すさまじい水害から1週間経ちました。
今のところの数字は、亡くなった方が32名、行方不明18人です。
行方不明者が160人以上と言ってた時があったんだけど、少しずつ減って、昨日の時点で18人。
無事だと連絡したくともできなかった方たちがたくさんいらっしゃったんでしょうね。
インフラが破壊されましたから。
一昨日の7月20日は追悼のセレモニーが行われ、12時に1分間の黙とう。
そして昨日7月21日は、ベルギーの建国記念日でした。
通常は軍のパレードや花火打ち上げなどがあるんですが、軍も救援活動に忙しいし、コロナ禍の最中でもあるしで、ミニマム規模の小さな式典となりました。
内容も被災者と援助活動者へのオマージュ、加えてコロナ禍の中で亡くなった方や医療従事者たちへのオマージュ、というものでした。
ニュースで見た映像では、王さまも王妃さまも涙を抑えられない様子でした。
毎年前日20日に王さまのディスクールがあるんですが、今年の内容は上述の式典と同様のものでした。
コロナ禍の方の数字は、ICUの患者数が87でRtが1.24です。
上昇傾向。
今年の末には、2019年のGDPの90%まで回復、来年度は通常に戻る、と見込まれてましたが、追い討ちをかけるかのような水の害で、そうはいかないかもしれませんねえ…。
このバカンスで追い上げムードだったワロニアの街や町が大打撃で、絶望している人たちもいっぱいです。
でも、いつものことなんだけど、テンテンバラバラなこの国、こういうタイヘンな事態になると「連帯」の気運がワッと盛り上がります。
今回もそう。
ですから、全体の雰囲気はそれほど絶望的ではないです。
いったんブリュッセルに戻っていた3女クンも、昨日は友だちと被災者の方の手伝いに出かけたみたい。
土曜日には長女と次女がうちに来るそうなんで、詳しく様子を教えてくれるでしょう。
もう2か月ほど続いてきた、難民申請を受け入れてください、というハンガーストライキがいったんストップされることになりました。
ここんとこ毎日15人のペースで入院者が出ていたんです。
連立政府を作っている社会党とエコロの大臣が、もし死者が一人でも出るなら辞任する、と言い出したり。
水害の被災者への対応にも追われるし、政治的コンフリクトにエネルギーをそぐ時ではない、と首相。
いずれにしろ、ストを決行している人の健康の面を考慮し、かつ、この件についてちゃんと話し合いがなされることになった、というんでストがストップされたというわけです。
先日記した日本のアニメがいっぱい視聴できるサイトで、「86 エイティシックス」というのを昨日観終え、号泣してしまった。
今も思い出すだけで泣けてくる。
歳のせいか、もう重いテーマのドラマもドキュメンタリーも、特に子供たちがひどい目に遭うのは耐えられないので避けるんだけど、このアニメ、油断してつい観ちゃった。
設定はアニメが得意とするデストピア、選択の余地のない場所に追いやられた子供たちが、自分たちの尊厳を守るために、そんな中でも自分たちの行動を自ら「選ぶ」という話。
いかん…、また涙が止まらなくなった。
今朝はTwitterでこんな記事 ↓ を読んで驚きました。
ほんとにビックリ。
こちらのジャーナリストがTokyo入りしたからですかね、ようやくこういう記事も出てきた。
どんどん貧しくなっている国での「金持ちたちの大会」だ、と。
気温34℃湿度70%という極端な条件の中での競技に、選手たちがいかに準備をしてきたか、という話。
オリンピック史上、もっともあり得ない大会って ↓ 。
今朝のラジオでは、ニッポンではデルタ株によるものが感染者の90%、ワクチンの接種率がとても低い、みたいな話もしていました。
ということで、メモでした。