見を言おうとせず、彼女がたったひとりで「闘わねばならなかった」ことだったそうで。
我が家では、子供たちが偏見をもつような会話はしない、たとえば、「アラブ人は○○だ」とか「黒人は××だ」というような、本質主義の物言いはしないので、3女クンが遭遇したようなシチュエーションというのは、それだけで耐え難いわけです。
しかも、「レイシスト」と言われて怒る、という滑稽さ。
レイシズムはいけない、という「言葉」がひとり歩きしているわけで、それぞれの人が、「私は黒人がきらいなだけで、レイシストじゃない」「私はアラブ人が嫌いなだけでレイシストじゃない」という理屈、「あなたはレイシストね」と言われたら、「あなたはバカね」と言われたかのように怒るわけです。
「そうよ、わたしはレイシズムを支持するわ」と言われた方がまだ会話が成り立つんですけどね。
私は自分の子供たちを誇りに思うんだけど、生きていくのがしんどいだろうな・・・、と思うと、かわいそうになります。
私の育て方がまずかったのかも・・・、と。
難しいものですね。