マイミクさんの更新日記でチェンバロ事件を知り、
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080718k0000e040079000c.html?inb=rs
たいへん驚いたのだけど、チェンバロ制作をされる高橋さんという人のことを初めて知り、たいしたものだなあ・・・、と思いました。
この楽器が壊されたこと、たいへん残念なことですね。
紫檀の木材が手にはいらない、というの、わかります。
いろんなその時代時代の気候が関わり、木の成長に違いがありますし、切られた木材はさらに20年以上置かれないといけない、などなど、自分の思い通りにならないことがいっぱいあって、そこに生まれた名器は、カンタンに同じものが作られるわけありません。
さらに演奏されることによって、楽器も一緒に変化していくわけで・・・。
本当に残念なことですし、そのあたりのことを理解できるのであれば、責任逃れに走れるわけがありませんから、この訴訟、そういう意識を高めるために決心されたのでしょうね。
で、この機会に「チェンバロ」をウィキっていて、ブリュッセルの楽器博物館を思い出しました。
このアドレスで
http://www.mim.fgov.be/home_fr.htm
ヴァーチャル訪問できます。
何年か前に、ブリュッセルに来られたあるマイミクさんと訪ねたとき、この方が楽器の知識が豊富なので、すでに何回も訪ねていながら知らなかったことをいろいろ教えてもらい、とてもおもしろかったのです。
いろんな楽器、発明されながらも何らかの難点があると、消え去ってしまうんですね。
で、その楽器のために作曲された曲が、たとえば1曲だけ、とか、いろんな運命があるわけで、いっぱい並んでいる微妙に違っているだけの楽器ひとつひとつの、そういう歴史を知ると、なかなか感慨深いものがありました。
さ、あと数時間でクマがモンゴルに出発、そしたらわたしも「ヴァカンス」だわ。
家族全員出払って、うちにたったひとりですよ。
本物のヴァカンス!