市民じゃない


マイミクさんが日記で紹介されていた岡真理さんによる講演、昨日、朝半分、午後半分、分けて視聴したんですが、特に後半部分の訴えが心に迫りました。

「市民が巻き添えになっている」と報道されているけれども、彼らは「市民」じゃない、「難民」なんだ、と。

「市民」というのは、フランス語でいうならcitoyen、ある国のメンバーであることを言うのですよね。
そして、その国がその人を守ることが義務付けられている。

パレスチナの人々は、そういうよりどころとなる国を持つことを不当に禁止されている難民なのです。


岡さんの話を聞いて、ヨーロッパの諸国がパレスチナに対して、何故見て見ぬふりをするのか、はっきり確認した思いです。

今日の新聞によると、EUでは、今回のガザへの攻撃が、人権を脅かす暴力という犯罪であったかどうかを調べ上げる方向へは行かなかった、ということ。
ベルギーとあと少しの国だけが主張したのみで、その他多数の国々はこの方向を嫌がったと。
ベルギーの外相が「勇気の不足」と悔しがった、ということです。

ひどい話です。
中国に対して「人権」だなんだと意見していると見せかけながら、結局なんでもうやむやにしているのも、要するに自分たちも似たようなことをしているからなんですよね。

数日前にやはりあるマイミクさんの日記で、「国際正義」より「国際安全」を、ということをコメント欄に記されている方を見かけ、なんというか、すごく抵抗を感じました。
その方は、ガザへの攻撃を批判するコンテクストで記されていたので、けっして悪気はなかったとは思うのですが、まさしくそういう「国際安全」をために、パレスチナの人々はヨーロッパその他の国々の肩代わりをさせられ、尊厳のある生活いっさいを奪われているのですよね。

ふたたび岡さんの動画を紹介してくださったマイミクさん経由で、イスラエル戦争犯罪者として国際法廷に引っ張り出すための署名をすることができるサイトを知りました。

私も署名しました。

12513番目でした。

署名はここで。

http://www.petitiononline.com/EAFORD09/petition-sign.html