ゲイシャの話 続き

前回記したゲイシャの話の続きです。

仏語史の先生にメールを送り、すぐ返信もいただいたので記しておきます。

 

講義を興味深く聴講していることを述べたうえで、≪ゲイシャ≫を女性言葉のよい例だとは思わなかったわけを説明させてもらいました。

まず、ゲイシャって西洋人の日本に関するクリシェであること、ゲイシャ=日本女性という誤った情報を与えかねないこと、私自身は芸者さんに会ったことはないが、彼女らが使うランガージュがあるとしたら、それはその職業と関わっていると思うこと、などを伝えました。

 

そしたらすぐに返信が届きました。

講義の後、彼女自身≪ゲイシャ≫について調べられたそうです。

そして、昔知り合った日本人から聞いて曖昧にしか理解していなかったことをはっきりさせることができてよかった、と感謝を表明されていました。

モノゴトはとても複雑なのに、時間が限られた講義の中では十分言及できないこともおっしゃっていました。

 

ああ、ホッとした。気分すっきり。

 

この先生、昔アイススケートをやっておられたそうで、40年前(講義のときは30年前と言っておられたが…)更衣室で日本人チームのコーチと英語で会話をした際、「オンナ言葉オトコ言葉」というのが日本語にはあることをゲイシャを例に話してくれた、ということです。

それ以降さらに知ろうとしていなかった、今回自分の曖昧だった理解を修正できてよかった、と。

更衣室で話したとなると女性ですよね。

その英語はアプロキシマティフだったそうなので、理解が曖昧だったのもわかります。

説明したその日本人の方も、その英語力ゆえに込み入った話はむずかしかったんでしょうかね、わかりやすくみんな知ってる(であろう)ゲイシャって例を挙げたのかもしれません。

 

仏語史の講義をきっかけに、私もいろいろ考えちゃいました。

 

日本のフィクションではゲイの人がオネエ言葉を使うことが多いですが、これもオトコ言葉オンナ言葉が存在するからで、例えば仏語ではそんなの存在しないよね、とか、自分自身を「ボク」とか「オレ」とかって言うのは敬語表現では使わない、もしかしたらオンナ言葉って敬語表現に近いのかな、日本語の敬語表現は上下関係を表すから日本の年寄りは女性蔑視から抜けられないのか、女の子が自分のことを「ボク」と言ったりするのはその上下関係を抜けるためか、などなど、勝手にいろいろ考えてます。

 

クリシェというとあまりポジティヴな印象はないのだけど、あえて新しくクリシェを生み出すことで、人々のあり方に影響を与えることもできると、以前映画「リベルテ」が発表されたとき、その監督だったトニー・ガトリフのインタビュー記事を読んで「目から鱗」だったことも思い出します。

偏見や差別に充ちたクリシェを壊し、目指すべきヴィジョンを体現する新たなクリシェを想像することは時には必要なことなのかも、とも思います。

 

 

 

今日は、昨日友人がFBにリンク貼ってたYoutubeのビデオがすごくよかったんで、それを貼ってオシマイにしよう。

www.youtube.com

 

 

ゲイシャって・・・ 

10月も半分過ぎちゃいましたね。

どんどん日が短くなっていますが、月末に時計の針を1時間戻したら、夕暮れが更に1時間早まり暗い冬に突入です。

天気のいい日の夕暮れの空の美しさだけが心の救い、という日々に…。

 

 

今のところ私の日々の生活は、週3回の大学の講義を基準にリズムが決まっています。

自由大学までは、うちから徒歩+トラムで30分ちょっとかかるんですが、途中トラムにトラブルがあった場合はそこから歩いても間に合うように、いつも余裕をもって出かけます。

(実際、火曜日夕方の美術史概論の講義、これまで4回のうち2回はトラムのトラブルで動けなくなり、ぎりぎりで間に合う事態になった。)

講義の途中で入室したりすると目立ちますから、それは避けたい、という理由です。

(って、それだけが理由? 笑)

 

そういうわけで毎回ちょっと時間があるので、スマホでフォトを撮ったり。

 

昨日金曜日は10時から12時まで仏語史の講義。

前回記したように、この講義は古い校舎Aの教室を使います。

講義が始まるまで少し時間があるし、いつものように、何かおもしろいものないかな、と少しうろついていたんですが、そのとき窓の上に彫られている文字を読みました。

 

ラテン語で、≪科学は闇を打ち負かす≫と書いてありました。

(私はラテン語は読めませんが、これくらいだったらほぼそのまま仏語や西語なのでわかります。)

おお!と思ったのでフォトを。

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そういえば、私が生まれ育った国では、学術会議に政府がちょっかいだしましたよね。

ベルギーに喩えるなら、王立アカデミーのメンバー選考に政府がいちゃもんつけるようなもの、これは絶対にありえない。

そういえば、4年くらい前かな、アカデミーで司法に関わる弁護士や判事たちによるパネルディスカッションが行われたので聴きに行ったんですが、当時の法務相も呼ばれていて、予算のことでガンガン批判されてました。

その時はその大臣が遅れてきたんで開始も少し遅れたんです。

私は心の中で、「こうなることがわかってたんで足が重かったのかな?」なんて思っちゃいましたよ。笑

 

 

さて、今日の記事のタイトル、ゲイシャの件。

昨日の仏語史の講義もとてもおもしろかったんですが、最初に学生から前回の講義に関する質問がありました。

「話し手が男性であるか女性であるかによって、フランス語はランガージュが変化する言語ではない、というが、女の子がそういう言葉を使うなんて、といった非難をされることがあるがそれは性差があるということではないのか?」

という質問でした。

先生の答えは、「単語一つを取ってランガージュとはみなし得ない」でありました。

さらに続けて、例えば日本語は話し手の性によってそのランガージュが変化する言語です、と。

そこまではよかったんだけど、そこから「以前出会った日本人によると、ゲイシャの使うランガージュは男性のものとは異なる」って…。

私はもうビックリしました。

いまどきゲイシャのランガージュ≒日本女性のランガージュって何?と。

さすがに我慢できず、目立たない作戦の私なのに挙手してしまった。

そして「確かに日本語は話し手の性によってランガージュが変化しますが、ゲイシャっていうのはよい例だとは思えません」と発言してしまいました。

私はこれまで60年以上生きてきましたが、ドラマやアニメや映画といったフィクション以外で芸者さんに会ったことないし、その話ことばを実際に聞いたことがありません。

もしゲイシャ言葉があるとしたら、それってジェンダーによる差というよりプロフェッションによる差のカテゴリーに入りません?

「私がその話を聞いたのは、もう30年くらい昔の話で、アクチュアルな例としては適当ではなかったですね」との返答でした。

それでも私には不十分な返答。

それに、先生にそういう例で日本語の説明をした人って誰よ!とも思います。

ちゃんとうまいこと考えをまとめてから(私は頭がよくないし考えるのにそれなりの時間が必要)先生にメールしようかな、と思っています。

それにしても、日本についてフジヤマゲイシャみたいなクリシェがまだ存在しているなんて、これは昨日の最大のショックでありました。

 

あ、彼女、とてもいい先生なんですよ。

過去にアフガニスタンでフランス語の教育に関わったことがある、とおっしゃっていました。

他にも数か国での生活の体験があり、好奇心いっぱいの方だし、自分の学問へのパッションも感じられる。

(だからよけいにゲイシャってのはショックだったのだが…)

 

昨日の講義では、diglossie ディグロシーという言葉を新しく覚えました。

これって日本語ではなんというんだろ、とWikiってみると、ダイグロシアと紹介されていました。

日本語の説明を読むと、昨日教わったことと異なることは書かれていないので貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

↑ で言及されてるHformとLformですが、HはHigh LはLow のことだと思います。

 

ダイグロシアとバイリンガルの関係も社会によってさまざまで、コスモポリタンな社会では、ダイグロシアなしのバイリンガルあるいはマルチリンガル(そこに住む人はバイリンガルである必要がない、公用語のひとつでもわかれば生活ができる)な場所で、ブリュッセルはそのよい例です。

もしかしたら最も進化したらこうなるのかな、いい街だな、とまたまた思っちゃった。

 

昨日は講義の後、月に1回の友人とのランチだったんですが、もうゲイシャ話をしたくて喋りまくったんで、料理のフォトを撮るのをすっかり忘れてました。

昨日もすごくおいしかったのに、きれいさっぱり食べ終えてから、ありゃ、忘れちゃった、と。

 

 

昨日はメルケルさんがブリュッセルに来ていて、ラーケン宮で王様たちとランチ、勲章を受け、午後はエグモン宮で首相たちとセレモニーでした。

www.rtbf.be

 

 

ゲントの聖バーフ大聖堂にある神秘の仔羊、ファンエイク兄弟の兄がスタートしたものの、後は弟のヤンが仕上げたと言われているんですが、兄フーベルトによる筆の跡が確認されたそう、それにさらに第3の画家の存在も…。

いやはや研究結果もどんどん進化しますねえ。

ワクワクドキドキです。

www.rtbf.be

この祭壇画、開いた時の向かって左のパネル、マリア様の横でコーラスする天使たち、8人いる天使のその表情で、4部合唱をしているのがわかる、と教わったことがあります。

それを思い出しながら、あれっと思ったこと一つ。

モノフォニーからポリフォニーへと進化するわけだけど、しばらく前にポリフォニーを生み出したのがローランドゥラススだと知ったかぶりして記しましたが、この方16世紀の方、神秘の仔羊は1432年に完成してますから、天使が4部合唱してる、あるいは、ドゥラススがポリフォニーを生み出した、そのどちらかが間違ってるじゃん、と思ったわけです。

はい、当然ながら私の知ったかぶりが間違いだったみたい。苦笑

ポリフォニーはすでに存在していたようです。

デゥラススが生み出したのは混声合唱だったっけ?

ちょいと調べないと…。

 

 

ベルギー人歌手のストロマエ、精神的に参っていたかで数年活動していなかったんですが、今度新しいアルバムを出すというのが最近の話題のひとつです。

昨日は夕方のニュースで、Youtubeに公式ビデオがアップされたと言ってたんで、早速探しました。

 

それを貼り付けて今日はおしまいにします。

昨夜観たときはビデオがアップされて2時間後で、16万の人がすでに視聴してました。

今見たらもう160万のひとが視聴してる。

やはり、彼はすごい人気ものね。

 

www.youtube.com

 

ここ数日のメモ(PSあり)

今日10月10日ブリュッセルでは、COP26に3週間先立ち、およそ80の市民団体が呼びかけた「気候のためのデモ」が行われます。

20000人くらい集まるだろう、とのこと。

最低気温はずいぶん低くなりましたが(今午前11時くらいですが、外の気温は8℃)、天気がいいので日中は15℃くらいにはなるでしょうから、予想通りたくさん人が集まることでしょう。

 

私はといえば、怠惰ゆえに行かないと思いますが。

週に3回、それもたった2時間の講義を聴きに行くだけなのに、ウィークエンドが楽しみになってしまっている…。

つくづく「もう社会復帰はムリかも」と思わないではいられません。

自分の中の最大の願望は、「その日その日を楽しく心穏やかにクリアしていくこと」なので、それでいいんじゃない?と思いつつも、心の中で罪悪感も少し感じたり…。

 

今ちょっとCOP26を検索したら、

「COP26」や「パリ協定」とは 脱炭素社会実現に向けた世界の動きを解説:社会イノベーション:日立

↑ の記事に、「イギリスのグラスゴーで開催」と書いてあるのを見て、「イギリスじゃなくてスコットランドでしょ」と思ったんですが、日本語でイギリスっていう時は、イングランドだけじゃなくてUnited Kingdom全体を指すんですよね。

私自身、Brexitの話をするときは、ひとまとめに「英国」なんて言ってるくせに、「イギリスのグラスゴー」ってのに「えっ」と思ったのは何故なんだろ。

 

 

木曜日、朝8時からの講義を受けるために家を出るとき、まだこんなに暗いです。

この日は、前日の雨で空気もきれいに洗われ、すごく美しかった。

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電停でトラムを待っている時、飛行機雲を確認。笑

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今のところ、講義が始まる頃はずいぶん明るくなる。

図書館の建物です。

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金曜日、仏語史の講義はこの古い建物で行われます。

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スタチューは、自由大学の創設者のひとりで最初の学長だったピエール=テオドール・ヴェルハーゲン Pierre-ThéodpreVerhaegen。

創設に関わったのは皆フリ―メーソンのメンバーだったそうです。

自由大学の「自由」は権力(ここでは特に教会権力)から自由なエスプリ。

建国したばかりのベルギーで建国後即創設された(1834年)わけですが、いろんな周辺諸国からの亡命者たちも、ここで教鞭を取りました。

 

毎年11月20日が大学創設の記念日で、Saint-Verhaegen祭という学生たちのお祭りが行われます。

 

フォトに写る建物は校舎Aですが、ここの建物に入るときに私がくぐる扉の上の石には「法学部」と彫られています。

 

 

仏語史の今週の講義では、同じ「仏語」でも、誰でもそのコンテクストによっていろいろ使い分けているわけで、ある人物を例にその人が使う仏語を分析していくと…、ってのを見ていったんですが、仏語って話し手が男性か女性かで変化する言語じゃないんです。

私はアジアの日本語以外の言語を知らないんで、「アジアの言語は…」とまとめて言うことはできませんが、少なくとも日本語は、話し手が男性か女性かによって変化しますよね。

「私」を表す言葉もいっぱいあるし。

敬語も上下関係に縛られたキマリがあってかなりややこしい。

こういう言語の特性が社会や個人のあり方に及ぼす影響ってのも、かなり興味深いなあ、などとあらためて思ったりしました。

 

言葉と言えば、最近見たアニメの中で、「(祝福でもあり同時に呪いでもある)言葉は時とともに熟すが色を失うものだ」というのがありました。

ほおおっと思いました。

こういうアニメの原作って、まだ30歳になるかならないかのマンガ家さんによるものですが、こういう風に「すごいなあ」と思っちゃうことがよくあります。

 

アニメといえば、しばらく前から気になっているマンガに「ブルーピリオド」というのがあり、アニメになるというんで「観たいな」と思っていたところ、Netflixで毎週土曜日に配信されます。

昨日第1話を視聴しました。

Netflixではシーズンごとにまとめて配信されるのが普通で、まとめて視聴した後、次のシーズンまでものすごく待たないといけないのが、せっかちな私にはすごく辛い。笑

(たとえばキングダム、歴史と冒険と闘いという少年マンガの王道みたいなこのアニメ、おもしろくて好きなんだけど、第2シーズンを終えたところでまた待たねばならず、あああ…と思っていたらば、メキシコのネット友人から教えてもらったサイトで、第3シーズンがほぼオンタイムで視聴できるんで喜んだことでした。)

というわけで、ブルーピリオドに関しては私にとってはめでたいことです。

 

もう日本のものは、マンガとアニメ以外ほとんど興味をそそられなくなってしまった。

あれだけちゃんと聴いていた荻上チキさんのラジオ番組も、毎月会費を支払ってでも視聴し続けてきたビデオニュースドットコムも、日本の政治に関する話だってだけで、もう聞く気持ちにならない。

ビデオニュースに関しては、神保さんたちが頑張っているんで、会費は少額とはいえ寄付の気持ちで払い続けていますが。

それに、普遍的なテーマに及ぶお話もあると期待してますしね。

 

そういえば昨日だったか、国連の人権委員会において、清潔で健康的で持続可能な環境への人権についての投票が行われ、賛成43,反対0,棄権4(中国、ロシア、インド、日本)、ってのをニュース記事で見かけ、あらま…と思いましたわ。

 

 

https://twitter.com/JohnHKnox/status/1446463682007928850?s=20

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さて、ここ数日のニュースなどのメモ。

 

ブリュッセルで場所によってはサニタリー・パスが義務になるっていうの、10月1日からのはずだったんですが、法的整備が間に合わず、結局この15日からになります。

その内容はけっこうややこしそうですが、私について言えば、すでにプリントアウトしていつも持ち歩いているんで特に何も変化なし、であります。

 

あと、あらま、と思ったニュースの一つにPolexitってのがありました。

ポーランドの裁判所で「ポーランドの法はEUの法に優先する」って判決が出たそうで、ポーランドEUの離婚の第一歩か、というニュース。

ポーランドも、ハンガリースロヴェニア同様、その極端に保守的な政権に対する懸念はずっと話題になっていましたけど、離別が具体化した、ってことのようです。

ポーランド市民の80%はプロEUなんだそうですけど、今後どういうことなるかしら。

www.rtbf.be

 

 

PS この日のデモ、参加者は主催者側によると5万、ポリスによると2万5千、だった。

www.rtbf.be

 

PS2  今週金曜日、メルケルさんはブリュッセル。王様がラーケン宮でのお食事に招待したそうで、勲章も贈られるそうです。

www.rtbf.be

 

 

読んでいろいろ考えさせられた記事など

10月に入っちゃいましたね。

今朝は久々にお日さまがキラキラです。

陽射しの角度がずいぶん低くはなりましたが。

今月の最終土曜日と日曜日の間には、時計の針を1時間戻すことになります。

ほんとなら今年、針を戻すか戻さないかをEU加盟国それぞれが決めてサマータイム制度に終わりを告げるはずだったけど、パンデミーのせいでこの件先送りになってしまいました。

 

 

必ず訪ねて記事を読ませていただくブログがいくつかあります。

そのひとつが風の旅人 〜放浪のすすめ〜 (hatenablog.com)です。

記事の内容が興味深いだけでなく、文章が美しいなあ、といつも思います。

このブログでここ数回、映画「MINAMATA」について記されています。

 

今朝読んだ記事 ↓ 

kazetabi.hatenablog.com

 

この映画については、SNS上でよく目にします。

調べてみたけど、ブリュッセルの映画館での上映予定は今のところなさそう。

 

以前フランスの Demain という環境問題を扱った映画がずいぶん話題になりました。

観に行きましたが、すでにこの問題に関心を持っている人にとって、その内容には特に注目すべきものはないな、と感じました。

でも制作し登場する人のひとりが人気の高い女優メラニー・ローランだったことも大きな理由だろうと想像するんですが、それまであまり関心のなかった人もこの問題に関心を持つことになり、そういう意味では「よかった」と思いました。

(この映画が上映されて以来、RTBFのTVニュースでは、毎週日曜日にDemainというコーナーが設けられ、環境問題に関わる新しいテクノロジーやライフスタイルが紹介されるようになり、今も続いています。)

でもこれは、制作者が世界のあちこちに赴き、取材をすることで出来上がったドキュメンタリー作品になっており、「MINAMATA」とは異なります。

 

ここ数日、上述のブログの記事を読んで、ああでもないこうでもない、といろいろ考えています。

 

ハリウッドって、米国的な価値観を広める点ですごいパワーですしね。

マーシャルプランには、「欧州におけるさらなるハリウッド映画の上映」も謳ってあったそうですし…。

 

 

 

ベルギーのニュースでは、今朝こんなのが目に飛び込んできました。

www.rtbf.be

RTBFがアンケート調査を行ったところ(私は訊ねられていないが…)、ベルギー人の4人にひとりは今の議会システムを変えて、もっと力のある「ひとり」が決定権を持つべき、と答えたらしい。

そういうわけで、「バイバイ、デモクラシー?」というプラットフォームを設け、今週はずっとこの件を扱う、ってことのようです。

今朝のラジオでも何回も紹介されていました。

 

今まで一番長い無政府状態(これは連邦政府のことで、地域政府が機能しているんで、生活上何の問題もないんですけどね)が続いた時、ベルギーにもサルコジ(そういえば彼、数日前懲役1年の実刑判決を受けてましたね)みたいに、パッと決めてくれる人物がいれば…、なんて言ってる人が身近にいました。

 

なんだかなあ…。

 

実はここ数年、「デモクラシーの崩壊だ!」みたいな言説を読んでも同様に、なんだかなあ…、と思っちゃいます。

 

万能のシステムじゃないですしね。

今の状況もその「デモクラシー」故なんでしょうし。

それでもいろんな経験を積んで、これが一番いい、ってことになったんでしょうから。

こうなっちゃうという欠点を踏まえたうえで、今のシステムにそういう問題に対する歯止めの装置を予め取り付けておくしかないのだろうな、と私は思います。

 

 

さて、今朝も寝坊しちゃったし、家事が溜まってるし、なんでこのへんでオシマイにしようっと。

 

 

 

メモしておかないと…と思ったこと

最近のニュースや昨日のツアーのことなど、忘れないようにササッと記しておこうと思います。

 

しばらく前から、英国の深刻なモノ不足が報道されています。

スーパーの棚が補充できず空っぽになったり、ガソリン不足でスタンドでは長い車の行列、一人当たりチャージできる量も制限され、例えば、マクドナルドではシェークも出すことができない、ブリュッセルの英国スーパーでは品物が注文後補充に3週間かかったりするのでアイルランドから入れてる、などなど。

 

政府はコロナ禍のせいにしているらしいんだけど、市民へのインタビューに「コロナのせいって言うけど、Brexitのせいでしょ。同じようにコロナに苦しんだ大陸の国々では、こんなモノ不足ないじゃん」という答え。

 

実際はやはりBrexitのせいで、大型車両のドライバーが不足しているのが一番の原因のようです。

昨日の朝、英国では大型車のドライバーに対し、臨時的に3か月の労働ビザを10500発行するという記事を読みました。

 

Brexitって英国の人たちに何か「いいこと」をもたらしたのかな?

EUの悪口を言いまくってた人たちが快感を得た以外には、何もいいことなかったんじゃない?と思ったり。

www.rtbf.be

 

あ、今新しいニュースがアップされた。

ボリス・ジョンソンが軍に協力を要請したっぽい。

www.rtbf.be

 

 

 

ここんとこ盛んに報じられていたことには、ドイツの選挙の話もあります。

メルケルさんに代わるのは誰?ってので、欧州にとってはとても重要な話題。

昨日が投票日でしたね。

今もこれを書いているこのとき、ラジオのニュースでその結果について話されています。

社会党がトップか、と思いきや、キリスト教民主党が追い抜いたり、拮抗してるようです。

緑の党はとても強かったのに、トップの人が自分の履歴を偽っていたことが判明したりで人気が下がった、ってことも。

それでも得票率は高い。

いずれにしろ、閉鎖的保守的な政党は伸び悩み。

コロナ禍で「社会の役割の必要性」が身に染みた、ってのがあるんだと思います。

しばらく前にノルウェーの選挙結果でも、左の政党が復活してたし、イタリアのポピュリズム政党も最近はすっかり静かになった印象。

しかし、若い人を中心に、経済リベラルの党もけっこう得票したとのこと。

 

最終的なことがわかるのは明日以降になりそうです。

3つの政党が連立して多数派を作らないといけないらしい。

www.rtbf.be

 

 

 

 

ベルギーでの最近の大きな話題は燃料費、特にガス代の高騰。

貧しい家庭への燃料費援助が財政上大きな負担になってるそうですが、これから寒い季節がやってきますからね、削減するわけにもいかないし…。

 

 

 

昨日のEU議会ガイドツアーのこともメモしておきます。

昨日は日曜日だったので議会自体は閉じており、中には入りませんでした。

その代わりに周辺の建物の説明や、その歴史的説明がたっぷりで、すでに何回も議会の中を訪ねて説明を受けていた私にとっては、かえってラッキーでした。

ベルギー人は私だけで、皆フランスから観光で来ていたフランス人でした。

参加者は11人。

(モデルさんですか?ってくらいの若いイケメンくんがひとりいて、オバサンの目の保養になったのである 笑)

またもや知らなかったことがいっぱいでした。

 

一番おもしろいと思ったのは、「消えゆく壁」というアートプロジェクト。

全然知らなかった。

visiting.europarl.europa.eu

 

王立美術館の別館であるウィルツ美術館、19世紀の画家アントワン・ウィルツ、彼のアトリエ兼住居は、彼の死後ブリュッセルのものになることになってました。

今美術館の方はずっと閉まっています。

私は一度観に行ったことがありますが、ルーベンスみたいな、ものすごく大きな作品などが展示してありました。

作品自体はあまり私の好みではありません。

確かに建物はあまり状態がよくなく、修復を必要とされてるっぽかったです。

連邦政府はあまりお金がないのよね…)

www.fine-arts-museum.be

そこの庭、ウィルツ自身が整えたものでしたが、これをEUが買い取り、今は「市民の庭」としていて、コンサートをやったりしていたことは知りませんでした。

で、上述のプロジェクトはこの庭で行われていたのです。

 

アクリルで作られた枠に、いろんな言葉や詩や哲学や小説の一節が記された木のバーが差し込んであり「壁」となっている、そこを訪ねた人はそのバーを持って帰っていいので、その「壁」が少しずつ消えていく、という仕組みになっているんです。

ガイドの方が、私たちも持って帰っていいよ、と言われたのでいくつか読んだ後、私はゲーテの言葉が記されたものを持って帰ってきました。

「人のために何もしようとしない人は自分自身のために何もしない、というのは本当らしい」と、独・蘭・仏語で記されていました。

 

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市民の庭、です。

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残っているバーはもうほんの少し、もっと早く知っておけばゆっくり読んで選べたのに、と残念無念。

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ソルベさんが主宰していた国際物理学学会の会場だったところ。当時の写真を見るとアインシュタインキュリー夫人もいます

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ずっと行こう行こうと思いつつまだ訪ねていない欧州全体の歴史博物館。この建物は歯科学のための施設だったところで、コダックの社長がお金を出して作られたもの、中も立派なモノらしいので絶対近いうちに行ってきます!

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ベルリンの壁

 

 

 

金曜日と土曜日は、グランプラスで無料コンサートでした。

土曜日は Indocine が結成40周年記念のコンサートをここからスタート。

 

これってブリュッセル‐ワロニアのお祭りの一環として毎年行われるコンサートだったんですが、9月27日だったか、1830年にオランダからの独立のための革命が起こった日だったんですね。

知らなかった…。

建国記念日は7月21日で、これは初代の王様レオポルド1世が市民と憲法に忠誠を誓った日です。

それは知ってたんだけど、革命の日建国記念日にしなかったのは、オランダに対する外交上の配慮だったのよ、と、ガイドの人に教えてもらいました。

これも初めて知った。

 

いつも思うけど、ほんとに知らないことだらけ、です。

 

 

列車から飛び降りた11歳の少年のはなし & 火・木・金

一昨日の夕方、TVのニュースで、おっこれは!と思ったものがあったのでメモしておきます。

 

www.rtbf.be

 

以前ここに記した「つまずきの石」めぐりの記事の一つ ↓ 。

shohoji.hatenablog.com

 

そこに記した3人の若いレジスタンス活動家へのオマージュとしてモニュメントが作られることが、ブリュッセル議会で決定されたというニュースでした。

そして、その列車に乗せられていた当時11歳だったシモン・グロノウスキさんへのインタビューもなされていたのです。

 

5月に上の記事を書いた時は、「つまずきの石」ガイドを読んで、そのときそこで逃れた人は17人だと理解していました。

でも一昨日のニュースでは、彼ら3人の行動によって113人が命を救われたと話されました。

それで貼り付けていた証言のビデオを再度視聴してみたりもしました。

 

メヘレンを出発したアウシュヴィッツ行きの列車を線路のところで赤信号に見えるライトをつけて止めることに成功。

そこで逃れた人は17人だったかもしれないけど、その後何回も列車が停車する度に上述のレジスタント行動に勇気づけられた若い人たちが、何人も扉を開けて逃れたことが話されています。

 

ニュースでインタビューに答えたシモンさんの話ですが、彼が両親と姉と4人家族一緒だったこと、扉が開かれたときお母さんが彼の手を取り「お逃げなさい」と飛び降りさせたのだそうです。

自分が逃走したのは、母親の命令に従ったから、もし降りるなと言われていたらそこに残り、他の家族同様ガス室で死んでいただろう、と。

まだ11歳ですもんね…。

子どもがたった一人で、と考えるだけであまりのことに言葉もない…。

逃れた後、ひとりのベルギー人警官に声をかけられたそうです。

君がユダヤ人で列車から逃れてきたのだと知っている、でも私は君を捕らえたりしない、私はよきベルギー人だ、と泣きながら言ったそうです。

また後に、シモンさんとそう歳も違わない、当時列車へと連行する仕事をさせられていたという人から、私があなたやその家族や他の人を連行したのだ、許して欲しい、と訴えられた、そして「許す」と答えたという話もされています。

憎しみはいっさいない、と。

連行した彼も当時せいぜい15歳くらいだったんでしょう。

この方もずっと苦しんできたのだと思います。

 

 

 

 

さて今週は大学の講義の第一回目、すべて出席しました。

月曜日は大間違いでナシになりましたから、火・木・金です。

 

火曜日・芸術史概論。

これは大きな講堂で行われる授業で、学生は300人はいたと思います。

「目立ちたくない作戦」は大成功。

内容もおもしろかった。

ほぼ文系全てに関わりのある内容で、トランスヴェルサル、ということでコードもTRANSで始まります。

前・後期にまたがるもので、前期が古代ギリシャから中世まで、後期がルネサンス期から、です。

現代の我々が、脈々と受け継がれる≪アートということばを使わない「視覚による言語」≫にいかに問を立て、それをいかに理解していくか、そういう内容です。
時代ごとの「あたりまえ」とか、「狂気」の時代による解釈とか、古代から現代まで生き続けているものとか、そういう話になると思います。

異文化で育った私は、ここで生まれ育った人たちとは血肉になっているものが異なるから、あらゆることの「行」は読めても「間」が読めないことが多いんだろうな、と思っています。
たとえば映画の感想や批評を読んでも、日本に住んでいる人のはどこか感じ方がちがっていたり、
(米国の影響がものすごく大きいというのも一因だとは思っています)
何かが足りなかったりしているような気がして、これはあくまでも「気がしている」という曖昧なものなのですが、そこんとこをはっきりしたいと、もうかなり前から思ってるんだけど、生来怠け者だから難しいことはしたくないし…。苦笑

少しでも多く「間」が読めるようになりたい、そういう思いの一助になりそうで、ワクワクします。

 

木曜日・18世紀から20世紀までの西洋音楽史

第1回目は、これからの授業の流れの説明と、本題に入る前に、先史時代から、中世、ルネサンス、とササッと見た後、バロックにちょいと入ったところで時間となりました。

次回からはもっとゆっくり見ていくことになります。
モノフォニーだったところからルネサンス時代にポリフォニーが生まれ、
ポリフォニーを生み出したのは、モンス出身の16世紀の人 ローラン・ドゥ・ラススです)
さらに、コーラス中心でずっと重視されていなかった楽器にも力がそそがれる時代となり、ハーモニーや和音などが進化していくわけだけど、話の合間にそれぞれの例を聴かせてくれるのでわかりやすい。
バッハに至った時は、音楽の進化をひしと感じ、感動で涙が出そうになりました。
 
なんだか今の時代、人間のろくでもなさばかり見えて悲しくなることが多いですが、芸術に触れると、人間って素晴らしいとこもあるじゃん、と少し救われる気がします。

 

ちなみにこの講義の先生、長女クンと大学の専攻が同じで、ずっと仲よしのお友だちです。

コロナ禍の中でのお籠り生活ゆえか、ドクター論文も仕上がり、その審査にも通って、こういう講義をするのは今回が初めて。

(授業の中で彼女が、「音楽史」というと当然のように「西洋音楽史」を考えるが、世界の全ての音楽に、その歴史があることを忘れないで、と言ってました)

この日教室に向かってキャンパスを歩いていると、後ろから「ヒロコ!」と声をかけられたので振り向くと彼女でした。

それにしても背後から何故私だとわかったのだろう。

よくあるんですよ、このご時世なんでマスクしてますでしょ。

マスクにサングラスに帽子という、ほとんど変装状態なのに、私だとわかって声をかける人がよくいるんです。

なんでわかるの? 体型か?と。苦笑

 

金曜日・仏語史と仏語文法史

これは去年前期も取ったんですが、初日に転んで足を怪我、その後コロナ禍突入でオンラインになった時点で、TEAMSで講義を聴けれるのにそれを見落としたままだったんで、今度こそと再度登録して聴くことにしました。

仏語の標準化が進むのが17世紀。

文法史に関しては、研究者泣かせの非常に困難な分野なのだそうですが、後半はその点に話が及ぶことでしょう。

 

教室で先生を待つ間、近くに座っている子たちの会話が聞こえてきました。

新入生が先輩っぽい人にいろいろ教えてもらっていたのです。

「私は22歳、バシュリエとマスターの間なの」(マスターに進んではいるが、バシュリエの単位が少し不足しているのか?)という一人に、「へえ、私は17歳です」と質問していた彼女が言ってました。

私は心のなかで、「私なんてクリスマスがきたら64だぜ」なんて笑ってましたわ。

そしたらその子、私にまで、「専攻はなんですか?」って。

年寄り枠で聴講しにきてるだけなのよ、と答え、「そういう質問してくれてありがとね」と付け加えたらウケましたわ。笑

 

 

 

金曜日は講義の帰りに日本食料品店に立ち寄り、たい焼きを買いました。

冷凍たい焼き5個で4.90ユーロ。

輸入ものじゃないので、1個当たりの値段はクロワッサン1個と同じくらい、先日試しに買ってみたらちゃんとたい焼きの味だったのです。

以前は甘いもの、特に餡子ものはそれほど好きじゃなかったんですけどね。

子どもの頃から将来のお酒好きを予言するかのようにつまみ系のものが大好きで、羊羹とか饅頭とかはノーサンキューの人だったのに、最近たまにどうしてもそういうものが食べたくなることがあります。

こういうことも歳のせいでしょうか。

 

 

先日、コロナ禍における援助金は9月末でオシマイ、と記しましたが、最近のニュースによると、12月末までに延長されるようです。

ありがたいことです。

 

 

 

火曜日の講義は18時から20時まで、帰りはもう暗いですが、天気の良い日の夕暮れ時は、空が透き通った群青色でとても美しいので好きです。

 

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明日はEU議会のガイドツアーに参加します。

 

コロナ禍のせいで固まってしまって動かなかった社会が、ここんとこ動き始めてきたような感じがします。

 

 

Journées du Patrimoine 文化遺産の日 

土曜日と日曜日は文化遺産の日で、予約しておいた場所をいくつかまわってきたので、忘れないようにメモしておきます。

 

一日目、とても良いお天気でした。

天気よすぎて、光の関係でほとんどフォトは撮れませんでした。

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ブリュッセル公園の端っこ、きれいに並んで立っている樹は菩提樹です

 

この日は午前中に1か所予約したのみ。

ずっと怠惰な生活を送っていたので、いっぺんに無理しないでおこうと思ったわけです。

でも、出かけてみたら楽しくて、もう1か所くらい予約しておけばよかった、と、ちょっと後悔。

 

中を案内してもらったのはここ ↓ です。

ロイヤル・ゴーロワ・クラブ。

cercle-gaulois.be

 

中に入るのは初めてじゃありませんでした。

このクラブの建物は、もともとはシャルル・ドゥ・ロレーヌが18世紀に建てたもので、ブリュッセル公園の中にあります。

この建物の後ろにある Vaux-Hall  ↓ の修復が終わった時、

(18世紀に作られたハイソな人々の社交の場、大戦後放ったらかしになっていた)

fr.wikipedia.org

王立アカデミー主催で、その修復を担当した建築家による講演がここで行われました。

その講演に招待されたんでホイホイ喜んで行ったんです。

招待状には「普段着でどうぞ」と記してあり、「なんでわざわざ?」とちょっと気になりつつも出かけたら、そこに来ているのは一目で超ハイソな人たちとわかる人々がほとんど、「えっ、これが普段着?!」と、自分はホントの(?)普段着だったので少しばかり居心地が悪かったのであります。

 

その後、やはり文化遺産の日に一度公開されたので見に行きましたから、今回で3度目。(もう行かないと思う)

このクラブのメンバーではないけどここで雇われている、という人が案内してくれました。

 

ときどき展覧会もやるそうで、

(って、仲間内だけでやるんだと思う)

入ってすぐのサロンには、ベルギー人画家 ジャン=ジャック・ガヤール Jean Jacques Gaillard の油絵の作品が展示してありました。↓ こういう作品の人。

https://www.invaluable.com/artist/gaillard-jean-jacques-uzcqd0p1hl/

 

コクトー本人を目の前にしてデッサンしたものなどもありました。

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ダンスホールやバーに食堂(メンバーはここで毎日でもランチを取ることができる。3コースで28ユーロ、テラスで取ると40ユーロだそう、案外安いけど会費払ってるしね)、イヴェントに使われるサロン、などなどがあります。

ヴェネチアガラスを使ったシャンデリアがいっぱいありました。

 

このクラブ、ビジネスを目的としたものでなく、あくまでも文学・芸術を楽しむもので、現在はメンバーが1300人足らず。

半分以上は弁護士だそうですが、アーティストも80数名、あとはベルギー在の大使たちも含まれるそう。

メンバーになるには、メンバー3人の推薦と、その経歴に問題ないか厳しく調査がされます。

そのせいか、政治家はいないらしい。(笑)

女性が一人もいない、全員男性のクラブ。

創設当時から女性が入れないとはどこにも記されていないので(記す必要もないくらい当然のことだったんでしょうね)、わずかながら女性がいたこともあるそうですが、1990年代にメンバーだった女性アーティストが亡くなって以来また男だけ。

メンバーの妻たちを、と考えたこともあったそうですが、その女性たち本人が「入りたくない」って言ったそうです。なんか、可笑しい。

(「女性だけ」と、こちらは謳っているモンゴメリというクラブも存在している)

ものすごく保守的な印象なんで、メンバーの平均年齢って高いのか、と思いきや、53歳だそう。

 

 

週末だし、天気はいいし、文化遺産の日だし、というんで、なにげにお祭り気分の街はとても賑わっていました。

うちの長女が友人と街角でアコーディオンを演奏する、というんで午後は旧市街に。

 

あっちこっちで、若者たちが音楽を奏でたり大道芸を披露したり、まるでまだ夏休みの真っ最中という雰囲気。

すごく楽しかったです。

 

これ ↓ は、私たちがカフェのテラスでワインを飲んでいたとき、目の前でJazzを演奏していた3人組。

男の子が弾いてるギターがものすごく小さい。

ウクレレの兄ちゃんでギターの弟です、みたいな。

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今のブリュッセルのコミューンは市長が社会党社会党+エコロ党で連立多数派です。

こちらは市長のすぐ下にエシュヴァン(女性だとエシュヴィンヌ)という役職があり、日本語に訳すと助役になるらしいんだけど、各セクションごとにこのエシュヴァンってのがいるんで、助役がいっぱいいることになります。

現在の文化・イヴェントとそのロジスティックを担当するのが、まだ35歳の女性助役。

先日の仕事でお話をする機会がありましたが、とても感じのいい方でした。

この街角の若いアーティストたち、コロナ禍では最も苦しんだのがこの子たちですもんね、市の文化担当の彼女がこの企画では頑張ったんじゃないかな、と思いました。

 

向かって右からふたりがうちの娘たち(次女と長女)、そしてその友だち。

この子たちの笑顔を見るだけで、オバサンは幸せになる。

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2日目は午前中はガイドの案内で街を1時間半の散歩。

劇場、カフェ、映画館などなど、今年の文化遺産の日のテーマである≪ミーテイング・ポイント≫めぐりです。

 

この日はノーカーディなので、公共の交通機関は全て無料。

自転車やローラースケートやスケートボードなどで人が繰り出すので、歩いているとそれなりに危険だったり。笑

 

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散歩はモネ劇場前集合でした。

 

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ジャズのホールやロックカフェ、などなど。

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午後はCINEMATEKとBNP Paribas Fortis銀行の建物内見学。

前者はガイドツアーではなく、その創設者ジャック・ルドゥ Jacques Ledoux の生誕100年記念のエクスポジションを見ました。

ここは、ボザール宮の一部です。

展示物には説明が何もつけてなかったので少しわかりにくかったけど、ジャック・ルドゥが中心になって行っていた実験映画フェスのポスターを、いつもアレシャンスキーが制作していたことくらいはわかった。

きっと仲良しだったのね。www.cinematek.be

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最後に見学した銀行はフォト撮影禁止でした。

 

やはりここも、建物はシャルルドゥロレーヌの頃に作られたものがモト、銀行になったのはナポレオン失脚後統治したオランダのギヨーム1世の頃。

ベルギー独立後今に至りますが、世界の経済状況によっていろいろな変遷はあります。

リーマンショックFortisがつぶれそうになり、私なんかも含めてベルギー市民は皆怯えましたが、結局BNP Paribasに吸収されることで何とか危機回避…。

私が暮らし始めた頃は、Fortis銀行ではなくジェネラルバンクという名前だったし。

25年か30年くらい前だったか、いろんな銀行が合併して名前が変わった時期がありましたよね。

 

こういったプライヴェートの銀行は、以前は超金持ちブルジョアや貴族たち以外は縁がなかったわけだけど、そうしているうちにナショナルバンクが誕生、当時はその思想に共鳴したヴィクトル・ユーゴーなどもその大株主のひとりだったわけですが、現代でいうなら、クラウドファンディングとかミクロバンクという発想だったのかも…、なんて考えました。

新しい発想で生まれた事業も、時とともに性格を変えていき、そしてまた新しいものが必要とされていく、ということかなあ、と。

おもしろいですね。

 

 

 

さて、昨日月曜日から大学の講義もスタート。

さっそく行ってきたんですが…。

 

到着するとセミナー用のちっちゃな教室、ええええっそんなはずは…と思いました。

はい、登録手続きの際、講義のコードの末尾 B100 を間違って D100 と記しちゃってたんです。

一応講義の半分を聴いたところで5分の休憩がとられたので、先生のもとにひゅーんと飛んでいき、コード間違いました!と訴える羽目に…。

救いは、私を含めて年寄りが3人いたこと、しかも私以外にもう一人のムシューが同じ間違いをしていたこと、でありました。(みんなで渡れば怖くない、みたいな?!)

それにしても、3分の2の確率で、ちゃんと(?)老人らしいってのが可笑しい。

さっそくオフィスにメールして、B100に変更してもらいました。

こちら木曜日の午前8時です。

木曜日はかなり早起きしないといけない…、これはこれで苛酷であります。

生活のリズム改善にはいいかもしれないけど、これからどんどん暗くなりますしねえ。

 

今日は18時から講義、終わって帰宅する頃はもう暗くなってますわ。

仕方ないけど。

 

 

ということで、長くなったんでここでオシマイ。