展覧会ふたつ&その他最近考えたことなど

昨日は久々に気合の入った掃除をしました。

気分すっきり!

フリーランスで仕事をしている私は、社長であり、経理担当であり、秘書であり、メイドさんでもあります。

社長はメイドさんに甘くて、仕事が立て込んでいると掃除や食事がいい加減でも許してあげちゃいます。

社長は何もしないでぼーっとしているのも好きなので、たまの休みには掃除でバタバタしてほしくない、やはりたった1日のオフ日では、気合の入ったそうじなどさせるわけにはいかないのよね。

 

さて、10月も下旬となりました。

ずいぶん日も短くなり暗いので、早起きが辛い。

今週末に時計の針を戻します。

そしたら、夜がやってくるのが早くなるので、もう何もしたくなくなります。

サマータイム制は2021年に終わりますが、それまでにEU各国、夏時間を取るのか冬時間を取るのか決めないといけない。

今までの調査だと、EU市民の半数以上が、夏時間を取る方を好んでいるそうですが、いずれにしろそれぞれの国にお任せ、今まで同じ時刻だったお隣の国と1時間ずれることもありうるので、そうなるとちょいと混乱も起きそうですね。

夏時間のままだと、一番日の短い時期は、夜が明けるのがここだと朝10時頃…、それはそれでちょっとイヤだわ。

www.rtbf.be

 

ところで、台風19号の被害はタイヘンなものでしたね。

モンスター級の大きさだと、あらかじめニュースでずいぶん言ってましたから、とても心配していました。

私の仕事にも影響が出て、いくつかの予定がキャンセルになりました。

被害を受けた方々を思うと、なんでもないことですが。

水害と聞くと、私が生まれた年の故郷諫早の水害を思い出します。

今回、そのときの雨量などをネットで検索して調べたのですが、

諫早豪雨 - Wikipedia

>南高来郡瑞穂村西郷(現・雲仙市)では24時間降水量が1109mmという驚異的な降水量を記録し、6時間降水量と12時間降水量では日本歴代最高記録を記録している。

とのこと。

全然知らなかった…。

 

この水害がなかったら実は私は生まれていなかった、という話はしょっちゅうしているのでここでは省きますが、

https://shohoji.hatenablog.com/entry/20140628/1403945348

この大水害で懲りた市は、治水事業をやり、氾濫した本名川を広くし、川に架かっていた眼鏡橋(江戸時代に建設された橋で、これが丈夫過ぎて流木や瓦礫をせき止め市街地への被害を拡大させてしまいました)を諫早公園に移したりしました。

(うちの祖父母も、家を建て直した際は、天井のうんと高い家にしました。)

 

私が長崎で仕事をしていた1982年、水害で大きな被害が出ましたが、その治水が幸いしたのか、諫早では全く被害が出ませんでした。

 

これは友人に聞いた話ですが、九州など今までも台風が直撃していたところでは、電信柱が4段階ある強度の中で最も強度の高い作りになっているのが、例えば台風15号でも大きな被害を受けた千葉などでは、最も強度の低い作りになっていたとか…。

気候変動の影響か、最近の台風が非常に大型化している中、こういうところに前もってもっと予算をかけるべきなのではないかと思いました。

 

今回の台風騒ぎの中でショックを受けたニュースに、台東区の避難所で野宿者の方が拒否されたというものがありました。

想像するに、この対応した職員の人は、きっと個人的にみて決して意地悪な人でもなんでもなく、「日本の普通の人」だと思います。

でもきっと、「マニュアルにない場合に自分で判断する」ということができない人だったのでしょう。
さらに、避難できなかったことで、もしかしたらその拒否された人が死ぬような事態に至るかもしれないということが想像できていない…。

こういう非常事態でなければ、マニュアルにちゃんと従う、役所的には好ましい(きっと学校でもおりこうさんな)人物だったかもしれません。

どういうマニュアルになっているか以前の問題だと考えました。

 

 

 

上述のとおり予定がキャンセルになってオフの日が増えたので、始まったばかりの展覧会をふたつ観に行くことができました。

 

王立美術館で始まったマグリットxダリ展。

 

もう20年くらい前、天候の悪いベルギーを逃れるために、家族で実験的にカダケスにしばらく移住してみたことがあります。

結局ベルギーの方がいいという結論に至り戻ってきましたが。

- 大金持ちならどこでも、健康で文化的な暮らしができると思うのですが、それほどお金がなくとも、それなりに健康で文化的な暮らしができる場所のひとつがベルギーだ、という結論に至ったのだけど、もっとも大きな問題の一つが、学校に昼ごはん時間に子供を迎えに行き、午後3時にまた連れて行かないといけない、という仕組み。

昼の時間をこういう風に拘束されると、もうどうしようもないな、と…。 -

 

そのとき、カダケスの空を見ながら子供たちと、マグリットの描く空みたいだね、とよく話していたのです。

そしたら今回の展覧会に際しての美術館の館長さんの説明によると、1929年、カダケスにダリを訪ねて滞在したマグリット、その後彼の描く空はカダケスの空なんだ、とのこと。

うわあ、感じたとおりだったんだ、と嬉しくなりました。

 

お互いに影響を及ぼし合ったということがよくわかる展示になってました。

 

www.fine-arts-museum.be

 

もう一つの展覧会は、王立図書館で始まった、ブリューゲルの版画展。

www.kbr.be

何より版画で大活躍したブリューゲル

私たちが雑誌や新聞を読むように、テーブルの上で消費するものであったという当時の版画です。

 

 

 

もう書くのが面倒になってきたのでこの辺でオシマイ。

 

最後に世界で最もエコロジックな3つの街、というニュースを貼り付けておこう。

 

www.rtbf.be