思ったこと


秋葉原の事件、やはりタイヘンな衝撃だったからでしょう、連日いろんな記事が記されていますね。

格差云々というのは、多かれ少なかれ世界中の共通の問題なわけで、貧困といったニッポンの社会の問題も、米国型を真似し続けたゆえに、私の暮らす国より深刻なのものであるということは理解できるんだけど、でもものすごくニッポン独自な感じがするのが、「モテ・非モテ」とか「勝ち組・負け組」といった2分割発想が、ものすごくニッポン人の心を大きく支配しているところ。
この事件も、単なる悲惨な「派遣」の実態だけが、犯人の「いじけ」のもとじゃないですものね。

しばらく前にマイミクさんの日記のコメント欄で話題にもなった、「コミュニケーションの能力」っていうのも、大切な要因のひとつだと思うし・・・。

うちの子供たちがニッポンでひと月半過ごした感想が、「みんな一緒の服装、化粧で見分けがほとんどつかない、だから逆にものすごくエキセントリックな服装(コスプレっていうやつ????)をする人がでてくるんじゃないか」っていうものだったんですが、なんというか、「外見」みたいなものに対するタイヘンなこだわりが存在するような気がします。

誰でも、そういう「お年頃」があって、おしゃれしたり、かっこうつけたりってあるのはあたりまえで、でもある程度の年頃になると、中身の重要さに気付いたり、他に大切な価値が生まれたり、生きるためにはそんなことにこだわるヒマがなくなったりと、いろんな意味で落ち着くと思うんだけど、そしてそれが「成熟」の1面だと思うんだけど、なんだか、ニッポンのメディアとか、そういうものまでがよってたかって、社会の成熟を阻んでいるような、そんな印象。

この秋葉原の事件の犯人も、はてしなく「幼稚」ですよね・・・。

だいたい哲学者までが、「モテ・非モテ」といった価値観を変えることを使命にしないといけないほど、あたりまえの成熟が不可能になっているわけですよね。

これっていったいなんなんだろう?????

物質主義の成れの果て?

こんなこと「はてな」に記したら、どこからか攻撃されるかな?

怖いけれど、やってみよう。