ブリュッセルに行ってきました

昨日のブリュッセルで行われたデモには、ポリスによると3万人、主催者達によると6万人の人が参加したそうです。

http://www.lesoir.be/actualite/monde/manif-pour-gaza-dans-les-rues-2009-01-11-680645.shtml

14時から南駅を出発、北駅まで1本道の大通りを、北駅まで進み、そこで30分のディスクール、という予定で始まったのですが、ものすごーくゆっくり進行していくので、電車の時間の都合のある私は、中間地点である中央駅に最も近い証券取引所のところで抜け、帰宅しました。

午前中に友人と会ったんですが、その人も私の話を聞いて参加してくれました。

参加者はお年寄りから乳母車の赤ちゃんまで、主催者はいろんなアソシエーション、NGO団体、労働組合、人権団体、アーティスト集団、などなどたくさんの団体です。

http://www.grappebelgique.be/spip.php?article1006


「ガザとの連帯」「我々の沈黙が人を殺す」といったスローガンを掲げてのデモでした。

ところが、やはりこれだけのニンゲンが集まると、思いも様々、私たちのそばにいた思春期くらいの男の子たちが、「ハマス、ヘズボラ」と叫び始めると、友人が居心地悪く感じ始め、さらに「ウサマ・ビンラディン」と叫び始めたときには、もうたまらん、という気分になっちゃって、少し離れたところに移動することに。

デモの目的は「人を殺すな」であって、どっちの側につくか、とか、「敵を殺せ」じゃないのよ、という気持ちになったわけです。

ただ、そういう風に叫んでも、けっして暴力的な行動にでるわけじゃなかったし、思春期の子たちは、こういう機会に叫んでカタルシスを図ったりもするんだろう、などと思った私でした。

ところが、北駅に到達する頃は、付近に駐車してあった自動車等をひっくり返したり、窓をわったりする者が現れて、ポリスが出てくるような事態になったようです。
デモに参加していた、MRという中道保守派政党の政治家など、顔面に石があたって怪我。


一緒に歩いてくれた友人によると、最近アントワープに行ったとき、ユダヤ人街で窓がわられるといった嫌がらせも耳にしたそうです。

今日のニュースによると、昨日フランスのサン・ドゥニのシナゴーグで、石や火炎瓶が投げ入れられるという事件も起こっています。

数日前から、ローマでもユダヤ人排斥が起こっているとニュースで言っているし。

シオニズム反ユダヤ主義を混ぜこぜにしちゃいけないんだけど・・・。
(次女が友人に言われた、イスラエルの製品をボイコットってナチじゃん、というのもまさしくその例)

そしてイスラエルという国に対する世界市民の非難・・・。

ね、イスラエル国民、そして世界にちらばるユダヤ人の人たちのためになんか、絶対になっていない。


喜んでいるのは誰だ?

とても興味深く読んだ記事ふたつ。


「本気でイスラエルがかわいそうだと思うなら」

http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090110/p1


イスラエルによるガザ戦争——3月2日からサラ・ロイ氏をUTCPに招聘」

http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/01/post-174/


そういうわけで、ネット上の情報やテレビのニュース報道などを読んだり聞いたりして、胃がきりきりしそうな思いに比べると、実際動いてデモに参加した方がよほど精神衛生上よろしい、という結論。
でも、自分の精神衛生によいなどと、喜んでいる場合ではないのであって・・・。

ブッシュが大統領であるうちにやっちゃえ、という風じゃないの、という意見もあり。

なんでもいいから、まず破壊と殺戮を止めて欲しい。

今日の昼のニュースで見たガザの一家。
イスラエル兵から爆撃するから避難するように言われたと、でも、どこにも行くとこなどない、どこへ逃げろと言うのだ、と母親が泣いていました。

かわいそうすぎます。
ひどすぎます。