いろいろ


葉っぱさん追悼の記事を、吟遊旅人ぴぴさんがアップされています。

http://d.hatena.ne.jp/ginyu/20121014/p1

読んだら、止まっていた涙がまた出てきてしまった。

秋には人が逝きますね。

昨日が実家の母の命日で、今日は義父の命日。
いつも通訳の仕事をくださる方も、ご実家の父上様が亡くなったと、先日急遽日本へと発たれましたし、今日の新聞には、丸谷才一が亡くなったという記事が載っていました。

葉っぱさんとぴぴさんたちは、ずっと以前からの知り合いだと、勝手に思い込んでいましたが、ほとんど私が知り合ったのと同じ頃に、みなさんも知り合われたのですね。

私がネットをつないだのが、母が亡くなってほんの少し後なので、2002年の初頭でしょうか。
bk1の書評のコーナーに書評を送り、お勧めに選ばれると3000円の賞品がもらえ、それを本代にあてることができると、葉っぱさんに教えていただき、それで何回か送ったりもしました。
日本語の本はなかなか手に入らないので、日本で出版されたばかりの本で、仏語のものが存在する絵本を図書館で探し、それを読んでは送ったものでした。
(絵本だったら読み終えるのが簡単だという理由であります)
何回か賞金を手にしたところで書評の鉄人になってしまい、鉄人になったらお勧めに選ばれにくくなる、という話だったんで、「名誉より3000円」の私は、そこでぷっつり書評を送ることをやめてしまいましたが・・・。
その書評コーナーもなくなってしまったという話です。

10年ちょっとの間に、ネットの使い方も、自分の生活も、いろいろと変化しました。

あっという間だったけど、盛りだくさんでもありました。
ありがたいことです。

葉っぱさんが亡くなったことで、自分もいつか死ぬという、当たり前だけど忘れがちなことをちゃんと思い出し、なんだか生活に「喝」が入ったので、またまた元気になってしまいましたよ。

葉っぱさん同様、よかれと思ったことは即行動に移し、友人や家族を大切にし、楽しく生きていくぞ、うわおおおおおーーーー、という気分です。


17日が次女の誕生日なのですが、みんなの都合のつく日ということで、少し早めの昨日、久しぶりにモンスの家に、家族5人集まり、お祝いをしました。
ネコちゃんもあいかわらず可愛らしく、ぐりぐりごにょごにょしてきました。
あと少しでサマータイムも終わり、庭はもうすっかり秋の終わりの様子。
また冬がやってきます。


今日は地方選挙の投票日。
ベルギーでは投票は義務、正当な理由なく投票をサボると、罰金を支払わねばなりません。
そういうわけで、みな当然投票するので、昨日食事のときの家族の会話も、誰に、あるいはどの政党に投票するか、というのが大きな話題に・・・。

私は初めてブリュッセルのイクセル地区での投票です。
イクセルというのは、なかなかおもしろい地区で、うちの近所には、アールヌーヴォーの建築家として非常に有名なヴィクトール・オルタの家があるし、先日発見したフリオ・コルタサルの生まれた家があるかと思えば、マルクスエンゲルス共産党宣言を書き上げた家、などがあったりします。
意図せずしてなかなかよい地区に暮らすことができ、これもラッキー。
もうちょっとしたら投票に出かけてきます。


追記・今投票して帰宅。
私の投票場は、オルタ邸と同じ通りの、19世紀末に建てられたという小学校。
40足らずの教室が、アルファベット順にそれぞれの投票者にあてられているのだけど、私のところは1年生のクラスでした。
壁に子供たちがキュビズムの手法で描いた肖像画が飾られていて、それがなかなかすばらしく、そのうちの何点かは買い取って部屋に飾りたいくらいでしたよ。
色使いと画面内での構図が素晴らしく、真似してやってみようか、なんて思いました。
投票場でリストの管理などをするのも市民、これに呼び出されているのに出頭しない場合も罰金なのだけど、うちの下の階に住む大家の息子が、その係りをやっていました。