ここんとこ、うちに籠っていると罪悪感をいだいてしまうくらい良い天気。
日もかなり長くなってきましたしね。
昨日は国際女性デーということで、それ関係のマニフ、加えてしばらく前から予定されていた国全体のマニフということで公共の交通機関に影響があったので、私はそれを言い訳に籠っておりました。
(うちの近辺では、いつもストやデモの影響は最小なのであるが…)
昨日の朝、X を覗いて鳥山明さんが亡くなったことを知りました。
驚いた。
もうずっと前から、ドラゴンボールはこちらでものすごい人気なので、ニュースで語られる話題だなあ…と思いました。
思った通り、TVのニュースでは昼も夜もけっこう時間を割いて取り上げられ、オンラインの新聞でもいっぱい記事を見かけました。
X ではマンガやアニメ関係をけっこうフォローしているからか、ほぼ全てが鳥山氏へのオマージュでした。
今活躍しているマンガ家さんたちだけではなく、マクロン大統領やフランス大使館、タイ大使館、ペルー大使館のつぶやきを見かけました。
今さらのように「すごい」と思った。
ドラゴンボールとともに育ったという世代もいますからね。
そしてその世代が親になり、子に語り継ぐ、って感じです。
ここでも何回か書いたと思うけど、こちらの9番目のアートと呼ばれるBDとニッポンのマンガは似て非なるもの。
ドラゴンボールの登場で、こちらでもBDとともに≪manga≫が定着することになりました。
ちなみに、1番目のアートは建築、2番目が彫刻、3番目が絵画、4番目が音楽、5番目が文学(20世紀以前はポエジー)、6番目以降は20世紀に入ってからで、演劇・ダンスなど舞台のもの、7番目は映画、8番目はTV/ラジオ、9番目がBD、10番目はマルチメディア、です。
私はといえば、あられちゃんと大学時代の思い出がリンクしてます。
ラジオのニュースで Japon と聞こえてくるときは、ほとんどがマンガとアニメの話、加えて映画と食べ物の話が少し、という感じです。
去年の夏、大学時代の友人(♂)の子がうちに泊まった時、彼女もマンガとアニメが大好きだったんでその話題で盛り上がりました。
そして、「そういう話をお子さんたちともするんですか?」と聞かれ、「そうよ」と言うと、「いいなあ、うらやましい。私は小さい頃から、マンガやアニメはくだらないと母に禁止されてましたから。」と...。
自身が読んだことも観たこともないことを、どうしてくだらないと決めつけることができるのだろう、と思いました。
それに、法治国家とも思えぬ国、市民としての意識が遅れまくっている社会のもので、私が今一番興味を持てるものってアニメとマンガのみなんだけど…と、そのとき私は心で思ったことでした。
長女たち親子が今日ローマに発ちます。
向こうでひと月過ごす予定。
ローマのおじいちゃんであるピエル=ルイジさん、愛称ピエロさんが、準備を整えて首を長くして待ってます。
1週間ちょっと前から、ローマまでの荷物持ちをすると、ローマのおばあちゃんであるラウラさんもこちらに来ています。
木曜日、私が住んでいるあたりを散策したいとラウラさんがうちにやってきたので、一緒にちょっと歩き回りました。
建築物を眺めるのが目的。
そのときうちにあるローマの地図に、ピエロさんとラウラさんのうちの場所をチェックしてもらいました。
旧市街、いろんな場所に徒歩で行けるくらいのいい場所です。
ジョヴァンニからは「僕たちがいる間においで」、ピエロさんからは「チビ太と来るとチビ太中心になっちゃうから、ちょっとずらしておいで。来年はバチカンのジュビレで世界中から人が集まるからローマはものすごく混むし今年がいいよ。」、ラウラさんは「来年は特別な年だからそれはそれで興味深い。人が集まるんでタイヘンなのはホテルを取ることぐらい、来年もOKよ。」と、それぞれ異なるお誘いを受けました。
春はちょっとばかり仕事で忙しいし、夏は暑かろうし、秋はニッポンに行くし…、ローマには行きたいし、きっと行くだろうけど、今のところ予定立たず、です。
(40年前に、ニッポンから飛行機でローマ入りし、そこからフィレンツェに向かう前にちょっと見たことがあるだけなのである)
彼らはローマ近くの美しいオルヴィエト(イタリアで一番美しいと言われる教会がある)にも家を持っていて、しみじみ、裕福なファミリィだなあ、と思う。
ラウラさんと歩いて、近所にあるのに初めて見たアールヌーヴォー建築のフォト2つ。
これ ↓ ヴィクトル・オルタの作品、今キューバ大使館。初めて気づいた。
うちの近所ではないけど、ニッポンでもものすごく有名なベルギー人フラワー・アレンジメントのダニエル・オストさんのブリュッセル店舗内、ラウラさんと長女のうちに向かう時、乗り換えのメトロ駅の近くなのでちょいと立ち寄った。
アールヌーヴォーの美しい建物で、昔はファーマシーだったものです。
以前は店内でフォト撮らせてもらえなかったんだけど、この時は「OKよ」でした。
さて、力尽きてきたけど、展覧会を二つ鑑賞したのでメモしておかないと…。
王立美術館のシュールレアリズム展 IMAGINE!
BOZARのものとは異なりインタナショナルで、象徴主義のものとともに展示することで、その二つの在り方の違いを知れるようになってました。
メキシコのタマヨの作品もあったし、ポンピドゥー・センターからもいっぱい来ていて、ベルメールの人形などもありました。
象徴主義の作品の多くは、王立美術館の世紀末セクションで観ることができますが、マグリットのセクションでも世紀末セクションでも観ることができない所蔵作品が、今回はいっぱい登場していたのが嬉しかったです。
タマヨ
キメラというコーナー
ベルメールは ↑ のコーナーにあった。
エルンストの作品がいっぱいあった。
ダリの作品 これは初めて見た
子供たちが手に取って遊べるコーナーもいくつかあった。
王立図書館のアンソール展は、ブリュッセルとアンソールの関わりに焦点を当てていて、思っていたより規模は小さかったんだけど、知らなかった事実をいっぱい学ぶことができておもしろかったです。
ブリュッセルが大好きだったらしい。
この大きな作品 ↓ オリジナルは米国にあるのでコピーですが。
いっぱいある作品の中で、16歳のアンソールが、18世紀のエッチング ↓ を
模写した ↓ ってのに感動してしまった。
少しは撮ったフォトからアップしておこう。
メモ終わり。
あと、近いうちにBOZARのアンソール展を観にいくつもり。