イ・ムヴリニのことと、前回のブログ「いいこと」のちょっとした訳

イ・ムヴリニというのは、コルシカ出身のアランとジャン=フランソワという二人のベルナルディーニ兄弟を中心とした音楽グループです。
初めて聞いた時から大好きで、まだフランス語がほとんどわからなかった頃なんだけど、クマがいつも弟の方のジャン=フランソワの発言をとても褒めていて、確かに言葉がわからない私にも、賢さがビンビン伝わってくる感じ、ブリュッセルでコンサートが開催された時は、足を運んだりもしました。

彼らはコルシカに伝統的に伝わる男性ポリフォニーです。
先日いつも楽しみに読ませていただいているCucciolaさんのブログのユネスコ無形文化遺産の記事で、
http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/3937760.html
サルディーニャに伝わる牧羊歌のことを知り、コルシカのものに似ているなあ・・・、と、イ・ムヴリニを思い出し聞きたくなったものの、持っていたCDは次女くんが持って行っちゃって手元にないので、Youtubeで検索したのですが、やはりその話もすばらしく、フクシマともつながっているなあ…、と、前回の日記に貼りつけた次第。

「いいこと言うなあ・・・」なんて言いつつ、仏語がわからない方には、訳をつけないと不親切だよねえ・・・と思いつつも、怠慢でそのままに・・・。
やっぱりちゃんと説明がいるよねえ、と、昨日から時間に少し余裕があるので、今日はやろうと思ったわけです。

(昨日は歯医者、今日は毎年恒例の年に1回のマンモで、仕事を入れていないので。)

貼りつけた歌は、コルシカの南を流れる川の名前で、今まさに死に瀕しているその川にささげる歌です。
今ダムの工事が進められているのです。
彼らはコルシカの言葉で歌うので、まずその川に込めた思いを、彼が説明しています。

欧州に残っているわずかな清浄な川だったリツァネーゼ川、それが今「私たちが選んだ」ダムの建設によって死に瀕しています。
太陽が15分注ぐ光のエネルギーは、地球に住む我々が1年間に使う電気のエネルギーに匹敵しているそうです。
川も同様に、永遠に続く素晴らしいものを、私たちが今一時的に使っている電気より素晴らしいものを、私たちにもたらしています。
何千もの木々が、ダム建設のブルドーザーによってなぎ倒されているところを見て、悲しくなりました。
リツァネーゼ川をひとりぼっちで死なせないために、私はこの歌を作りました。

と言ったことを言っています。

もっとちゃんと訳すことができなくてごめんなさい。


川の説明。これ。
http://fr.wikipedia.org/wiki/Rizzanese

イ・ムヴリニの説明。これ。
http://fr.wikipedia.org/wiki/I_Muvrini



そして、ジャック・ブレルのアムステルダムを歌うジャン=フランソワ・ベルナルディーニ。